「あの事件を洗い直すと・・」罪の声 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
あの事件を洗い直すと・・
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昭和59年の卑劣な劇場型犯罪と騒がれた実際の未解決事件を掘り起こした社会派ミステリー、視点を脅迫電話の声に使われた3人の子供のその後の悲劇と葛藤に置いているから犯人憎しの思いは募る。
もっとも事件自体が謎のままだし、犯人像は取材に基づいているものの塩田武士(原作)氏のフィクション、劇中でも事件後35年も経てば口が軽くなる関係者も出てくるかもしれないと再取材の見込みを語っているがそのとおり、犯人たちの会合を目撃した小料理屋の板前が実在したら事件は解決していたろう、都合よく調査が進むのは出来すぎかも知れませんね。併せて、お涙頂戴的なエピソードもドラマツルギ―とはいえ心地悪い。
海外逃亡では時効が成立しないので曽根(宇崎竜童)逮捕で事件解決かと匂わせたがまたしても逃亡とは・・、さすがに史実を覆してしまうのでは嘘っぽくなるとためらったのでしょう。
那須田淳プロデューサーと土井裕泰監督は「逃げ恥」などTBSドラマの名コンビ、その縁での星野源さんなのでしょう、小栗旬さんもゴジラVSコングの掛け持ちで頑張っていました、イギリスロケなど国際派俳優への後押しでしょうか、もっともゴジラでの白目演技は微妙でした。
原作ベースなので実写化で長尺になるのは分かりますが不幸な子供たちの悲劇ベースで2時間20分はちときつかった。
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