あのこは貴族のレビュー・感想・評価
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水原希子のメイクに感心してしまいました^_^;
華子(門脇麦)の家族は病院経営の一族で、お正月から都内の一流ホテルで会食。華子はその日はちょうど婚約していた相手と別れ話になって、遅れてくる。婚約者のお披露目がこの日のメインイベントだったようだ。お姉さんたちやご両親、祖母などのキャストがなかなかリアル。まるで自分のコウマンチキな親族たちを見ているようで、とても気が重かった(まあ、誉めています)。長女役の石橋けい。お尻も大きくて貫禄ありましたw その旦那の山中崇の職業はわからないけど、たぶん役員報酬でのほほんと暮らしている風情。次女の篠原ゆき子はバツイチの美容整形外科医で一家のお外で自由気ままにやっていて、高みの見物。独身貴族ですね。みんなで三女の華子の結婚相手がゆくゆくは病院を継ぐのを期待している感じで、おとなしくて、うぶな華子役の門脇麦は窮屈な役割を担わされてとてもかわいそうでした。目白の学習院の前の目白通りが写っていました。
一方、水原希子。富山から慶応大学へ。なかなか感心したのは、メイクのしがいのあるそのお顔。高校から入学したての素っぴん???のお顔と中退してキャバ嬢になったあとの見慣れたお顔のギャップにちょっと驚きました。震えながら萌えちゃいました。それであのスタイルでしょ。もともとあちらさんのハーフだし、アクションもできそうだし、ハル・べリーみたいにハリウッドもいけるんじゃない?なんて思いました。セリフも堂々としたもので、ちょっと意外でした🙏 外見的に、もう、リッパな貴族。門脇麦とのコントラストが効いた(効きすぎた)配役でした。高良健吾(慶応内部生)とのアブノーマルな絡みのシーンやキャパ嬢時代の危ないシーンがもうちょいあったら⭐5つでした🙏
でも、庶民的な中華店であんな二人が餃子にビール飲んでいたら、怪しいに決まっていますよね。あと、男の背中を下敷きに男の名刺の裏に自分の連絡先をマル文字で書くの、腹たったわー✴️ やり過ぎでしょ。女性監督のイヤらしさでしょうか。
お話の内容はわたくしには、ちょっと現実の環境と似すぎているので、かなり退屈でございましたが、女性からは共感、反感含めて見ごたえのある重厚な作品に仕上がっていたと思います。
石橋静河がこの映画ではなかなか良い役で、劇中の役割的にも重要だったと思います。ホテルの喫茶室に水原希子を呼び出すシーンは現実的にアリ?って思いましたけど。学習院Vs慶応やれやれ~じゃなくて、いくら親友でもそこまでおせっかい焼くかなと。そこのところは今どきの自立した女性の意見を多く聞いてみたいと思いましたです。
山下リオもとても魅力的でした。夜の大手町をチャリで2ケツのシーンよかったです。門脇麦と石橋静河の三輪車も良かったです。ちょっと呆れましたけど。
【追記】
慶応は看板や内部生、オレンジ本などたくさん出てくるのに、学習院は前の通りを華子と逸子が歩く場面が唯一で、気を遣っているのなぁと思いました。宮内庁から指導を受ける前に自主規制したかも。希子と紀子?それはまずいよなぁ。圭君のこともあるしね。映画にも忖度必要ですかねぇ。
なぜ。。
逆の配役でも見てみたい
こういう映画が観たかった!!/世界は別でも・・
2021/3/20 「やはりいい映画だったなあ」 と思い、あらためて一からレビューを書きます。
タイトル : 世界は別でも・・
上流階級の華子が、幸一郎と出会い結婚する。その途中で、大学時代から彼とつきあいがある美紀を知る話。ふたりの暮らす階層はまったく異なるが、それぞれの道を進む中で、ふたりはわずかに接点をもつ。そういう話。
自分は、岨手(そで)監督の作ったこの映画に、みごとにはまった。こういう映画が観たかった!! 別々の世界を観せるからこそ、どちらの世界でも "相似" であるものがきわ立つ。この映画では、二つの "相似" であるものを観せてくれることで、「大切なことは、どんな世界でも共通なんだよ」ということを教えてくれる映画。
大好き!!
