「映画自体はフィクションなのに、現実のように思えてしまった。」罪の声 Mas Kudさんの映画レビュー(感想・評価)
映画自体はフィクションなのに、現実のように思えてしまった。
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初めての鑑賞
星野源が演じる主人公はテーラーの店主・曽根
ある日、自宅の押し入れから死んだ父親の荷物を見つける
荷物の中のカセットテープを再生すると自分の声で録音されたメッセージがあり
父の手帳をもとに過去を調べると
カセットテープのメッセージは食品メーカーに対する、身代金の受け渡しに関する指示だった
という物語
まだ中学生だったが、グリコ森永事件をリアルタイムで知っている
映画自体はフィクションなのだが、事件の種明かしを見ているかのような感覚を覚えた
映画の中の犯人グループの目的は、身代金よりも
事件によって暴落する株価を利用した取引益
この想定は、20年位前にジャーナリストの大谷氏の著書で読んだ
この映画はそれを参考にしたのだろうか?
大谷氏の著書を読んだときは、たぶん本当だろうと思った記憶がある
映画の終盤で、犯行の首謀者が
金よりも「世の中に対する、云々」と犯行の犯行の目的を話すが
ちょっと、インパクトに欠けるかな~
普通に金が目的のほうが分かりやすいような・・・・
物語自体は、実際の事件の種明かしを見ているかのようで、引き込まれてしまうし
自分の意志ではないと言え、自分の声が犯行に使われた事に動揺する主人公に感情移入している自分に気づいた
ただ、犯人グループの人数がやたら多いのと
グループとその周辺の人間関係が複雑で少し疲れた
人間関係をもう一度確かめたいと思うが
カミさんがHDDのデータを消してしまったので
次の機会があれば、もう一度録画しようと思う
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