イソップの思うツボのレビュー・感想・評価
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残念としか言えない…
あまりの評価の低さにスルーしようかと思いましたが、会員デーで安く鑑賞できたので突撃してきました。率直な感想としては、事前にハードルが著しく下がっていたので、思っていたよりは悪くないなという印象でした。 出演陣は、渡辺真起子さん以外は知らない俳優さんばかりでしたが、主演の女優さんたちをはじめ、みなさんがんばっていたと思います。本作の肝である終盤の種明かしも、それまでのシーンを引きでとらえ直し、わかりやすく編集されていたので、物語の全容をつかみやすかったのは良かったです。 ただ、人物像の掘り下げが十分ではなく、誰にも感情移入できなかったのは残念でした。特に亀田家の三人については、行動理由の説明は(あまり好ましくない形で)ありましたが、行動にいたるまでの心情描写がなかったので、最後まで共感できませんでした。そんな亀田家の三人がどうやって相手の懐にすんなり入りこめたのかも謎でした。 そのため、ことが表面的にきれいに運びすぎて、ご都合主義としか思えず、種明かしを見せられても「そういうことか!やられた!」という気持ちになれませんでした。ラストのどんでん返しは、そこまでのプロセスがあってこそのものだと思います。 さらに言うと、ラストでもう一回どんでん返しがありそうな雰囲気だったのに、それがなかったのも残念でした。いい話っぽくまとめようとしていましたが、「え?このまま終わっていいの?」という感じのラストでびっくりでした。やらかしまくって放置とか、「おいおいそれはないでしょ!」って感じで、まったくスッキリしませんでした。コンフィデンスマンJPのような爽快感がほしかったのに、むしろその逆で後味の悪さだけが残りました。 着想はおもしろいのに、そのおもしろさを追い求めるあまり中身を失った脚本になってしまい、キャストもスタッフも観客もドツボにハマってしまいましたとさ!
井桁弘恵さん
私、『4月の君、スピカ。』で初めて井桁さんを知ったんですけど、その時、美しさに圧倒されちゃいました。 それで、彼女がヒロインを務めた『クロノス・ジョウンターの伝説』も観たのですが、役柄は合っていそうなのに、魅力が出し切れてない様に感じたんです。 そして気付いたのが、私は女優さんが輝いてる映画が好きなのだなと。 女優さんが美しい作品ほど、情景も美しい気がするし。 もっとも、好きな映画だからこそ、女優や情景が美しく感じるのかもしれませんが。 それで、この映画なんですが、作品のタイプ的にあまり美しさは期待出来ないかなと思っていました。 でも、井桁さんがかわいらしく見えるシーンはちゃんと有りました。 だけど、本来の輝きは見せてくれなかったかな。 私はやっぱり、女優さんが輝いてる作品が好きなんだと、再認識した結果となりました。 井桁さんがキラキラに輝く映画が観たいな。
良い意味でB級へ昇格!「騙す」ことにこだわり過ぎ
あまり評価が良くないので、観るか迷っていましたが、展開が裏切られるのは好きなのでやっぱり鑑賞。 「B級!」と評価されていますが、失礼ながら、出演陣も含めて、まさにB級。 それを言ったら、「カメラを止めるな」はもっと失礼ながらD級くらいかと。 今回は知っている役者さんも出てきてB級になったり 良い意味で、自分の得意分野で戦っている。 調子に乗って、有名俳優を使わないのがいい。 「カメラを止めるな」と比較してしまいますが、「カメラ」は、中ヒットぐらいの段階で予備知識無しで観ることが出来た。前半の苦痛から後半のスッキリのギャップが気持ちがよかった。 けど、こちらは予告CMなども見てしまったので、「騙される」ということを知ってしまっているので、その気持ちよさが半減してまう。 「カメラを止めるな」は、 「そういう事か!!!!」 「もう一度答え合わせしたい!」 「誰かに話したい!」 と思ったのですが、 今作は、 「なるほど。」 って感じ。 集客のためには仕方がないと思いつつ、全く先入観無しで観ると違ったかも。 映画の内容はイマイチ、ちょっと薄っぺらい(笑) 「騙される」というところだけに集中されていて、キャラの感情とか、物語の深さみたいなものが無かった。演出のせいなのか、役者のせいなのか!分からない。 今後も小劇場の演劇のような映画を作り続けて欲しい。 応援評価で+1!
