罪の声のレビュー・感想・評価
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すごく引き込まれました
昭和の実在の事件をモチーフにしたストーリー。この事件があった時、私は小学生で新聞やニュースで見ていたのをなんとなく覚えている。
スーパーからお菓子がごっそり無くなったり…とまでは覚えてないし、青酸ソーダもよくわかっていない年齢なので、どこか遠くのことのように感じていた気もする。
星野源と小栗旬が、それぞれ違うところから事件を調べ始め、そしてタッグを組むことになるが、35年たった今だからこそわかってくる真実に、夢中になって引き込まれて見てしまいました。
舞台は京都、大阪、滋賀、イギリスにまであり、ちょっとした旅行をした気分にもなりました。
京都は地元なので、動物園や鴨川、高瀬川、城南宮など知ってるところがいっぱい。
大阪も道頓堀とか。
知らないうちに自分の声が犯罪に使われてしまい、その真相を知りたいと思う反面、遠い事件だったものが一気に自分の身近なものとなっていく恐怖は、計り知れない。それをとてもリアルに演じていたと思う。
見ながら自分もその世界に入り込んだようになり、途中でふと我に返って、今なんだっけ?と思っている自分にびっくりしました。
とても面白かったが、これを今もあの事件の犯人が見ていたら、どう思うのだろうか、ということも考えてしまった。
キツネ目事件のモチーフかと思いきや
ふたつの矜持
原作は未読。
昭和のあの大事件をモチーフに、パラレルな世界線で展開される謎解きサスペンス。
なかでも令和へと時代が移りゆく中、あえて過去の事件掘り返すそのワケを
エンタメへ昇華するためなのかと論議するメタ要素は鋭く記憶に残った。
また不条理や格差が広がる社会において、しかしながら同じことは繰り返すまじというメッセージも、モチーフになった事件を思い起こすほどキレイごとなく響いてくる。
原作の落としどころがどこにあるのか知らないが、劇中においてはこの2本柱を消化すべく、
出演者の派手さからは想像できない地味な、しかしながら目の離せない展開が続いている。
脚本家、野木亜希子さんを知ったのは「MIU404」でと出遅れたが、
それもこれも野木さんならではの巧みさがふんだんに引き出された構成だからだろう。
「時代」を感じさせる作品世界を、今旬の役者が演じるところも感慨深い。
後々見返すほどに味の出てきそうな1本と観る。
モチーフの事件が事件だけに、絶対に「きめつ」を観に行く人は知らないだろうし、見ないだろうなぁと思った。そんな反「きめつ」的立ち位置なるも、劇場は混雑していてホッとしたかな。
罪の声ではない、その声が人生を掘り起こす
日本犯罪史上最大の未解決事件と聞かれて真っ先に思い浮かぶのは、三億円事件。しかし、こちらも。
グリコ森永事件。
モチーフにしたベストセラー小説の映画化。事件名も“グリコ森永事件”から“ギンザ天萬事件”に脚色。
正直言うと三億円事件ほどよく知ってる訳でもなく、メーカーの社長が誘拐されたとか、商品のお菓子に毒が混入されたとか、それくらい。
さらに言うと、原作未読はいつもの事ながら、作品自体も暫くほとんど興味無く。と言うか、グリコ森永事件モチーフの作品である事を知らず、ただの小栗旬と星野源のW主演のサスペンスってぐらいにしか知らなかった。
で、それを知ったら、メッチャ面白そうやん!
そして率直な感想は、非常に面白かった!
中身スカスカの記事を書く芸能部の記者・阿久津は、社会部へ異動。とっくに時効となった35年前の未解決事件“ギンザ天萬事件”の取材をする事に。最初は昔の事件とやる気無かったが、のめり込んでいく。
昭和の謎に挑むミステリー。
父親の後を継ぎ、昔ながらのテーラー店をひっそりと営む曽根。
ある日、父の遺品を見つける。古ぼけたテープ。そこに入っていた声は…。
天萬事件で脅迫に使われた子供の声。
記憶に無いが、自分は事件に関わったのか…? 父は犯人だったのか…?