主人公の一方である美紀は、猛勉強して入った慶応大学を、家庭の経済事情で中退せざるをえなくなる。ただし、そのことは悲劇として描かれるのでなく、あくまでもひとつの "環境" として描かれる。同様に、華子が、裕福な家に生まれ育ったことも、よしあしでなく、ひとつの "環境" として描かれる。
二人が育ったのは正反対の環境だが、"自分で決めることが大切" という点は共通だとこの映画は伝えてくる。「大切」と書いたが「気持ちよい」かもしれない。
また、"友情が、人生を一歩踏み出す力となること" も、正反対の環境でも共通だと、この映画は伝えてくる。どっちの世界でも相似なんだよ、と伝えてくる。
このふたつの事実が、作品を観ている俺たちの心に、静かに淡々と伝えられる。
それらを際立たせているのは、美紀、華子のそれぞれと、幸一郎との関係。幸一郎に、かたや "便利な友達" として扱われる美紀、かたや ”正式な結婚相手” として扱われる華子。180° 異なるその立場も、この映画では、主人公ふたりに与えられた "環境" として、これもまた、淡々と描かれる。
映画は、その "環境" を二人が悲しんだり喜んだりすることにはほとんど焦点をあてない。与えられたそれぞれの "環境" の中で、主人公それぞれが、"自分で決めて行動すること" の大切さに気づいていく姿が描かれる。決める主役は、あくまで自分(美紀、華子)であって、相手(幸一郎)ではないのだ。
だからであろうか。自分(美紀、華子)のそれぞれの決心の後の、相手(幸一郎)の心情や行動は、そっけないくらい簡潔にしか描かれない。そして幸一郎の心情や行動が全く描かれないことによって、この映画の主役は、決心し行動する華子や美紀であることが明確になる。
「"環境" が異なること自体は受け入れるだけのもので、嘆いたり喜んだりすることではない。大切なことは、"(どんな環境であろうが) 自分で決めて行動すること"」 というメッセージをクリアに示している。どんな環境にいる人でも、共通なことがあり、そのことを通してお互いはわかりあえる。
だから、華子と美紀は、わかりあえる。
そしてもうひとつの "相似"。
どの世界であろうとも、"友情が人生を一歩踏み出す力となる" ということ。美紀は里英と、華子は逸子と、それぞれの友情をもとに、先に向けて踏み出していく。
このふたつの相似が、本作をこんなにも面白く、かつきわめて気持ちのよい作品にしていると思う。
日本は社会性(集団)を重視しがちで、集団の多数と異なる者を、"異物" と見る傾向が強かった。しかし今ようやく、「人はそれぞれであり、自分でない人間を、ひとりの人間としてみることが大切」ということが大切にされ始めたと思う。集団を大切にするか、多数派でない個人を大切にするかというバランスをどこに置くべきか、見直す時に来ていると思う。そのメッセージが、観ているこちらの全身に伝わってくる。
俺は、男だから/女だからとか、ハイクラスだから/庶民だから といった "集団" で括りがちだが、"集団" や "括り" にはそれほど本質的な意味はない。そういうことも、この映画は俺に伝えてくれた。ホントにありがとう。
もう一つ、俺がこの映画を大好きな理由がある。
美紀、華子と幸一郎の関係だ。この映画では主人公がたまたま女性で、相手がたまたま男性なだけ。それが逆でも、まったく同じ映画が撮れるということを気づかせてくれる。そして、これまでは逆の映画、男性が主人公の映画が圧倒的に多かったよね、ということに気づかせてくれる点だ。
「友情に後押しされて一歩踏み出す話」は、男性が主役の映画に多かったように、俺は感じる。だが、本作は、女性を主役として当たり前のようにそれを描いている。そしてそう描くことに、気負いもなく当たり前に描いている。
そう、ほとんどのバイアスは、観ているこちら側にあるんだ。こういう話は男性っぽいね、と観ている俺が、勝手に思い込んでいるだけなんだ。そういうことをも気づかせてくれたこの映画は、自分にとって、大好きな映画です!!!!!!!
