「リアリティが・・・」イソップの思うツボ まろさんの映画レビュー(感想・評価)
リアリティが・・・
どんでん返してほしくて、初日に鑑賞。
ううむ。確かに、裏切ってくれたけど、別な意味で裏切られた感もあり。。。
まず、芸能人一家、日本一幸せ家族・・・に見えない。。
キャスティングミスだと思います。
特に、お父さん。この人、なぜ芸能人なのか、ちゃんと設定してないと思う。元アイドルなのか、お笑いなのか・・・有名人オーラが感じられない。
お母さんも、キャスターやるくらいなら、なぜキャスターやっているのか。学歴? スター性? 元アイドル? 元宝塚? ニュース読んでる声が、元アナウンサーには聞こえないし。
このあたりの設定が曖昧。実際、誰を想定して、ってちゃんとやれば、納得できるんだけど。。。
(むしろ、亀田パパと兎草パパ、役者さん逆じゃない?)
それと、亀田のお兄さん 前髪キラ~ンだけでは・・・ ううむ、誰かいなかったのか、と。
申し訳ないけど、をを、イケメン! って思いたい。前髪はずしたら、髪が薄いとか、眉濃すぎ、とか、ギャップある俳優を探せなかったのか、と。
女の子三人は、それぞれ特徴も美形度も、これはOK. 演技力はまだ出し切れず残念だけど、今後の指導者に期待しましょう。
近藤役の川瀬さん、一番リアリティあった。やくざが脚本書くの、って!? ま、オレオレ詐欺があるくらいだから、ありなのか。関西人なのかと思ったら、プロフには、「北海道生まれ 神奈川県育ち」と。すごいなぁ~
で。
一番驚いたのは、亀田家のお母さん。リアルに映しておいて、後で言葉で説明って、そんなのありなのか!?
せっかく亀を投げるのなら、よくわからない水槽が割れるシーンのバックは、酒瓶とゴミであふれた、荒れた実際の家、にしておけばいいのに。そうすれば、亀の意味も確保できるし。
三人監督ということで、それぞれが撮った後、「あれ? あのシーンこういう意味だったのに、俺だったら、こう演出するのに」と思っても、もう口出しできにくいよね、っていう中途半端さが全体を結構ちぐはぐにしているのでは。
レビューで、戌井親子いらない、って書いてる人いるけど、彼らがいなかったら、最後が収まらなかったし、それはしょうがないかな、と私は思います。
しかし、いまどき、受診の順番が、で、死亡って・・・救急車の順番くらいのほうがましでは?
ていうか、一番いただけないのは、グロ趣味の金持ちたち。
欧米じゃないんだから、日本の金持ちがイブニングドレス着て、あんな仮面つけて集まるわけがない。むしろ欧米人にしちゃえばよかったのに。ww
こういうの映画にすると、「やっぱり日本人にはこういう人がいるんだ」ってなっちゃうから、映画関係者は特に気を付けてほしいなぁ。。最近、海外ドラマを観てると、びっくりするような「日本の文化」が、結構な頻度で挿入されてて、辟易します。頼むよ~(泣) って感じ。この映画、絶対海外の映画人もチェックするだろうし。
それだけ「カメ止め」がすごかったのは、設定が、もう、一本決まっていて、それに文句はつけようがなかったから、後は、前半の?部分を、全部回収、っていうお見事さ。
で、今回、それを上回るべく、ネタ晴らし、さらにライブでどうなるんだ!? と頑張っていて、そこは頑張ってるんだけど、その前提の、なるほど! と思えるリアリティが、どうもぐらついているので、観終わって、釈然としない感は否めません。
でも、飽きることなくジェットコースターを楽しんだ感は、ありがとう、です。
こういう、レビューを書きたくなる映画でもありますし。ww