自分の家族の秘密を調べながら、彼もまた事件の真相に迫っていく。
やはりこういうミステリー物、主人公が二人居て、それぞれのやり方で真相に近付く…というのが面白い。
原作は大長編と聞く。映画を見てれば分かる。
膨大な情報量、エピソード…。
何人もの証言者、浮かび上がる怪しい人物(キツネ目の男)、辿り着いた犯人グループ…。
学生運動などの当時の情勢、警察や裏社会の繋がり。日本を変えようと過激な行動に出てしまった若者たちと、日本社会の暗部。事件の真相は本当にこうだったのでは?…と思わせるほど。
重厚で骨太で、それでいてテンポよくエンタメ性も抜群。
TVドラマ『逃げ恥』の監督×脚本コンビで、これほどのミステリーを魅せられるとは!
小栗旬&星野源も熱演。
ミステリーとして見応えあったが、人間ドラマとしても胸打つものもあった。
よくあるっちゃあよくあるが、事件に人生を奪われた者たち。
本作の場合、知らず知らず事件に関わった、テープの声の子供たち。
曽根と、後二人。
その後の人生は明暗分かれた。これは見てて胸が痛かった。
曽根もあのテープを聞いて、どんなに苦しんだろう。
が、さらにもっともっと苦しんだ者が居た。残酷過ぎる悲劇に見舞われた者も。
犯人グループの犯行理由。金、あの頃の日本という国に一矢報いる…など己の欲。
そんなものの為に彼らの人生は奪われた。
彼らの悲しみ、苦しみを知れ。
彼らの人生を返せ。
奪われた時は取り戻せない。
が、真実を掘り起こす事は出来る。
彼らを苦しめた過去の“声”によって。
悲劇や絶望の中でも決して諦めない。ギンザの看板(=夢)に誓って。
謎から始まり、徐々に紐解かれ、
悲しみ、苦しみ、
35年を経て、真実が明かされ、
時が彼らを優しく包み込む。
アイツが犯人なんだって。めでたしめでたし
初めて予告を見た時、面白そうだなと思いつつ難しくて暗い雰囲気が続くんだろうな...と思った。
最近、暗めの映画ばかりで見るのを躊躇っていたが評価が高いのでそこそこの期待で鑑賞。
面白かったです。
小栗旬×星野源タッグ良きでした
非常に上品な作品で、大人が見る映画って感じ。
昭和の未解決事件を追うことになった新聞記者の阿久津(小栗旬)は、真相を求めて残された証拠を元に取材を日々重ねていった。
役者、音楽、映像良き。
主演の2人はもちろん、松重豊や古舘寛治などベテラン勢が揃っているのでそれだけで見応えあり。
毎度毎度書くんですけど、松重豊はホントにいい役者さん。大好き。居るだけで場が引き締まるんですよ
とても美しい京都や海外の街並みが音楽によってより美しさを増し、上品な作品に仕上がっている。
映像美としても見応えあるので、映画館で見るべき映画ですね。
中々難しい部分もあり、推理要素もあって小栗旬と星野源と一緒に事件解決に向けて行動している気持ちになれる。たまにはこういう映画も良いですな〜
と、今の段階だとベタ褒めのようにみえますが、個人的にはしっくりは来ませんでした。
どうも落とし方が気に食わなかった。
どれも中途半端に終わってしまい、腑に落ちないまま。え?そんだけ??とラストには唖然となってしまった。はい、解決しました。就任、終了。なんだそれ
んでどうなったのかを知りたいのに、それを明かさずに終わるのはどうかと思うな。
記者は結局何をしたのか、何を得たのかと疑問に思った。やっぱり面白おかしく事件や事故の内容を記事に書くのが、記者の仕事なのか...。仲間たちも何しとんねん
全体で見ればそこそこ面白かったので★3.5ということで。めでたしめでたしじゃないよ!ってね笑
事件に巻き込まれた人生に時効はなく…
予告で面白そうだと思い
アイアムアヒーローの脚本の人だしと
期待して観賞
原作は未見
モデルになったグリコ森永事件は物心がつく
ギリギリ前で当時の記憶はほとんどありませんが
お菓子のパッケージがフィルム包装になったのは
この事件からと言うのは有名ですよね
感想としては
・テンポ重視で追いやすい推理パート
・常に緊張感があり時にドキュメンタリータッチ
・声に翻弄された人々の運命
・それぞれの立場が持つ意思
色々要素が詰まりながらも上質にまとめられ
今年ここまで観た邦画でも相当良かったです
京都で父光男を継ぎ同じテーラーを営む曽根俊也
ふとしたキッカケで自宅から出てきた
「1984」とラベルにあるテープと英字の手帳
そのテープには(実在のグリコ森永事件モデルにした)