「多様性」 って、こういうことなのか。人はみな、それぞれ、なんだね。
ありがとうございました。
--- 以下が、最初に書いたレビューです ---
今週は、ちょっと期待していた 「あの頃」 も 「ファーストラブ」 もなんだか自分にははまらなくて、時間を工面したのにとても残念な気持ちでいた。そんな中で、やりました! 俺、こういう映画が観たかったんだ!! と、めちゃくちゃ充実!
上流階級の華子が、好きな人幸一郎と出会い結婚する。その途中で、彼とつきあいがある美紀がからむ話。
俺は本作のあらすじを読んだ際に、"「女の敵は女」 みたいに、異なる立場の女性同士が対立する話" なのかなと感じていた。しかし、違った。俺のこの先入観は、そのまま、映画.comの "門脇麦&水原希子インタビュー" にある「ステレオタイプな見方」だった。そして、本作はそれを完全に覆している。ステレオタイプな先入観を持って臨んだ自分を、心から恥じる。(このインタビューも、是非読んでほしいです)
そう、この映画は、出会いと友情、そして成長の物語。そして、登場人物がたまたま女性だということ。そんな映画がたくさんあってもおかしくないのに、あまり記憶にない。このことが、自分はもとより、日本ではまだまだ男女に対して公平な見方が行われていないということを、俺に痛感させる。そして、この映画が、そういう意味での公平な映画であることも、また痛感した。
みなさんにも堪能してほしいのは、この映画が描く出会いと友情、そして成長。華子と友人の逸子、美紀と友人里映。彼女たちそれぞれの友情と成長が、本作の2本の主旋律だ。
それに加えて、機会は少ないが、華子と美紀の出会いとふれあい。さらに華子と美紀の決断。別々の主旋律どうしが、瞬間ふれあい、混じり合う瞬間が描かれる。そこで、観ている俺たちは、「離れた世界でも相似形がある」ことを俺たちに気づかせてくれる。
二人の出会いと触れ合いは、決してエンタメ的に描かれるのではなく、淡々と、ほんとうに淡々と描かれるのですが、きっと楽しんでもらえると思います。
本作を観たみなさんにぜひ読んでほしいのは、映画.comにある門脇麦&水原希子インタビュー。作品では華子にいまひとつ思い入れできなかった人も、これを読めばあらためて華子を振り返ることができると思います。
もともと、「太陽」 以来、全幅の信頼をおいている門脇さんに、高良さんという布陣は万全にみえたし、水原さんは女優としてはどうなんだろうと思いましたが、それもまったくの杞憂でした。水原さん、心配なんかしてごめんなさい。抑えに抑えた門脇さんの演技も、素直に表現してくる水原さんの演技も、すばらしかった。そして、主人公でないことを見事に表現した高良さんも、その面で凄かった。いやあ、楽しめました。
ラストの選曲、すばらしいです。素晴らしいと思ったら、合奏演奏は音楽家たちなんですね。よきかな。
おまけ1
配給会社は東京テアトル。今年は 「花束みたいな恋をした」といい、本作といい、大当たりの年ですね。
おまけ2
自分は、「家」という概念は消えゆくべきものと思っている。その思いに変わりはないが、本作をみて、上流階級における 「家」 という概念は、自分が思うよりもはるかに深くて重いと知り、時間はかかるのだな、と感じた。華子の周囲のセリフ。
・ 映画やTVには出てこない文化もあるの。
・ 政治家の家に生まれた子は太郎とか一郎とか、誰でも書ける名前をつけると聞くわ。
・ 東京は、違う階層の人と出会わないようになっているんだ。
・ あなたのことは、こっちで調べさせてもらいました。
居酒屋のシーンは、上流階級のメンバーが、一気に庶民世界に飛び込むのは、ちょっと無理でした、というもの。庶民の俺たちが、こんなこととは気づかずに上流階級の友人に同じようなことをしたことがあったのかもしれないと思うと、きついね。
美紀 「そっちの世界と、うちの田舎って、なんだか似ているね」・・・最上位と最下位は似る?
