「アクション映画としては最高だと思う」るろうに剣心 最終章 The Final ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
アクション映画としては最高だと思う
原作は読んでないので、映画だけを観た感想です。
1,2作目がとても面白く、極上のエンターテインメントだと思いました。3作目はスケールは大きいものの、見せ場作りに走った感じで構成のバランスが悪く、2作目ほどは感動しませんでした。でも2作目は週1で、3作目も3回観ましたよ。
今作はアクションが更にカッコ良くなっています。闘いの場面も、倉庫や洋館はあえて過去作を思い出すような舞台にしたのか懐かしいし、アクションがグレードアップしてると感じました。
佐藤健さんはスピード感が衰えるどころか却って進化したように見えたし、動きが相変わらず美しい。他の方ももちろん素晴らしいです。
新田真剣佑さんは若いのにスピードだけじゃなく重厚感があって(若い人って軽快に動ける反面ダンスみたいに見えがちなのに)、ボスにふさわしい存在感でした。
だからアクション目的で観れば大満足じゃないでしょうか。
では物語の方ですが・・・
過去作でしばしば剣心の胸中に登場した泣き崩れる女性の正体がいよいよ判明しました。剣心が自身の思いにどう向き合い、ケリをつけるのかが見どころですね。
女性の名は巴、有村架純さんが演じています。観る前は、有村さんは健康的なイメージなので、もっとはかなげな女優の方が良いんじゃないかと思ってましたが、さすが女優、たおやかな女性になっていました。
ただ、観ながら、今回どうしてThe Final→The Beginningの順にしたんだろうと思いました。縁の動機を説明する必要もあるから途中で何度も巴のシーンを入れる事になり、綺麗なシーンではあるけれど尺が取られてもったいないです。それに、The Beginningの内容が大体掴めたから観なくてもいいや、と思う人がいるかもしれません。(私は観ますよ)
だから、The Beginning→The Finalにして内容も無駄な所を削ってもっと縁や剣心の仲間たちのことを丁寧に描いて欲しかったです。その方がオールスターズも盛り上がりそうな気がするんだけど。
次回作で私の素人考えが覆されればうれしいです。
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2回目、鑑賞しました。2回目でも動きの速さに目が追いつかないです。倉庫や洋館内、屋根の上、過去作と同じようなシチュエーションでの闘いは、今回の方がアクションも映像も迫力が増しているという自信なのかなと思います。
それから、この作品は衣装やヘアメイク、小物類のこだわりも見どころですね。巴が綺麗。薫の道中着(着物のコート)がツイード地なんですが、着物も洋服生地に見えるものがあります。あえてそうしたと思うんですが、明治時代には服地で着物を作るのが流行ったのかなあ。
ゆり。さん、三作目へのコメントありがとうございます!
たしかにスケールだけがでかくて、船倉に入ってからの個別の格闘シーンはちょっと興ざめしました。
新作ですが、アクションに頼ることなく剣心の内面をうまく表現できてたと思います。しかも相手は義理の弟にあたるし、志々雄のときのように殺したいほどの高揚感もない。
この映画観てるときも、幼名は心太なんだよね~って思いだしながら見てましたw
衣装に関して、左之助の衣装の“惡”という文字の色が作品によってちょっとずつ違ってるんじゃないかと気になってしょうがなかったです。
ゆり。さま
前三作、駆け足で(自宅でビールを飲みながら)全部観ました。
主要な脇役にも時間配分させるためか、たまにダレ気味かな、と感じる部分がないわけではありませんが、佐藤健さんのキレッキレッのアクションが芯となっているので、全体としてはしっかりと引き締まった素晴らしいシリーズでした。
剣心は、ピンチの場面になるとギアを上げ三振で切り抜ける強豪チームのエースのようでした。