デッド・ドント・ダイのレビュー・感想・評価
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ゆ〜るゆるのゾンビ映画
ぜーんぜん怖くない、ずっとユルいコントみたいなゾンビ映画でした。爆笑するわけじゃないけど、クスッと笑える掛け合いがたくさん。
嫌いじゃないけど、終わり方がちょっと残念。一応ちゃんとシメてほしかったな〜。
スタイルを変えた⁈
今一つ、面白くないゾンビ作品。「ジム・ジャームッシュならでは!」と期待していたが、見事に外れた。キャラクター設定は相変わらず興味深いのだが、脚本が中途半端。ロメロへのオマージュかもしれないが、雑な面が目立つばかり。台詞にもキレがない。本国ではウケるのかもしれないが、ジョークはかなり滑っていた。それぞれの役者への演出も中途半端であり、役柄の顛末もお座なり。ひょっとしたら、ロメロではなくエド・ウッドへのオマージュ映画?それなら、何となく解る気もしないでもないが、やはり厳しい。今回のジム・ジャームッシュはいただけない。最後にもう一つ、舞台の田舎町はツインピークスへのオマージュかな⁈
ゾンビ+現代ドラマの要素で気軽に楽しめる。
全体的によく完結していて面白い映画だった。
最近多いゾンビと現代ドラマの要素で休日のエンターテイメントとしては十分楽しめた。
以下の2点が気になって少し違和感を感じた。
・墓地の死体は腐って無くなっているはずなのに(全てがゾンビとなって出てきたのは)おかしい。
・最終的に主人公3人がゾンビと戦いに向かうことは、小さな町の銃器弾薬が限られている状況では、非現実的な選択肢だと思った。弾薬を節約し、とにかく救助が来るまでどこかに避難することしかできないと思う。
葬儀屋を営むスコットランド女性のゼルダが日本の刀を振り回しブッダを拝むシーンが印象的だった。アメリカ人と言語的に正確にコミュニケーションするが、町では外国人として気味悪がられている。
映画中でcreepyという表現が登場した。00年代、日本人もアメリカではよくcreepyと呼ばれ気味悪がられていたことを思い出した。
意外なラスト(笑)。B級感満載のシュールゾンビムービー!!
【賛否両論チェック】
賛:良くも悪くもシュールさ全開のゾンビ映画なので、ツボにはまればメチャメチャ楽しめる。
否:ブラックな笑いやシュールな笑いが満載なので、人によっては全く面白いと感じない可能性も。グロシーンもメッチャあり。
・・・何と言いますか、良くも悪くもとってもシュールなゾンビ映画です。突如現れるゾンビの群れに立ち向かう主人公達を、基本的にはコミカルに描いているのですが、とにかく笑いのネタがシュールすぎるので、お気に召すかは観る人次第といったところです。「極地での工事の影響で自転軸がずれる」って、一体どういう状況でしょうか?(笑)
そんな中にあっても、ふと語られる詩的な表現が、妙な趣を感じさせるところもあります。
「ゾンビは物質主義の遺物だ。」
という独白が、意外と的を射ているようで深いなと感じました。
それにしてもラストの15分は、予想外すぎて思わず笑ってしまいます。個人的にはやはり、アダム・ドライバー演じるロニーのセリフがツボでした(笑)。
ただグロシーンもかなり多めなので、苦手な人には向きません。返す返すもB級感満載のとってもシュールな作品ですので、好き嫌いは大きく分かれるかとは思いますが、気になった方は是非。
コーヒー&シガレッツのようにキャスティングの妙が楽しい映画でした。...