2021/3/15 追記
「男性は」「女性は」で始まる文章は、多くの場合、思い込みの文章であることが多く、たいした意味がないと感じさせてくれた映画でした。そんな括った主語ではなく、「俺は」で語り、「あなたは」で聞く。カテゴライズせずに、個と個で考え、対話する。そうすることが、今を生きる俺たちには最も必要なことなんだよ、と、楽しく教えられました。ありがとう、この映画!
映画.com の解説にある言葉、「ふたりが火花を散らすような展開になっていないということが秀逸で」。ホント、その通りだよね。そういう展開を当たり前のように先入観を持って入場した自分を恥じるよ。レビュー冒頭の繰り返しだけど、大切なことだから二度言いました。
ここまで。
貴族とは、なんぞや
なんとなくんかるけど現代の貴族とは…。ただのお金持ちは貴族じゃないし、歴史が深いとも違うし。
上流階級の人達がいるのはわかる。きっと、華子さんや青木さんがいる世界が上流社会なんでしょ。でも、家系を引き継いでいくとゆう事が重圧になることもあるのね。
何ひとつ不自由がない生活を送る華子ちゃん。でも、彼女なりに人知れず寂しさを抱えていて、結婚できて幸せなハズなのにそうじゃなかったりする。
真逆の世界で生きてきたミキさん、苦境に耐えながらも自分の力で生きてきた。
そんな二人が出会って、生き方を見つめ直しす。自然なことじゃないかしら。
門脇麦、水原希子、高良健吾、石橋静香、それぞれの配役が合っていて感情が入りやすかった。
特に高良健吾、貴族っぽいじゃん。なんか優雅で気品あふれている。それと石橋静香、お嬢様の世界では普通っぽく自由に生きている役がとても良かった。
特にすごい出来事は起こらないけど、見終わった後はスッキリした。
小説は映画にしなくていいのでは?
淡々と進むストーリー。
地味でわかりにくい映画
だから何?な感じ。
結婚も離婚もサラッと流れてよくわかりません。最後もどういう事?謎だらけ。
好みの問題ですが、本を読んでるだけで充分。映画にしなくていい気がします。
皆さんのレビューが良くて観に行きましたが、皆さんの様には理解できませんでした。残念
名家に生まれるって大変!生まれながらにして生きる道が決まっていて窮...
ないものねだり╋隣の芝生は青く見える〓それぞれ
4人の女性
上級国民という言葉の根底にある世界
殆どの人々が属している、所謂中流社会と、生まれた時から背負った、負の遺産と富や名声の上級国民の社会の対比を、新鮮な切り口で描かれています。
水原希子さんが役者として、良い空気感を出しているな、という発見と、門脇麦さんの正しく箱入り娘という演技に引き込まれ、見どころがありました。
お互いの社会それぞれに大変な事があるんでしょうが、私は、良く使っていても割れなくて、残った食器をいとおしく使い続ける社会の方が良いかなと思います。
慶応大学の内部進学者に対するイメージが悪くなったんでは、と心配してしまいます。
場面を一幕仕立てで、名がつけられていて、彷徨、邂逅等、小椋佳さんの詩の世界を感じました。
無駄に長い
前半はテンポも脚本も良かった。3章ぐらいまでは。
その後が何が言いたいのか分からない。貴族は恋愛感情も高貴なの?頭のネジ絶対緩んでるでしょ。婚約者に女いたらアールグレイ飲む余裕あんの?売れないバイオリニストもなんだか?
