劇場公開日 2021年4月23日

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「2回観た。」るろうに剣心 最終章 The Final MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)

4.52回観た。

2021年5月31日
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邦画で劇場で2回鑑賞っていつ依頼だろうか。2回目は公開から大分経っていたが、ほぼ満席だった。
シリーズ4作目で1番の傑作って凄い事だよなあ。他の映画シリーズでもちょっと記憶に無いよ。(「座頭市」や「眠狂四郎」シリーズもほとんど観てるが数が多過ぎてどれが4作目か分からんw)

大友啓史監督はシリーズ全て監督しており今作では脚本も担当しているが、原作ありきにしてもこの脚本が素晴らしい。
冒頭から見せ場が有り敵の正体から明かされる主人公の過去。どうしても暗くなる話を「るろ剣」オールスターズとも言うべきキャストを用意して、それぞれに見せ場が有るアクション祭りにする事で、ギリギリシリアスになり過ぎない作品にしている。
恐らく編集で泣く泣くカットしたシーンも有るだろうし、(邦画じゃ難しいのよ)何より完成迄相当錬られた脚本だろう。
監督ありがとうございます。お疲れ様でした。
薫殿攫われ過ぎじゃないですか?

正直大友啓史監督はあまり好きな監督ではなかった。2作目3作目はコミック原作にありがちなコスプレショーになってたし、「ミュージアム」は以前酷いレビューを書いてしまった。
監督への意識が変わったのは「3月のライオン」の後編からだ。あら?良い演出するなあと、上から目線で感じていたが、今作は御見逸れしましたと平伏したい出来映えです。
「Beginning」も期待していいですよね?

主演の佐藤健さんは1作目の時は正直イマイチ剣心のイメージじゃなかった。もう少し女顔の俳優のほうがと思ったし、声が低過ぎる。(アニメの影響)
何よりアクション出来んの?という心配が有ったんだが、今やこの人しか剣心に相応しい役者は居ないと思う。
元々の身体能力の高さも有るのだろうが、一体どれ程の修練を積んだのか。
敵の攻撃を避ける動きが実にカッコイイんだが、本人得有のものなのかなあ?
勿論それ以外にも深刻な佇まいや泥と血にまみれたクライマックスの姿も、最高に絵になる役者さんだ。
「Beginning」でも魅せてくれる事でしょう。

以前レビュアーの"お守り"さんは香港の役者さんは演技だけでなくカンフーも出来なくちゃいけないから大変。
と書かれていたが、日本だってチャンバラが役者の必須科目だった時代が確かに有ったのだ。
しかし映画が時代劇から現代劇に移り変わり、アクションは殺陣から擬斗に変わって行った。
擬斗だと役者は強そうに見えれば良く、必ずしも達人に見える必要は無い。
だがこのシリーズでアクションを披露した役者さん達は皆強く達人に見える。(土屋太鳳さんの「こいっ!」にはシビレた。もっとアクションやってください)
これはアクション監督の谷垣健治氏の功績が大だとは思うが、役者さん各々の努力の賜物で有る事は間違い無い。
皆さんお疲れ様でした。ありがとうございます。

そしてシリーズ最大の立役者、(と、自分は思っている)谷垣健治アクション監督。
今作でも素晴らしいアクションをお腹いっぱい見せてくれた。
特に中盤の携行ガトリングガン?との対決シーンはいったいどうやって撮ったのだろう?BDでメイキング観るのが今から楽しみです。
そしてクライマックスは絶対真剣佑パパの「激突!」の影響受けてますよね。観てない筈が無いと思ってますが、どうでしょう?
とにかくお疲れ様でした。ありがとうございます。
「Beginning」はアクション控え目との事ですが、その分痺れる演出を魅せてくれると期待しています。

来月あたまにはもう次が観られる。
なんだかんだ言っても、今年は映画ファンには嬉しい年じゃないだろうか。

追記

本作はアクションだけでなく美術も実に素晴らしい。大概壊されるが。(笑)
劇中絶妙な粉雪が常に舞っていてとても美しい。(スノーコーディネーターというポジションを本作で初めて知った)
「Beginning」では映像美にも期待出来そうで、今からとても楽しみです。

MAKO
琥珀糖さんのコメント
2023年3月31日

MAKOさん
コメントありがとうございます😊

本当に「るろうに剣心」は10年近く楽しませてもらいました。
佐藤健の成長する姿を見て涙し、
最終章では有村架純の凄さを堪能しました。

「ブレイブ群青戦記」
私も後半特にとても盛り上がって好きでした。
本当に若かったらもっともっと忘れられないでしょうね。
MAKOさんのレビューがなかったようでした・・・

ありがとうございました。

琥珀糖