「ギン萬事件」で使われた謎の子供の音声…
そしてその声は幼少期の俊也の声であり
俊也は妻子に黙って真相を究明しようとします
そんな折丁度大日新聞社文化部の記者阿久津英士は
上司の提案でギン萬事件の前年にオランダで起きた
社長誘拐事件を調べていた東洋人の存在をロンドンまで
追っていましたが取材を進めるごとに事件の真相から
ギン萬事件に使われた子供の録音音声
その主がどう事件に巻き込まれ人生を翻弄されたか
という真実が浮かび上がってきたのでした
日本警察史上最大の劇場型犯罪と言われたグリコ森永事件
県警の意地に張り合いや縦割りっぷりで犯人を逃し続け
警察信用の失墜にも繋がった事件と言われています
その事件は当初は社長誘拐だったもののその社長は
身代金取引前に逃げ出し
その後は全国のお菓子会社や小売への毒物混入など
犯行が異質化していきました
そして「キツネ目の男」などの似顔絵は事件の詳細を
知らない人でも交番の掲示板等で記憶にある人は
多いかもしれません
この映画はそうした事件をベースに起こされた
フィクショナルな真相の部分を解き明かしながら
時効になったこの事件の真相を追う当事者の俊也
新聞記者の阿久津それぞれがそれをする理由を
自問自答しながら犯行を画策した側の人間の目的
主張も取り上げ「知ろうとすることの意義」のあり方も
問う作品になっています
展開的にはまるでファミコン時代の推理アドベンチャー
のような一本道展開でテンポは早いです
そんなにうまくいくのかと思う部分もありますが
映画の尺にはこれでいいのかもしれません
一部俊也の事件対する苦しみが伝わってこない
というレビューも目にしますが
俊也は事件と無関係の光男の背中見て育ったわけで
自分が関わってしまったというショックよりも
同じような経験から人生をメチャクチャにされた
姉弟への気遣いなどができる心優しい男なんだという
描写が十分あったのでそうは思いませんでした
ただ俊也も母が録音の真相に関わっていた事実には
相応にショックを受けていると思います
この辺の表現に関して星野源はハマっていたと思います
小栗旬も30半ばを過ぎて味が出てきましたね
こうした社会派作品に製作から入り込んで出演もしつつ
作っていくマット・デイモンやブラピのような
立場に興味はないのかな
そういう活躍もこれから期待したいところです
観る機会があれば是非オススメしたい作品です
たまたま観るにせよ某とんかつ映画より断然こっちです
ノンフィクションだと思ってしまいました。
昭和後期の未解決事件と新左翼運動をかけ合わせる原作の妙味
原作に書かれている細かい部分の説明や前振りが省略されているので、映画では強引な展開のところもなくは無かったが、400頁強の原作小説の世界観を損なうことなく、よく140分の映画に収めたなあと納得させられた。
新聞記者出身の塩田武士氏の緻密な事件調査にもとづく骨太の小説をどう描けるか。映画を観るのも迷っていたのだが、結局は気になって映画館に足を運ぶことに。
出演する俳優陣には映画をヒットさせるための客寄せキラキラ俳優はおらず、脇役陣は名バイプレイヤーで固めており、サスペンス調に偏りすぎることなく作品自体も想像以上に見応えがある作品だったと思う。
内容に関しては必然的に原作小説に関することになってしまうため、映画のレビューの場であるため控えたい。本作が気に入られた方はぜひ原作の一読をお薦めする。あわせて本チャンのグリコ森永事件に関する本やNHKスペシャルを観るといろいろな自分なりの仮説が出てくるのでは。
とても丁寧な演技
典型的な日本映画の空虚さ
意義のある映画
「グリコ・森永事件」を題材にした小説を小栗旬さん、星野源さんのW主演で映画化した今作。
他キャスト陣も実力者揃いで安心して見ることができました(上から目線ぽくてすみません)
W主演ではありますが、前半では小栗さんと源くんは交じらわず、それぞれで事件を追い始めます。
今作はこの2人の軸を行ったり来たりするのが上手かった。
いいテンポで切り替えてくれるので混乱もしにくく、2人が出会った時は話が加速して行く緊張感がありました。
登場人物は多いですが、演じられている皆さんが特徴的な方々であり、取材内容もわかりやすかったので居眠りしなければ置いて行かれることはないと思います 笑
観た人の多くはどちらかと言うと源くん演じる曽根俊也が印象的ではなかったでしょうか?