離婚の原因なに?「swallow」のほうがまだ分かったわ。貴族は裕福だけど心は貧困。貧乏人は頑張ってるから心は貴族?って話?。
ただの監督だが原作者のオナニーだろ。
今流行のお題だからって適当に映画制作してたら駄目だと思う。
ラストのあれは何?意味が分からないし主人公は成長してるの?意味も分からず別れた旦那に未練タラタラで見つめ合って。
最悪のラストシーン。
この映画の終わりどころはタクシーと自転車で呼び止めて終わり。これしかないでしょ。観客に問題提示型のラストで。
この映画が当たっている、面白いって世の中は今後日本映画の未来はない。
もっと自分のことを好きになってもいいんだよ
よく私の馬鹿レビュー覗きに来て頂きました。最初に言いますが長文です。時間はありますか?
風はまだ冷たいのですが春が近づいてくる気配がしますね。一番感じるのは街角で突然感じる沈丁花の香りです。いやいや私は臭覚は良くないです。鬼の匂いもわかりませんし・・・
匂いって不思議です。頼りなくって説明が難しい。でもなんか遠い記憶を呼び起こす力がある。例えばテーマパークで水系のアトラクションに乗ると塩素が臭う。
その刹那、小学生の時のプールの思い出が蘇る。私だけでしょうか?
と・・・時候の挨拶だけでやたら長くてすみません。さて貴族ですか。最初に頭に浮かんだのはあの方です。
溜席(たまりせき)の妖精
相撲をテレビで見ていた時の事です。溜席(桟敷席とも言います)に目立つ女性がいる。今時だからスカスカなんで目立ちます。もちろんマスクもしているんで、顔もわからない。きちんと正座をして背筋が伸びている。
背中に大きい物差し入っているだろ!
小学校にあったやつですね。それ位背筋が伸びています。また拍手の仕方がお上品。胸の前で小さい拍手をします。とにかく目立ちます。いわば・・・
掃き溜めに鶴!
お暇でしたら検索して下さい。
もう一人貴族を超えた姫
さまを思い出しました。
名前は出しませんが、大手製菓メーカーのお嬢様です。カトリック系の学校に通学していましたが高校時代にディスコに通いまくって系列の専門学校にしか行けませんでした。しかしケセラセラ。超上流階級ですから。
就職先は大手広告代理店の D です!
大手広告代理店 D の視点に立って見ましょう。
よし!やった!金のエンゼル!ゲットだぜ❗️
ポケモンみたいに言うんじゃない!
ここで唐突に話しはチョコボールの話しになります。
ご存知のように銀のエンゼルは5枚、金のエンゼルは1枚でおもちゃの缶詰が貰えます。
欲しかった。おもちゃの缶詰。そして私はエンゼルをゲットする必勝法をついに発見したのです。そして金のエンゼルをゲットしたのです。知りたいですか?教えたく有りませんが・・・えっ?早く言え?はいはい教えますが誰にも言わないで下さいね。なにしろ金のエンゼルは2000個に1個しかないんですからね。
まず状況が大事です。店頭に並んでいないか少ない時しかダメです。おじさんに聞いて下さい。
あれ?もっとないの?
おじさんはチョコボールが入った段ボールを開けます。ここが大チャンスです。
何故か一つだけ上下が逆になっている。それだ!それがエンゼルだ!間違いない!小学生の私はこの方法で金のエンゼルをゲットしたのでした!
しばらくして私宛てにおもちゃの缶詰が届きました。憧れのおもちゃの缶詰です。もう大イベントですよ。近所の子供を集めてお披露目です。
缶詰です。ゆっくりと缶切りで開けます。
ギーコ ギーコ ギーコ ギーコ はい空きました!ところがなんと・・・
クソちんけなおもちゃが5.6個。マジでちんけです。するとそれを見ていた近所の子供が声を揃えて・・・
な〜んだ〜
おいおい。それを言っちゃうのかよ!私が最初に思ったわ!
おもちゃの缶詰には夢とか希望が入っているかと思っていた。違かった。そんな物は入っていない!おもちゃの缶詰って言ってるが・・・
おもちゃにされたのは私の純真な心だった!