こわしたい
地味で報われない大学生活を送る「亀」こと亀田美羽、タレント家族でキラキラした大学生活を送る「うさぎ」こと兎草早織、父親と共に復讐代行の仕事を続ける「犬」こと戌井小柚。 ウサギと亀と犬、三人の女子とその周りが引き起こす、とある事件。 一見バラバラに見える人物や突拍子もなく思えるエピソード達が連なり、だんだん全貌が見えてくるつくりは面白い。 しかし圧倒的に中途半端だし、意外性や種明かしを重視しすぎて中身がスッカラカンな印象にしかならなかったのがかなり残念だった。 誰にも共感はできないし、誰かを応援する気にもなれない。 事の顛末が判明したところで「だから何だ」感が強いのはいただけない。 動機はありきたりでいまいち納得性に欠けるし、裏で操るモノもありきたりで古臭い。 展開が読めてしまったとしても一番の真相に惹かれれば強いのに、肝心の説明パートが緩くてグダグダなので入り込めなかった。 過去にあった忌み事の判明はもっと力を入れて欲しかった。 そこ一番重要でしょ。それが無ければこの映画は無かったでしょ。 強引で明らかに無理目な設定はご愛嬌で良いんだけれども。 現実感のないエピソードの連続も突き抜けていれば楽しめるはずなのに、勢いも熱量も不足して感じた。 ヌルいコメディの空気の中に、突然本気で気持ち悪いシーンが入ってくるのは好き。 オエ~ッとなれる良いアクセントだった。しかし本当に気持ち悪かったな。 存在感の薄い美羽が名前を呼ばれるシーンが好き。 「えっ?」と聞き返しちゃうのかわいい。 自分の高校時代を少しだけ思い出した。接点のない人に名前覚えてもらってると嬉しいよね。 もしかしたら良い関係になれたかもしれないのに。 仄かな切なさすら感じる最後の視線に、今までゲンナリしていた心が少し上昇した。 しかし「犬」の存在感の無さにはがっかり。 一番現実離れしてパンチの効いた人達だったのに、蓋を開けてみたらオロオロするばかり。 せっかくの紅甘がもったいない。 もっと活用して欲しかった。ただの便利屋じゃない。 ウサギとカメの童話も特に落とし込めてない。 後味の悪さや胸糞悪さを楽しめるほどブラックに振り切れてはなく、スッキリできるほど上手くもない。 からくり仕掛けのある映画はとても好きなので、中身や勢いがもっとあればなと思ってしまう。全体的にもったいない。 これだったら普通に大学生活の人間関係や悲喜交々の方が興味あった。
はてな?
物語のアイディアは悪くないと思います。 2匹目のドジョウ感アリアリですが、私含め大多数の客はそれを期待して観たんだろうし、別に構いません。むしろ大歓迎です。 80分ぽっちじゃなく2時間強くらい使って、脚本の細部を煮詰めて、じっくり作ってくれれば佳作になってたかもしれませんが…。 分かり辛過ぎるだろ。 早急過ぎる展開に、脈絡ない場面転換。幾度となく繰り返されるドンデン返し。 細切れの回想シーンも、少し考えれば「いや、それ無理っしょ…」としか思えないポンコツ揃い。 それらを脳内で無理矢理に紡ぐ作業をしてる最中、また起きるドンデン返し!え?はてな? 残念ながら、監督が期待してくれているほど私のアタマは良くもないし、悪くもないのです。 「あぁ!そうだったのか!」と素直に感心できる瞬間が、たとえ1回でもいいから欲しかった。 そこまで周到に物語をコネておいて、最後の最後のオチがユル過ぎる。説得力ゼロ。それでいいんか? あいつら全員、明日の夜には富士の樹海に埋められてる未来しか見えないぞ。 素材は悪くないと思いたい…んですけどね。 2回以上見る気にはなれない。申し訳ない。悔しい。
楽しいのだけど
とっても楽しく出来ているのだけど、各家庭の描き込みが足りず、どんでん返しのためのどんでん返しみたいになってて少し物足りなかった。 あと、「メランコリック」もそうだったんだが、殺し屋の世界を描くのはリアリティの観点でやはり難しいね。どうしても自主映画のレベルを超えるのはキビしい…
我々にどんな内容でもしっかり受け止める力をつけろ!と挑んでくる作品...
我々にどんな内容でもしっかり受け止める力をつけろ!と挑んでくる作品。 なんだかんだ言いたくなる気持ちも理解する。 だから映画って素晴らしいんだと思える。そういう人間になりたい。
ネタは面白い試みだが
1800円1本で劇場で公開する作品としてはどうだろうか?昔はメインの作品の2本立てのおまけの並映になりそうな中身 斎藤 佐伯以外は知らない人ばかり この監督は通常の作品は撮る気はないのか?