小栗さん演じる阿久津英士もいい役でしたが、記者という立場である為感情の比重は前者の方があったかと。
自分が知らない内に事件に加担してしまっていた俊也はショックを受けますが、同じ立場である生島望、聡一郎姉弟の事件後の境遇を聞き、さらに罪悪感を抱きます。
とても人間らしい。いや、日本人らしいと言った方がいいのかな。
個人的には「うわぁ…そうだよな…」と遺伝子レベルの共感シーンでした。
話の大半が取材で進行して行きます。
主人公が警察や探偵であれば合間にアクションが入ったりしますが、取材取材取材の繰り返し。
正直長く感じる瞬間はありましたが、最後にこの一連を見事にまとめてくれて昇華されました。
2時間20分強と物理的に長いのは確かですが、最後まで見届ける価値は大いにあります。
Voices of Sin
子供たちには罪は無い
予想以上
限りなくホンモノに近いフィクション
実存する未解決事件を扱ったサスペンス映画であり、豪華キャスト・スタッフが作られているということで今年必見の1本だと思っていたので観ました。特に、野木さん脚本の映画ドラマはヒット作ばかりでどれも面白い!という要素強めで観にいきました。
感想
素晴らしかったです。この映画を観るためにグリコ・森永事件を大雑把に調べたのですが、序盤の事件概要の説明は実存する事件そのものでした(映画では銀河・萬堂事件、犯人は怪人二十一面相→くら魔てんぐなど)。別名に置き換えられているだけで、ノンフィクションな部分なので緊張感が凄まじかったです。その後の今作の事件解決に向けた動き、真相もコレが事実だったのでは⁈というほどにリアリティがあり、目が離せませんでした。
今作のメインキャラである俊哉と阿久津のバディ感が緊張感を緩めてくれて、所々温かい気持ちにしてくれたのも好感触です。
真相についても、やるせない苦しい気持ちになりました。ラストは感動しました。
野木さん、流石です!
子供たちの人生が報われることを祈ります。
総評
フィクションなのに、ノンフィクションドラマの様な緊迫感に圧倒された。何故、この事件を解決できなかったのかと思ってしまうほどに熱中できた。
最後に、仮にモデルになった実存の事件の犯人が生きていたとして、今作を観ていたならどう思ったのだろうか⁈気になります・・・。
展開を追うのに少し苦労するものの、運命を狂わされた人々の苦悩が十二分に伝わってくる作品
小栗旬演じるちょっと拗ねた感じの新聞記者と、物静かだが芯の強い、星野源演じるテーラーという、主人公二人をはじめとした、俳優達の見事な演技が光る作品です。最も感情を揺さぶる演技を見せるのは、生島望演じる原菜乃華で、出演時間自体は短いものの、強烈な印象を残します。
本作は1984年に起きた『グリコ森永事件』に着想を得た同名小説を原作としており(実際の事件名を伏せている解説や評論が多いのだけど、何か決まり事でもあるんだろうか?)、一応「フィクション」と銘打ってはいますが、本作の事件描写はかなり実際の事件に忠実なものとなっています。
物語の発端となる録音テープは早い段階で登場するため、何のために誰が作ったテープなのか、未解決となった事件の真相は、といった、物語上の謎を解き明かしていく本題に最短距離で突入します。土井裕泰監督の演出は無駄がなく、前述の通り演技巧者の俳優揃いのため(梶芽衣子の演技も素晴らしいし、佐藤蛾次郎、火野正平の元気な姿を拝見できたことも嬉しい!)、比較的長い上映時間に退屈を感じることはありませんでした。