うっせえわ❗こすっからい️下町のクソガキが❗️
はい。枕が終わりました。長くてくだらなくてすみません。まずは簡単にストーリーを紹介します。
東京のタクシー。榛原華子(はいばらはなこ)(門脇麦)が物憂げな表情で乗っています。やがてタクシーは帝国ホテルに着きます。
いやいや帝国ホテルってなんですか?大体帝国って単語を発した記憶もないよ。しゃらくさい❗️1回だけ行った事があるんですが場違いもいいとこ。入り口に案内板があります。そこにはなんと・・・
ユニクロを着た方は入館をお断りします。さらに・・・
足立区民と江戸川区民は立ち入り厳禁です!
まじか❗️
怒られそうなんで一応言って置きますが、創作ですからね。足立と江戸川の方、ユニクロさん、ごめんなさい。それと・・・
帝国ホテル様、今度スイートルームに泊まらせて頂きますからね。
宝くじでも当たれば!
話しがずれて申し訳ない。映画の話しの続きです。
帝国ホテルでは家族で新年会です。おばあちゃま、お父様、お母様、年の離れたお姉様が二人。長女の旦那様とそのご子息。
長女が口を開きます。あれ?彼氏は?彼氏のお披露目も兼ねていたのです。華子はポツリと話します。
別れた・・・
一瞬の静寂。しかし次女がそれを破ります。
誰かいい男いないのー
いやいや今日失恋したばっかりだよ。医者なので跡継ぎは大問題なのです。その後皆んなで記念撮影。そして華子は一人で撮影。泣きたいのに無理に笑顔。タイトルが出ます。
あのこは貴族
やばい。長い。この調子で行くと桜が散って葉桜になりそうです。
華子は焦っています。もう27歳。友人達はバタバタと結婚しています。何回も見合いを繰り返しついに素晴らしい男性と出会います。
青木幸一郎(高良健吾).
慶応幼稚舎から大学までの生粋の慶応ボーイ。職業は弁護士。背も高くイケメン。
華子は運命を感じます。ただ見つめるだけ。帰りに勇気を振り絞って一言。また、会って頂けますか?
いやこの時の門脇麦の表情がいいんです。セリフも少なくモノローグもない。上手いんです。はい長くなりそうなんで華子パートは終わります。そしてもう一人の物語。
時岡美紀(水原希子)
美紀は富山県出身。猛勉強して慶応に入りました。現在は32歳。幸一郎と同級生だったのです。入学式の時、美紀は思い知らされます。幼稚舎からの内部生と大学からの外部生は決定的に違うのだと。
外部生ってなんですか?まるで部外者じゃねえか!天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず じゃねえのかよ!諭吉の子孫で「半沢直樹」の監督さんよー 倍返しだ!とか言ってる場合じゃねえだろ!
すいません。幼稚舎の方はそれまで12年間、学友なんで絆が深いんですね。全員が上流階級ですからね。松岡修造とか石原良純ですね。
美紀は貴族と思っていた幸一郎とふとしたきっかけで知遇を得ます。その後美紀は苦労します。そして偶然幸一郎と再会して仲良くなりました。つまり幸一郎を介して華子との関係が生じるのですね。
ここで良かったのはありがちな女同士のバトルにならなかった事です。もう見飽きてるし。
実はこの映画を観たあと山内マリコの原作を読んだんですよ。腑に落ちない部分があったので。原作では近松門左衛門の浄瑠璃 「心中天網島」になぞらえてました。と・・・言いつつ知らなかったんですが・・・
納得しました。女同士を分断して喧嘩させているのは男なんじゃないか。まず女同士で連帯するのは大事な事じゃないか。そう感じました。
いろんな違いを受け入れて励まし合って生きていこう、そんなメッセージが込められています。(水原希子さんの意見です)
ロケーションもいいなあ。渋谷区松濤、豊洲、軽井沢、神谷町。東京タワーは別のレビューで語ったんですがやはりいいなあ。気づいたんですが東京タワーはビルの隙間からチラリと見えると嬉しいんですよ。つまり・・
東京タワーはチャイナドレスだ!
