「スタイルに逃げないでほしい」デッド・ドント・ダイ joさんの映画レビュー(感想・評価)
スタイルに逃げないでほしい
ゾンビ映画のなかでは、すごくまったりした作品です。監督の今までの作品の傾向やスタイルは全く知らないけれども、正直お金を払ってみる映画としては残念な作品です。
たくさん映画を観ていると、頑張って撮ったんだけれど上手く表現できなかったり、盛り上がりに欠ける作品はあると思います。でもそこに制作者側の熱い気持ちが伝わってくるのであれば、観る側としてもある程度納得できます。スポーツでいう、負け試合でも最後まで走り切っているチームは応援したくなる、あの感覚です。
でもこの映画は、作り手が監督のスタイルに逃げている印象を受けました。監督だけではなく、出演者を含めた全てです。
「俺たちはこのスタイルなんだから、面白いと思う奴だけ付いてこいよ!付いてこれない奴がダメなんだ!」
僕は常日頃、制作者と観客はどちらかが上ではなく、対等な立場で作品をより良いものにしていくのがベストだと思っています。
僕が本作品から感じたものは、もしかしたら勘違いかもしれませんので、是非劇場で皆さんの目でお確かめください。
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