「感動作なのでしょうが‥‥暗すぎた。」風の電話 チャックファスナーさんの映画レビュー(感想・評価)
感動作なのでしょうが‥‥暗すぎた。
東北震災後、家族を亡くし広島の叔母と一緒に住む高校3年生のハル。叔母が倒れた事をきっかけに家を出る。あてのないままに彷徨い広島の災害地域倒れ込んでいたところを軽トラに乗ったおじさん(三浦友和)に助けられる。その後ヒッチハイクで親切なカールおじさん風の姉弟に拾われて食事をご馳走になる。途中不良少年に声をかけられ危険な目に合うが、たまたま通りかかった森尾(西島秀俊)に救われ一緒に福島を目指す。
詳細はネタバレになるので割愛するが主人公にハル役のモトーラ世理奈、役作りなのでしょうが終始眠たそうな表情が何とも言えない。複雑
家族をすべて亡くした悲しみを抱えての旅だったのでしょうが、出会った人達が親切でその点は救われる。
森尾の実家に着き家族での食事シーン。森尾が母親に「ワサビを取って!」と言ったら森尾の母親が「ワサビを取ってとか偉そうに!」と良く家庭でありがちな会話をしてたのが、この作品での唯一の笑いがこぼれるシーン。父親(西田敏幸)の自然な会話がこの作品の重苦しさから解放してくれました。
偶然知り合った少年から風の電話のことを聞き少年と一緒に行くことになる。
テーマがテーマなだけに終始暗い雰囲気で息が詰まりそうになった。 ウー、助けてくれ〜!
ラストの電話シーン、風が吹き救われる。
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kossyさんのコメント
2020年1月29日
コメントありがとうございます!
時が忘れさせてくれることと、忘れちゃいけないこと。
行政のことまで感じ取れるのも、悲惨な出来事を忘れようとしているからかもしれません。
色々詰め込んでありましたけど、観る人によって感じ方が違うのも“いい映画”のポイントだと思ってます。