「こころを旅する少女」風の電話 十二滝わたるさんの映画レビュー(感想・評価)
こころを旅する少女
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帰郷する旅の途中で出会う様々な人々との交流と励ましから、ふと気づいた風の電話で、家族と会うときはお婆ちゃんになってるねと、自分の心の中に生きている家族との対話、それは自分との対話であろうが、生きる決意をしていくモトーラ演じるハルの姿に涙を誘われた。
心の再生の旅での出会いの構想は、無数に練られたはずであろう。果たして選択として、これほど幾つもの災害や事故による不幸の中を通過させなければ風の電話にたどり着ける物語を描けなかったのであろうか。ましてやクルド問題や入管の問題までの挿入はハルの心の動きを追う物語にとっては余計な雑音のように感じてしまった。
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