ただ、それでも膨大な要素を上映時間内に収めきれなかったのか、主人公二人が行く先々で随分都合良く手掛かりを見つける都合良さが目に付いたり(台本の練れていない推理アドベンチャーゲームをしているような気分になることも…)、「父の○○の兄弟の△△の子供の□□」とか、台詞上での人物関係の説明が多く、特に中盤までは頭の整理が追いつかない状態でした。映像で状況説明している場面も多かっただけに、丁寧すぎる説明台詞が、かえって展開の足を引っ張っていたようで残念。
映像は全体的に抑えた色調と柔らかな光源が多く、人物の顔に陰影を付けることで、彼らが引きずっている人生の影をとても上手く表現していました。特に宇野祥平演じる生島総一郎の登場場面は、ちょっとやり過ぎなほど彼の鬱屈を描いています。一方、昭和時代の描写はちょっと色があせてほこりっぽい感じを強調して現代と描き分けられていたり、テーラーの店舗はちょっとイラストと見紛うばかりに鮮やかで美しかったりと、場面毎の映像技術、美術共に素晴らしいです。
『グリコ森永事件』を下敷きにした作品としては、高村薫原作で映像化もされた『レディ・ジョーカー』などがありますが、『レディ・ジョーカー』の方は犯行グループと警察に焦点が当てられていた一方で、本作はむしろ犯行に巻き込まれて人生を狂わされた人々が描かれているという違いがあります。しかし興味深いことに、事件の過程で犯行グループがどう変質していったのか、という語りには似通った部分があります。そのため、この二作に目を通すことで、互いの作品への理解がより深まるかも知れません。
結末はちょっと踏み込みすぎ、まとめ過ぎな感もありますが、それを差し引いても十分見応えのある作品です。
「怒声」から「悲鳴」へ…
当時の〈若者〉達が起こした学生運動は
社会や警察に立ち向かうために起こした「歓声」かもしれない…
しかしその声は〈大人〉になった今でも残し続けたせいでいつのまにか周囲を巻き込む「怒声」へと変貌し、
巻き込まれた子供達は「悲鳴」すら上げられず
理不尽に苦しみ続けたのだと思うと胸が苦しくなる、
そんな作品でした。
80年代当時は今となってはあらゆる記録としてしか残されていないが
フィクションでありながらも現代でも隠されている
事件やそれに苦しんでいる人はどこかでまだ「呻き声」を発しているのだと感じると
それを聴き逃してしまうのは「罪」なのかもしれない。
それはそれとして
「アンナチュラル」や「MIU404」の俳優達が脇を固めて野木さんの脚本作品のファンも楽しめる作品です⚡️
最後までわからないサスペンスと人間の葛藤
グリコ・森永事件が元になっています。懐かしい。たしかに大事件だった。
スタートから最後までとても楽しめた。
犯人は誰なのか、、、というサスペンス要素はもちろんですが、人間の葛藤のようなものも描かれています。
確かに、、切ない。
おふたりはもちろんですが、宇野祥平が良かったです。
テンポがとても良いので、間のびせずに、どんどんストーリーが進んでいきますが、ひとつの手がかりが行き詰まると、次々と手がかりが見つかっていくがちょっと気になりますが、2時間映画なのでこれで良いかと。
実在の事件を元にしていることで、リアリティがある。あと、学生運動の辺りがかなり好き。
私の母も学生運動に参加していたらしい。ちょっと怖くて、詳しくは聞けなかったけど。亡くなるまでずっと選挙はあの党に入れ続けていた所をみると、全てが過去のことと思っている訳では無い、、、と。
もちろんテープに私の声は録音してないですが。
犯人にも理解ができる。当時であれば、大義名分があるのでそういう考え方になるのもわかる。
でも、そのために犠牲になってきた人がいることまで、想像できなかったんだけど。共感してしまうところもある。
Uruの歌も良かった。
大満足でした。
全537件中、461~480件目を表示