「文句なく傑作」罪の声 鉄ちょさんの映画レビュー(感想・評価)
文句なく傑作
クリックして本文を読む
まず何より聞き込みで新情報が次々出てきて点と線が滞りなく繋がるのが映画として見てて気持ちがいい。残穢の呪いの連鎖調べてる時みたいな勢いで事件が繋がってく。
時効を迎えた事件だから関係者も口が軽いという理由があるけど、無駄に溜めずに事件の真相に肉薄するとこまで一気に観る人を引きずりこむ手口がさすがアンナチュラルの脚本の人って感じだ。
アンナチュラルの時もそうだけど本当にキャラクターが行動する理由を大事にしてるなって印象で、軽すぎず重すぎず普通に生きている人が悩みうる理由で行動を起こすから主人公が悩みはじめてドラマが止まっても納得しかない。ノーストレス。
途中で示された「時効を迎えた誰か死んだわけでもない事件を、もう忘れたい関係者の口を開かせて聞く意義って何?」って疑問に終盤30分くらいかけてこれでもかと明確な答えを提示されて思わず泣いてしまう映画だった。
あと自分勝手な理由で人を傷つけて、自分勝手に納得して平然と生きてる悪党を犯した罪に過不足なく裁く達人だなって改めて思った。
コメントする