「イラストで見た、キツネ目の男が動いている…」罪の声 ちかさんの映画レビュー(感想・評価)
イラストで見た、キツネ目の男が動いている…
昭和の事件を元に、当時の子供が親世代になった今が、物語の根幹となる。
フィクションだ、と言い切れるのか。
日本のどこかで犯行に声を使われた子供が、実際に苦しんでいるかもしれない。
そう思うと、鑑賞後の思慮はこの映画に対してでは留まらなかった。
物語の中では、自らが犯罪に携わったことを家族を持ってから知った者と、携わった直後に知った者に分かれ、
その時期の差は大きな運命の境目になる。
生活境遇、立ち居振る舞い、衣服、言動…
不遇な方を演じた俳優がとにかく名演技で、心を掴まれた。
星野源は何の役をやっても主張が強くなく、
どの役でも違和感なく安心して観られるので良かった。
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