「終わったことをグチグチと掘り返すなでござる!💢 鉄剣制裁ボコー⚔」るろうに剣心 最終章 The Final たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
終わったことをグチグチと掘り返すなでござる!💢 鉄剣制裁ボコー⚔
「不殺」の誓いを立てた流浪人、緋村剣心の戦いを描くアクション時代劇『るろうに剣心』シリーズの第4作。
武器商人にして上海マフィアの頭目である雪代縁は、「人誅」と称して剣心と馴染みのある人々を襲撃する。2人の間には浅からぬ因縁があった…。
監督/脚本は大友啓史。
○キャスト
緋村剣心…佐藤健。
高荷恵…蒼井優。
四乃森蒼紫…伊勢谷友介。
巻町操…土屋太鳳。
斎藤一…江口洋介。
瀬田宗次郎…神木隆之介。
神谷薫…武井咲。
相楽左之助…青木崇高。
清里明良…窪田正孝。
比古清十郎…福山雅治。
上海マフィアの頭目、雪代縁を演じるのは『ちはやふる』シリーズや『十二人の死にたい子どもたち』の新田真剣佑。
忍び装束の男、辰巳を演じるのは『ガリレオ』シリーズや『テルマエ・ロマエ』シリーズの北村一輝。
剣心の亡き妻、雪代巴を演じるのは『SPEC』シリーズや『花束みたいな恋をした』の有村架純。
大人気シリーズの最終章2部作。これはその前編にあたる。『The Final』が前編で『The Biginning』(2021)が後編…。って、わかりづらすぎるだろっ!∑(゚Д゚)前後編を間違えて鑑賞した人も結構いるのでは?どっちから観ても良いように作られているのかも知れないけど、ちょっと不親切ですよねぇ。
この最終章2部作。構成がちょっぴり特殊。
『F』は「人誅編」。これは雪代縁と剣心との死闘が描かれた原作の最終章であります。
対して『B』は「追憶編」。これは剣心の過去回想であり、彼のトラウマでもある幕末の京都での出来事が明かされます。
この人誅編と追憶編はセットみたいなもので、原作では人誅編の間に挟まるような形で追憶編が配置されています。したがって、原作を忠実に映画化するのであれば3部作にする必要がある。本来ならば「人誅編(前)」「追憶編」「人誅編(後)」みたいな感じが理想なのだろう。
本来2本に分けて描くべき「人誅編」を、1本で描き切ってしまった本作。そのため情報は圧縮され、正直何が何やらよくわからん映画になってしまっている。
…いや、映画としては単純明快なのよ。悪い奴が出てきて、そいつが市井の人々に危害を加え始めて、薫が攫われて、剣心が敵のアジトに乗り込んでそいつを叩きのめす。毎度お馴染みのこのパターンを今回も踏襲。一対大勢のチャンバラアクションもあるよ。
様式美といえば聞こえは良いが、このマンネリズムはもはや『水戸黄門』の世界。何回おんなじこと繰り返すんだっつーの。最初は刺激的に感じた新時代殺陣も、4回も同じものを観せられれば流石に飽きる。「いくら牙突が凄かろうと こんな短時間に四回も見せられれば 返し技の一つや二つ阿呆でも思いつくさ」とは原作の剣心のセリフ。この映画にも同じこと言っちゃってください。
この映画の何がダメかっつーと、結局剣心が過去の罪と向き合わず、力で縁をK.O.して問題を解決しちゃったというところ。
原作では、剣心は縁の人誅に徹底的に苦しみ、一時は廃人になってしまう。その絶望の淵で自らが生きる意味と人生を賭けて行う贖罪の道を見つけ、縁の突きつける問いに対し明確な答えを提示する。そしてその闘いに本当の意味で勝利するのです。
本作では、この剣心が絶望し廃人になるという展開を省いてしまった結果、薫が攫われたことにキレた剣心が縁をボコった風にしか見えない。
姉の命を奪われた縁を、奪った側の剣心が何の回答も提示せずにただただ鉄剣制裁で懲らしめるというのはなんとも気分が悪い。これって結局剣心の方に非があるんじゃねーの?
前作から薄々感じていたのだが今回で確信。
大友啓史監督って原作漫画が好きじゃないでしょ!!
尺が足りないのはわかる!わかるよ!そりゃ「人誅編」を2時間少々に纏めろってのが土台無理な話なんだから。
でも、それで薫惨殺シーンを省くかフツーーー!?
あの倭刀が突き刺さった薫の姿に、当時どれほどの衝撃を受けたことか!!「るろ剣」ファンならそこを丸々カットするなんて考えられない。
そいでこの展開をカットしたせいでお話がめちゃくちゃになってるし。縁さん、「剣心に痛みを与えることが目的じゃない」って言ってたのに、なんで薫を攫って剣心を誘き出したの…?言ってることとやってることが矛盾してない?
申し訳ないけど、大友啓史監督は脚本家には向いてないと思う。
大事なことをカットしたかと思えば、張が裏切っていたとかいうどうでもいいオリジナル展開。前作の翁に続いて張まで死んじゃった…。この人たち、原作では普通に生きてるからね。そんなところにオリジナリティを見せんでいいんじゃ!!
どうでも良いけど、今回の張は完全にヴィジュアル系バンドのボーカルって感じで笑っちゃうんすよね。明治とは?
いつもいつも扱われ方が中途半端な四乃森蒼紫は、本作でもやはり微妙な感じ。これまでもそうだったが、今回はこれまで以上に何のために出てきたのかわからなかった…。まぁこれは伊勢谷友介が大麻で捕まったことと関係があるのかも知れないけど。
本当に、この実写シリーズに四乃森蒼紫は不要だったね。扱い方がわからないんだったら無理に登場させるなよ😅
あと個人的に気に入らなかったのは雪代巴のキャスティング。
巴さんは有村架純じゃないだろ〜〜💦もっと儚げで幸薄そうな感じの人じゃないと。有村架純じゃ丸顔すぎて、全然不幸そうに見えない。「DESIRE」の頃の中森明菜とか、ZARDの坂井泉水とか、あんな感じの薄幸の美女って感じが欲しい。なんたって巴さんの元ネタは『エヴァ』の綾波レイですからね。有村架純に綾波っぽさは無ぇ!
このシリーズ、悉く女性キャストがイメージと違うんだよなぁ…😫
シリーズものは尻窄みになりがちですが、『るろ剣』も御多分に洩れずやっぱりあかんかった。こんな出来じゃ『Biginning』を観る気なんてさらさら起きないのよね。
原作だとあの死体は張とかいうどうでもいいキャラクターのものではなく、その後驚きの展開になるのですが、そこは読んでのお楽しみということで笑
ビギニングは「実写シリーズはもういいかな…」と思ったので観賞しておりません😅
べすぱさん、コメントありがとうございます♪
剣心たちのもとに張の死体を持ってきたところで、「だから何?」ってなりますよね🤣
信じられないかもしれませんが、あそこは原作では名シーンなんですよ…。
原作を読んでないので前作のレビューといい参考になります!
原作知らない私でも張のくだりは要らないなと思いました!
剣心達との関係も前回神社で絡まれたことしか知らないので、薫殿の家に縁が死体持って来た時、え?誰持ってきた?え?!何でコイツ持ってきた?どうでもいい〜ってなりました!