技巧的に過ぎたものの、福本伸行氏の『カイジ』っぽい漫画チックな佳作。
昨年に公開され、社会現象にもなった、インディーズ系映画のあの『カメラを止めるな!』の製作に拘わった上田慎一郎×中泉裕矢×浅沼直也によるトリプル監督作品と言うことで、観客からも色眼鏡をかけて観られる事も百も承知の上で、また、観客からは期待値のハードルもすごく高く設定されていた事かとは思うのですが、おそらく演出や描写にリアリティを求めておられる観客には、非常にウケが悪いのかも知れないですが、私的には、今回の作品もネタバレ無しで比喩的に表現しますと、あの藤原竜也さん主演の映画『カイジ』として実写映画化もなされて、スマッシュヒットした、福本伸行氏が描く青年向けギャンブル漫画「賭博黙示録カイジ」の世界観っぽくて、非現実的な、実に漫画チックなお話しで、私的にはかなり面白かったですね。 前作の『カメラを止めるな!』が伏線の回収が全てに亘り凄すぎたので、今回も「実は!?」といった、どんでん返しの部分のみを比較すると、映画から受けるカタルシスはそれほどでもなかったですし、前作の様に心底笑えるシーンが、今作では、ほぼ皆無に等しいので、駄目な作品だという烙印を押されている観客も居られるかも知れないですが、そもそも前作とはアプローチの仕方自体が全く違うテイストの映画ですので、同じ様な捉え方で鑑賞するのがそもそも間違いだと思いますね。 リアリティさを追求して鑑賞しようとする人からすれば、細部に焦点を当ててみますと、やや技巧的に過ぎて、設定自体にかなりの無理が生じていると感じてしまう演出面も多く、例えば、スナイパー並の腕前のピストルさばきや、亀田美羽が幻影を見てしまう設定自体も、亀田一家が揃ってアレを考えていたとすれば、そもそも幻を見ることもない、しっかりした精神状況にあったはずとも考えられ、今作の肝となる脚本自体が破綻していると言われても致し方ないなど、現実的に考えると、かなりモヤモヤとした感が拭えない状態になってしまいかねないかも知れないですね。 また、カメにまつわる劇中内のニュース素材も笑うに笑えないし、笑いのツボに関しても全くおさえられていなかった点についてはかなり残念ではありましたね。 しかしながら、亀田美羽役の石川瑠華さん、兎草早織役の井桁弘恵さん、戌井小柚役の紅甘さんの三人娘が、それぞれ可愛かったり、美人さんだったりしたので、それだけでも私の様なオジサンからすれば、評価の点数増し増しでしたね(苦笑)。 その中でも私個人的には、チラッと森口瑤子さん似の井桁弘恵さん推しですね(^^)v また、フレッシュな三人娘の女優陣の脇を固める、川瀬陽太さんや渡辺真起子さん、佐伯日菜子さんなどなどのベテラン俳優の好演も良かったでしたね。 中には、「川瀬陽太さんの関西弁が嘘っぽい」と言った関西人の人(?)の映画評も目にしましたが、兎角、関西人は関西弁の方言の使い方には非常にうるさいので致し方ないのかも知れないですが、関西人の私でも、そんなにも気になるほど酷い関西弁でもなかったとは思いました。 そして何よりも、今回のこの映画を私が評価する一因には、傘寿過ぎの父親と一緒に観に行っても、前作の『カメラを止めるな!』の際には、ゾンビ映画に付き物の血飛沫などの描写に耐性がなかったからか「気持ち悪かった。」と言った感想だった父親が、今作については、「なんか意味が今ひとつ分からない小難しい映画やったけど漫画チックで面白かった。」と喜んでいた点にもあります。 従いまして、私的な評価と致しましては、 今回の作品については、コメディと呼べるような笑いのセンスについては全く感じられなかったのですが、技巧的に過ぎた作風でありはしたものの、サスペンス映画的な着地点を、かなり非現実的ではありながらも、福本伸行氏の『カイジ』っぽい漫画チックな設定として示してくれたのは面白かったので、あくまでも独断と偏見に基づく私見ながら、五つ星評価的には★★★★の四つ星評価も相応しい作品かと思いました次第です。 ただ、あの『カメラを止めるな!』の様に複数回観たくなる映画かというと、今作はどんでん返しはあるものの、伏線回収の凄さを魅力にしている映画でもないと思われますので、そういった魔力を秘めた作品でもないので、『カメラを止めるな!』の様な社会現象を引き起こすような大化けはしないでしょうね。 そういった意味合いでは、決して【一発屋】にはなって欲しくないので、次回作の上田慎一郎監督の長編映画第2弾の『スペシャルアクターズ』に期待したいですね!