コーヒー&シガレッツのようにキャスティングの妙が楽しい映画でした。ゾンビゾンビした映画を期待して観ちゃうと物足りないかもしれません。
ヤケクソ&開き直りを感じるジャームッシュ作品
ゾンビ映画の始祖であるジョージ・A・ロメロは、自作に必ず何らかの皮肉を込めたメッセージを入れる。
『ゾンビ』では、大量消費社会に群がる人々をゾンビに投影していたが、本作でのジム・ジャームッシュが、“モノ”に依存する人々を皮肉ったゾンビ映画を作ったあたり、ロメロへのオマージュを感じる。
ジャームッシュらしいオフビートな展開は、期待を裏切らないというか。
ただラストの展開は、なんだかヤケクソ気味な開き直りを感じる、予想だにしないオチに。カンヌで賛否両論だったというのも納得。
もっともジャームッシュ映画は、結構な頻度で観客を置いてけぼりにしがちだけど、そういう意味でも期待を裏切らないといえるかも。
あと、レイティングが「R15+」となっているも、グロ描写は緩いので、「ジャームッシュは好きだけどゾンビ映画は…」という方も多分大丈夫かと。
いろんなオマージュ
これほどゆる〜いゾンビ映画も珍しい。
確かに、批判もあると思うけど、ハイテクの革新が続く映画業界にあって、ジム・ジャームッシュの想いが込められたオマージュ作品なんだと思う。
以下、参考になるかもしれないけど、結構ネタバレあります。
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ジョージ・A・ロメロは言うまでもない。
ゾンビは夜にまたぞろ、墓下から湧いて出てくるのだ。
このパターンは久々に見た気がする。
それに、このゾンビ達は、最近のゾンビと違って、走らない。
フロドに、自作のノスフェラトゥのシャツ。
若者とクラッシックなアメ車はアメリカングラフィティ風(かも)。今時の女子は、あんなTシャツは着ない。
クリフ(ビル・マーレイ)はゴースト・バスターズを思わせるような動きだし、ロニー(アダム・ドライバー)はミレニアム・ファルコンのキーホルダーを持ち…、あっ、でも、これはコンビでやっぱりゴースト・バスターズを意識してるのかとかとか。
ティルダはまさにキルビル風で、日本刀でゾンビをバッサバッサと斬りまくる。
おまけに、UFOは未知との遭遇か。
俳優人も、ジム・ジャームッシュのだけじゃなく、僕達の好きな作品を飾った面々だし、それに、なんと言っても、コーヒーゾンビがイギー・ポップで、瞬きしないで確認もしてみた。
地球の軸が傾いたってのも、実はまだ何かにヒントがあったのかもしれない。
そんなことをグルグル考えながら観てるとあっというまにエンディングのバトルシーンになって…。
人は一度死んでゾンビになっても生前の…(いや、生き返ったら死んでないのか?)好きだったことを忘れてないって演出は、なんかジム・ジャームッシュらしくて笑っちゃう。
良い思い出とだけ生きていけるのだったら、きっと幸せに違いない。
会話も楽しい。
そして、もし何か教訓を…無理やり考えるなら、今のコロナ禍にあって特に、ゾンビの切り口から吹き出る灰のようなサラサラは、ご遺体は火葬にしなくちゃなんないよってことを示唆してるのかもしれない(相当なこじつけ)。
スカスカの劇場にあっても、笑い声が絶えず、けっこう楽しめました。
"Samuel Michael Fuller"
現代を舞台に特殊メイクなどSF的な描写がリアルな割に基本、古典的なゾンビ映画をシュールにオフビートな笑いで包む、相変わらずなジャームッシュ節を披露した期待通りでもある反面、掴み所のない本作!?
"ゾンビ"ってジャンル映画を、一向に物語が進まない序盤からトボけた表情のビル・マーレイは「ゾンビランド」では本人役?でゾンビになっちゃうし、アダム・ドライバーは終始冷静で「スター・ウォーズ」ネタで笑わせたり、森の住人で毛むくじゃらなトム・ウェイツは可愛さのない"ウィケット"みたいだし、いよいよ登場のイギー・ポップは「コーヒー&シガレッツ」まんまな姿のゾンビみたいで、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のあの娘が!?ってなサプライズも。
他のキャスト陣も含めたジャームッシュ同窓会的でもある中、ダニー・グローヴァーは「さらば愛しきアウトロー」でもT・ウェイツと、生きていたらアントン・イェルチンだった気もするケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、セレーナ・ゴメスの無駄遣いとあのイケメンはプレスリー役を演る奴かぁ。
ダイナーで起こった最初の現場を三人それぞれが見るシーン、御丁寧に三度しっかり描写する訳で、観ているコッチが飽きもせず笑いがジワジワと込み上がり。
起きているのだけれど何も起きていない、劇的な展開は排除され、テンションが変わらない物語から突拍子も付かない方向性へ、ティム・バートンの「マーズ・アタック!」的に火星人襲来か?ホドロフスキーの「ホーリー・マウンテン」が如きオチが待っているのか!??
物語の展開よりもジャームッシュが仕掛ける演出描写にハラハラ、ドキドキしながら鑑賞後はやっぱり好きだなぁ、ジャームッシュがぁ、と。
"This is all gonna end badly." まず...
"This is all gonna end badly." まずい結末になる? ロメロ流元祖ゾンビ映画 & ジャームッシュ流オフビートな笑い。世紀のムダ遣いをゆるりと堪能しよう! --- "ムダ"とも取れそうなやり取りは多いし、もっと編集でいくらでも摘めそうだけど、そうした一種の不毛さがファンからするとコレコレと言いたくなるようなクスクスと笑える独特なテンポを生み出している。やっぱり間(ま)が絶妙。それをモノすごい面子でしちゃうからより一層最高、みんな肩の力抜けて余暇モード。そう、去年から今年トップレベルに見たかったジャームッシュ組(旧友/常連)超豪華キャスト大集結な新作を遂に見た! 正直、彼の素晴らしいフィルモグラフィーにおいてベストな作品ではないけど普通に楽しめるしクセになる、ハマる人はハマりそう。主人公に当たるセンターヴィル警察のメガネ3人組はじめ適材適所で、例えば高身長なアダム・ドライバーが乗る小さなスマートカーのミスマッチさに容赦ないスターウォーズ・ネタとレン君ばりのナタさばき。そして相変わらず最高に変なティルダ・スウィントンの役名はゼルダ・ウィンストンという酷似っぷり、というかラストネームはアナグラム。そしてジャームッシュもまた自身すらメタにしてしまう一種の保険をかける反則技。たまに身内ネタすれすれなのだけど、それもまたいい味。日本語の意味合いで言ういわゆるシュール路線で、ヒップスターも肩透かし? ヤック!
