「インド社会の差別問題を浮き彫りに」あなたの名前を呼べたなら アツコさんの映画レビュー(感想・評価)
インド社会の差別問題を浮き彫りに
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・メイドとは結婚できない
・メイドの部屋にはドアも無く出入りが自由にできる
・雇い主側はメイドに対して失礼な言動をしても構わない
・村では、配偶者が亡くなると女性は一生未亡人として生きていく
・村では、未亡人は腕輪を着けてはいけない
・未亡人は次の結婚ができない。もし破ったなら親戚によって罰を与えられる
・村では、未亡人は姉妹の結婚式に出席できない
・早く嫁入りさせたい、或いは持参金が要らないなどの理由で親が勝手に娘を結婚させる
違う社会で生きている私にとっては
人権を無視したばかばかしく悪しき風習だと感じられる
これらの身分差別や女性差別なども
当のコミュニティで生きているラトナたちは
受け入れて生きています。
でも、その中で幸せになれるよう
精一杯努力している姿にエールを送りたくなりました。
別のコミュニティで暮らした経験のある
アシュヴィンは
ラトナを未亡人メイドではなく
1人の女性として愛しますが
ラトナや友人らに説得されて
風習を打ち破る行動には出られませんでした。
ラストシーンでは
アシュヴィンが愛すべきラトナの幸せを応援し、
行く末に愛を実らせる種を蒔いたのではないかと感じられました。
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