普通に面白かった
ウサギとカメと犬の着ぐるみが載ったチラシを見て、面白くなさそうと思ったけれど、「カメラを止めるな!」が面白かったので鑑賞しました。少し恋愛や家族愛があって、いろいろ楽しめたし、少し涙がでました。「だまされるな~」とか予告で聞いたので、もっと深いだましがあるのかと期待をしたし、もっと女の子同士のドラマがあるのかと勝手に予想していましたが、ちょっと違いました。復讐サスペンスっていうのかな?仮面を着けた人達のシーンはもう少し異常な感じがあった方が面白そう。ストーリーに入り込むまでに時間がかかった。映画としては時間が短く感じ、あっさり終わってしまった感がある。俳優女優さんはみんなかわいいし、かっこよくて良かった。泣けたので星を1つプラス。
つまらない!
盗作疑惑あっただけに問われた今回の力量ですが。怠くて眠くて前半で帰りたくなった。 主人公の気持ちに最後まで乗れず、復讐は果たせたのか?そこまでするか?友達の父さんと××してまで企んで母さんは報われるんだろうか? 全く説得力のない駄作。申し訳ないが料金が高いと思わざるを得なかった。 学生映画の悪い例。
途中で寝てしまいました
なにやら訳の分からない展開で、出ている俳優さんも誰も分かりません。 オムニパス形式なんでしょうか、支離滅裂で意味が分からない。 途中から眠くなり、映画館で寝るのは数年ぶりです。 でも、もったいないとは思いませんでした。 良い経験になりました。
全く別のジャンルに挑戦した方がいいのでは
去年、異例のヒットを飛ばした『カメラを止めるな!』のスタッフが再び組んだ異色作という事で見に来ましたが・・・・ ま、こんなモノでしょ・・・・・正直1時間30分もない内容ですが、早く終わってくれ~と思う程の内容・・・・・ たまたま『カメラを止めるな!』が、当たったとはいえ、この手の作品、地に足が5cm程浮いている人の話って、ひとつ間違えると大変な事になりかねないのですが、本作品は、それをやっちゃったて感じです・・・・・ 『カメラを止めるな!』で受けた路線を守りつつ、地に足が5cm程浮いている人たちの話を作ったのですが・・・・う~ん・・・・、これなら、全く別のジャンルに挑戦した方が良かったんじゃない・・・・ 今後公開される「悪の華」で井口さんが自身の路線をしっかり守って撮るかどうか凄く興味を持って待っているところですが、やはり、本作品の作り手たちは、本路線ではなく、全く別の路線で勝負してもいいのではないでしょうか・・・・ う~ん・・・残念だったな・・・・・ PS アスミック・エースさんも、宣伝が下手だな・・・・去年、ヒットした『カメラを止めるな!』を題材に大掛かりな宣伝をすればそれなりにヒットしたのに・・・・『カメラを止めるな!』がヒットしたんで、で~んと構えすぎだと思うけどね・・・・・
その心意気は良し!
観客を驚かそう、新しいものを作ろうという心意気は伝わりました。ただ残念、どんでん返しをスマートに見せるノウハウが無かったのでクライマックス以降がグダグダになってしまいました。これは脚本家や監督の経験値の問題なので、次回作に期待します。必ず見に行きます。あと、女の子がチョイ役も含めてみんな可愛かったので0.5点おまけ(笑)
慣れて評価が厳しくなってる
やはり前作のイメージが強すぎて観る方のハードルが上がってしまう。全く異なる展開で勝負しないと目新しさがないので評価は厳しくなってしまう。 大ヒットの代償にしては少々可哀想だが、それだけみんなが期待している表れと思ってください。 この作品を最初に観ていたら斬新と思えたかもしれないが・・・。 単品としての出来映えは悪くないとは思います。
感動もスッキリ感もありませんでした。
ただ、良くこんな脚本作ったなという驚きはありました。 このチャレンジ精神は評価したいところ。 前半から良くわからない展開。この先何が起こるのか全く予想も出来ず。 後半で話の繋がりを理解。 「ナルホド」感はかなり高め(笑) 本作はもう一度観ると面白さが増す印象はありましたが今のところ観る予定はありませ(汗) 本作で心に残ったのは主演の石川瑠華さん。可愛いし良い演技でした( ´∀`)
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