"A REAL NICE PLACE" 頭を殺れ --- 台本を読んだ。 "キャラクター" なんて有って無いようなもの! 本作をオフビートと形容したけど、ローファイな感じではなく、インディーっぽさはあるものも、彼の作品にしては珍しいコテコテVFXも堪能。キャラクター自体はなんら本筋に関わらなければ印象にも残らない(←こんなヤツばっかり! ex. RZA)けどセレーナ・ゴメス演じる若者たちのロメロはじめゾンビ映画お馴染みのいかにも殺られそうな存在感や、ガソリンスタンド&雑貨店営むフロドことボビーのキャラ設定など、オタク心もくすぐってくれる。趣味がこうじて製作したように、ゾンビものというジャンルの彼らしく味付けできる部分と、何でもかんでもアップデートすれば良いというわけじゃないという部分を映画ファン&映画人として心得ているみたい。語弊を恐れずに言えばとんでもない無駄遣いだけど、それが愛しい。個人的にはビル・マーレイとアダム・ドライバーが大好きなので、冒頭からこの二人のかわいらしいやり取りに並んだ画が見られるだけで結構ひいき目に満足でもある。これはね嫌いになれないやつだ、ゾンビ映画に込められた実社会へのメタファー・アンチテーゼをそのまま盟友トム・ウェイツに意識的かつ露骨に語らせちゃう最後までメチャクチャ自由。エンドロール始まったときの置いてかれっぷりよ。オエッ!
WELCOME TO
CENTERVILLE
"A REAL NICE PLACE"
"This is all gonna end badly."
"Yuck!!" オエッ! "Wild animals? Several wild animals?"
"Kill the head." 頭を殺れ
台本を読んだ
今年有料鑑賞26本目
うーん(+_+)
最後がそんな感じなのね。
と、少し後味が悪かった。
今の世界に起こっている、ウィルスとリンクしてしまったのは私だけでしょうか。
もっと、コメディなのかと思ったのですが、笑えるシーンがまったくなかったです。
全く大したことないけど意外とバランスよし
予告見てもっと楽しめるゾンビコメディだと思って鑑賞したので期待はずれ。
前半の立ち上げに本編の1/4もかかるので、ここを寝ずに乗り切るのが苦労した。
ただ、見終わったらまあいいか、という感じ。
物質主義悪みたいなのは全くカタルシスないけど。おもしろいくらい首が斬殺され、「キル・ザ・ヘッド」ってその度言うのは笑えた!
ライトセーバーと同様にナタの方が扱いもお上手。
悪趣味
予告やポスターには「ゾンビコメディ」とセールスされているが、正直コメディにすらなってない。
基本は過去ゾンビ映画のオマージュ・パロディ・パスティーシュ。
メタ構造を「あえて下手に」入れたりして、完全に「ゾンビ映画ってこうだよね」って、嫌味や当てつけレベルに茶化す意図すら感じる、悪趣味でやけっぱちな展開でした。
ところどころにスターウォーズネタがぶち込んであるし。
同じ監督と主演コンビだった『パターソン』みたいに、「飄々と変わらない毎日から、何か【ちょっとしたこと】で変わる」雰囲気はあったんだけど……
あまりに日常描写が長いわ、たるいわ。
【ちょっとしたこと】が、「ゾンビが生まれた」な、『パターソン』とも言えるけど。
なんでコレ撮ったんだろう?
意味不明。
なんか独特なゾンビもの。
ゾンビ、ネタがつきないなー。しかし、よくぞここまで豪華メンバーで作れたこと。みな、楽しい。
オーソドックスなゾンビものだけど心地よいゆったりな展開。真面目な顔してすっとぼけた会話してるのが笑える。コネタ満載だし。
中でもティルダが面白い。グロシーンもしっかり見せてくれます。ビックリ落ちもあって不思議なゾンビものでした。
キャリアイニシエーション
映画作家として<ゾンビ>ものもコミットしたよ。という自己確認、アリバイ、キャリアイニシエーション。まあヴァンパイアもモノにしているしね。でも、ジャームッシュのインディなポジションには似合わない気がする。「パターソン」のほうが似合っている気がする。
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