「おかえりなさいませ!ご主人様」あなたの名前を呼べたなら kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
おかえりなさいませ!ご主人様
またもやムンバイ映画。この2ヵ月で3本目の鑑賞となりました。それぞれ全く違う映画ではありますが、根底にあるのは古いカースト制度による身分の差が根強く残っているのが浮き彫りにされてるところ。今作では、メイドとご主人様がメインになるのだから、その設定の段階で格差社会が描かれているのです。
ところがもう一つのテーマとして、田舎の方では「未亡人」になったら未来がないと周囲から見られるしきたりがあること。完全に男尊女卑の負の精神までもが残っていることに驚かされました。ファッションデザイナーになるという夢を持ちながらも、田舎にいては就職さえ無理っぽい。都会に出て生まれ変わらなければ何もできないのだ。
そんな人生を半ば諦めているラトナと、結婚が破談となったご主人様の共同生活。寂しさを埋めるかのようにラトナにミシンを買ってあげたりするところで、もう涙腺が緩んできます。どこへ行くんだ?ラトナ・・・都会の人間が思いがけなく皆寛大で優しいことにも気づかされ、人生捨てたもんじゃない!と理解する。勇気をもって生きよう。そう思える映画でした。そう、braveは勇気があるだよ!
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bloodtrailさんのコメント
2019年10月31日
kossyさんへ
ライム水が彼一家の基本飲料でしたね、そう言えば。俺、家族でインド旅行した事があるんですが、ライム水にはお目に掛からなかった様な気がします。1週間ほどの旅行中、最終日の晩飯以外、全食事がカレーだった事が衝撃でした。さすがに、もう、ねぇ。飽きますw