「広大な世界を体験した先に」ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
広大な世界を体験した先に
東京国際映画際にて鑑賞。とても温かく優しい作品で映画際に相応しい作品であった。
ヒュー・ジャックマンが吹き替えを演じる主人公のライオネルは探検家であり、まだ人間が解明できていない、いわゆる神話、未知なる生物の存在を確証するため探検の日々を過ごしている。
そんな中未知なる生物のリンクと出会う。リンクは人間に殺される事を怯えて人間と関わらず森に潜み独りで生活を送っているが、人間の事を観察して自力で言葉を覚え読み書きができるようになっていた。
彼もまた神話に夢を見て秘境となる場所には同種族がいると考えライオネルと共に旅をする事になる。
旅の途中にはライオネルを狙う殺し屋から逃げたり、色んな荒波を乗り越えたりと旅の付き物でもあるいくつもの壁を共に乗り越える。目指していた場所に辿り着くもののライオネルとリンクが望んでいたものはなく、最後は2人は家に帰り今後は共に親友として暮していく事となる。
旅のシーンではコメディシーンが多く比較的子供向けの笑いシーンが多い。ストーリーも良くも悪くもありきたりで単純明快な展開の為こちらもまた子供が楽しめるものとなっている。
もちろん大人も楽しめる作品ではあるが、個人的には子供向けな作品だったかなというのが率直な感想である。
この作品で好きだったのは、世界はやはり広く、外に出る事で色んな体験や経験を育む事ができる。
そんな広い世界の一部を経験しても最後は元鞘に収まるようなところが個人的には魅了された。
大切な人は気づかないだけですぐ近くにいるものである。