チラリがいいんですよ。
やめろよ❗️
あと松濤の住民の方には申し訳ないんですが松濤も所詮、村社会。慶応幼稚舎出身も村社会。堅牢な壁に守られていますが中身はスッカスカ。まるで・・・
おもちゃの缶詰です。
前代未聞のこんな長文、駄文、読んで頂きありがとうございます。
これからを期待できる若手俳優に注目‼️
上映時間は120分を超えるが、章立てになっているため、それほど長さを感じることはない。
結婚が家と家との契約であるという日本の慣習と、日常生活のなかに突如として現れる階層社会について考えさせられる。
どの役者さんも魅力的で、変に感情的にならず抑えた感じの演技が逆に引き込まれた。監督さんやスタッフさんの演出もすばらしい。しっとりとかつ高揚感もある展開には、邦画ならではの心地よさを堪能できる。
いい映画を観たなぁと感じられる1日になります。観賞後はパンフレットを読んでも楽しみたい作品です。
あちらで手を振るのは誰か
映画を観ながら、“ママ友”とか“女の敵は女”とかいう言葉に泥々した何かを無意識に期待してしまう自分に気付いてゾッとした。〝女性同士の醜い争い”を期待するのは実はいつだって男側(男社会)で、たぶんそれは結束されるのが怖いからで、この映画は男が期待する女性同士の分断を踏み台にむしろそれを軽やかに裏切り、分断への抵抗と連帯を静かに描いてみせる。エンパシーに満ちた語り(特に石橋静河のセリフ!)が素晴らしかった。
原作は未読だが、映画ならではのショットに込めた意味も興味深かった。特に終盤、門脇麦が道路越しの2人に手を振るシーン。相手側は遠くて見えないけど(おそらく女子高生)、それは誰か分からないようにした気がする。原作の文章では、女子高生とか明示されていたのかもしれない。でもこの映画はあえてそこをぼかすことで、門脇麦と、2ケツした水原希子とその友達とが映画の時制を越えて邂逅したように思えたからだ。それは「出会う筈の無い人々が同一フレームに収められた瞬間」であり、まさに映画にしか描けない表現だった。
画像はタイトルカットだけど、終盤同じような画角で門脇麦が映されるのにも注目。この監督、ひとつひとつのショットに意識的で、映画してるなぁ…。
女性だけでなくむしろ、男性こそ見るべき映画です。役者陣も素晴らしいっす。
私だってつらいんです
2021年映画館鑑賞26作品目
3月8日(月)チネラヴィータ
原作未読
原作に倣ったのか何章かに分かれている構成だが悪くない
邂逅はなんとか読めたが監督の苗字が読めなかった
門脇麦の方は全くの別世界で興味深く面白かったが水原希子の方はつまらなかった
上流社会のやりとりは昔のトレンディードラマのようだった
一方美紀は地方出身者で実家が貧乏だけど経営の才能がある慶応出身という設定だが親しみも共感も何もかもなかった
僕は嫌韓というわけでないのでハーフの彼女が嫌いなわけではない
コメディー要素無しの貧乏話は退屈だ
政治家はそういった民の声に耳を傾けなければいけないが無力な自分にはなんのプラスにもならない
なるべくなら映画には夢がある華やかな非日常を求めたい
時岡は有能なんだから可哀想でも何でもない
そういえば時岡ってありそうでなかなかない苗字だと思うが富山ではありふれているのか
門脇麦と水原希子の配役は逆じゃないかと感じた人たちがわりといるようだがその多くが観た途中から受け入れたようだ
でも僕は最後までしっくりこなかった
自分は左翼的な一面もあるが保守的な一面もある
富山に水原希子みたいなスタイルがいいモデルのような美人がいるわけないだろと
富山出身の女性俳優といえば室井滋とか柴田理恵だぞと
富山じゃないが芸能界をすでに引退した江角マキコは島根出身なのだから血眼になって隈なく探せば富山にも水原希子のような美女が発見できるかもしれない
居酒屋のトイレが汚いからといって松濤の自宅にタクシーで帰るシーンが面白かった
