「映画の視点と原作の醍醐味」罪の声 ゾンビ2さんの映画レビュー(感想・評価)
映画の視点と原作の醍醐味
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グリコ森永事件の謎解きに迫る原作を読んで、映画になるのをずっと楽しみにしていました。
結論から言うと、原作の醍醐味を表現するには映画の時間では短すぎたということ。
あらすじを、映像つきで、線的なストーリーとして確認したという印象でした。
映画は、記者と店主、2人の動きに寄り添いながら事件に迫るのですが、迷宮入り事件のはずが実にあっさり真相に辿りついちゃいます。
原作の醍醐味である、事件の背景とともにだんだんと姿を現してくるドロドロした犯人たちの印象が、映画では全く薄まってしまいました。
小栗旬が重すぎず軽すぎずの好演、海外ロケの映像も素敵だっただけに、映画的なバランスの悪さがもったいなかった。
できれば、次は、小栗旬主演の8回くらいの連続ドラマとして、犯人側にもっと重みを持たせたストーリーで見てみたい。
毎週謎解きのヤマ場がある、次週が待ち遠しいドラマになるのでは?
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