「色彩はとても印象的だが、「ニュー・シネマ・パラダイス」は少々言い過ぎでは…」ペイン・アンド・グローリー いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
色彩はとても印象的だが、「ニュー・シネマ・パラダイス」は少々言い過ぎでは…
名匠ペドロ・アルモドバル作品ということと、アントニオ・バンデラスが第92回アカデミー賞主演男優賞でノミネートされた作品ということで鑑賞。
予告編での「アルモドバル版ニュー・シネマ・パラダイス誕生」とのキャッチで期待値が必要以上に上がってしまったせいか、観終えた率直な感想としては正直いまひとつ。ニュー・シネマ・パラダイス感はさほど感じられなかったし、やたら抽象的な会話の連続でストーリーが展開していくあたりは何が言いたいのか何をしたかったのか、とにかく何が何だかよくわからない。恥ずかしながら、途中からは眠気のとの闘いになってしまった。
とはいえ、やっぱりスペイン映画らしく色彩はビビットでとてもきれいで良い。特にホワイトに塗りたくった洞窟の壁と、グリーンのレザージャケットはとても印象に残った。
もう少しペネロペ・クルスの出番が多ければ、ラテン感にも拍車がかかり観応えも出たのかも知れない。
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