YOSHIKIがカレーが辛くて帰っちゃうエピソードを思い出した
門脇麦が演じた華子は実家が開業医で医者の家系
ホテルの会食で料理以上の豪華だったのは役者さんの面々
母が銀粉蝶で父が佐戸井けん太で長女が石橋けいで長女の夫が山中崇で次女が篠原ゆき子
華子の友人役はこれまた石橋で石橋静河
邦画好きとしてはたまらない
3段重ねのスイーツもマカロンタワーも印象的
頭に「ま」がつくスイーツと聞かれたら豆大福と答えるような庶民に過ぎない自分
外部生とか内部生とか慶応ほど極端じゃないにせよ東京あたりの大学ではだいたいどこでも多かれ少なかれありそうなことだ
杉並区にある某女子大は親が稼いだカネをバンバン湯水のように使うリッチな学生を見せつけられ地方が出てきた貧乏な学生は惨めな思いをするのである
だが僕は銭ゲバの主人公のような思想は全く持ち合わせておらず金持ちを妬むようなことはない
嫉妬の炎を燃やして向上心に繋がるのは一握りの人間
分断なんていうのも僕が嫌いなタイプの左翼の言いがかりであり所詮みんなそれぞれ違っていてバラバラなのが当たり前なのだ
みんな一緒だよねという日本独特の教育は学校の先生とか狡い大人が管理しやすいから
男が女の分断を煽っているという言いがかりは社会的弱者の被害妄想でありそういう女は男女の対立を煽っているんじゃないか
性別が一緒だからみんな仲良くしようってそんな押しつけは無理です
華子の結婚はうまくいかなかった
それにしても離婚への展開は突然だった
それも高橋ひとみ演じる姑のビンタ
しかも両親がいる前で
そして3人とも和室で土下座するような謝罪
明らかにありえない異常な状況
なにがあったのかさっぱりわからない
華子が不倫でもしたのだろうか
なぜ詳細を描かないのか理解できない
僕が一時居眠りをして見過ごしたのだろうか
本当に優秀な女性は起業するのであって政治家になるような女性は馬鹿に思えてきた
女性の国会議員をもっと増やせと主張しておいてなったらなったで些細なことで足を引っ張る東京のマスコミや知識人には呆れる
いやそこは忖度しろよと
どんな終わり方をするのか観てる途中興味があったがこれはこれで良かったのかな
華子に代議士の妻は務まりそうもない
金持ちも色々と大変なんだなと
実力さえあれば頭が良ければ貧乏な生い立ちも関係ないんだよと原作者や監督は言いたいのだろうか
作品としてはわりと面白いがそれならあまりにも陳腐だ
「女性を分断」しない物語
原作は未読。
松濤に生まれ育ったお嬢様・華子と、田舎町から上京し東京で生き抜こうとしている女性・美紀の物語。群像劇のようにそれぞれの物語を描きながら1人の男を通じて2人が絡み合っていく。
東京出身のしかも上流階級の人間たちが、地方出身者と違う階層に生きているということはわかってはいる。でもこれだけ違うんだと改めて実感させられる。その対比の描き方がとても細かくリアルだった。上流階級の人たち(しかもその中にもさらに階層が存在する)の態度はとても受け入れられないものではないが、いわゆる悪役みたいな嫌な人間とは描かれない。住む世界が違うのねと納得してしまうレベル。そんな描き方も巧みだなと感じた。
ただ、話の根幹は階層の軋轢・分断みたいなものではなく、女性の自立と生きがいだ。まさに「女性を分断」しない物語と言える。男である自分が観ても苦しくなるような感覚を覚え、しかし最後には清々しくイキイキした姿を観ることができた。男女、貧富、地方と都会、いろんな階層の問題を描きながらちゃんとエンタメとして楽しめる作品だった。
観る前は配役が逆なんじゃないかなと思っていたが、観終わった今は2人を演じるのは彼女たちしかありえないと思える絶妙な配役だった。
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