「恐怖のくるみ割り人形ダンス」ペット・セメタリー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖のくるみ割り人形ダンス
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1989年版よりも現代的でホラーらしくなっているリメイク版の本作。メイクアップ技術やCGも格段によくなっているが、それよりもストーリーの改変部分がとても面白い。特に幼い弟ゲイジが死ぬはずだったのに、ルイスが間一髪で助け、代わりに9歳になる長女のエリーが大型トレーラーにはねられてしまうという点。また、母親レイチェルが幼いころにゼルダという難病の姉を亡くし、そのトラウマから悪夢を見てしまう部分。
ラスト改変はなんだかゾンビ映画(しかもコメディ風ゾンビ)の展開になってしまった感があるものの、レイチェルの見る悪夢がとても良かったのでそのマイナス点を補ってくれていた。その上、少女エリーの『エクソシスト』リーガン並の風貌の怖さ。右目だけが少し崩れかかっているメイクが恐怖心をそそらせるのだ。
自宅で観たにもかかわらず、音響効果の凄さにもビビッてしまいました。序盤で大型トラックが走り去るシーンに驚き、大型トレーラーが襲い掛かってくるシーンでは自分もはねられてしまったような気分にさせられた。
脳が飛び出しているビクター・パスコウの存在もグロくて良かったし、隣のじいさんジャドがジョン・リスゴーだとわかると途端に親近感を覚えてしまう。さらに猫のチャーチの演技も見ものだったのですが、クレジットを見ると4匹の猫が演じているんですね。最初に出てくる儀式における動物面の少年少女たち、終盤の悪夢から想像すると、彼らは大人だったのかもしれません。
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