「一番怖いのトレーラー」ペット・セメタリー Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
一番怖いのトレーラー
出先で時間があったので鑑賞
原作は読んでませんが89年度版は見た覚えがあるかなないかな程度
感想としては
なんだか凡庸なホラー映画に終始して
フラグ立てて回収して終わりだったな
という感じで時に感ずるところは
ありませんでした
都会の4人家族が田舎に引っ越してきて
(ERとか言ってたんでたぶん隔年で楽なポストと交代)
知り得なかった環境下で不幸に見舞われます
よっぽどへんな不動産屋に紹介されたのか
爆走トレーラーが前の道を突っ走っていくわ
裏に謎の墓があるわとんだ訳あり物件です
そのトレーラーにペットを殺され
隣のじーさんになぜかここに埋めろと言われた
場所に埋めると狂暴になった猫に蘇り
次は娘がトレーラーに殺され
といった感じでただただストーリーの進行に
添ってイベントが起きてくだけです
起こっていくことの理由があんまりハッキリ
していかないのはスティーブン・キング原作作品では
珍しくないとは思いますが
個人的にどうしても何の脈絡もなく悪いともしていない
人々が一方的に霊や怪物に恨まれて殺されるなり
していく展開というのはどうも気が進みません
別にホラーなんだからスプラッタなシーンさえ展開
していけばいいんでしょうけどそうなるまでの
プロセスがテキパキしすぎていると辟易します
イットもそれが嫌でした
シャイニングでキューブリックが大改編した
というのもわからんでもないです
学校で助けようとした死にかけの黒人も
クルマ(トレーラー?)に轢かれて
なんでその後絡んでくるのかがよくわかりませんが
ゲイジには見えるなど妙にシャイニングシステムが
下地にあったりしてキング設定に依存した感じが
裏に埋めるとゾンビみたいになって蘇るって設定と
大して関連性がなくなっているのがね
トレーラーにみんな撥ねられているのだから
トレーラーも「激突」みたいに何か例の一種なのではないか
と思うとおっさんが運転しているだけだったし
これではあの女の子最後暴れて終わりやろなと丸わかり
最後のオチは投げっぱなしみたいなものでしょう
89年度版は非常に評価も高くホラー・スリラーとして
一級品の出来と聞いていますが少なくとも今回のは
B級で終わってしまった感じですね
なんだろうイットと言いドクタースリープと言い
リメイク系スティーブン・キング原作自分には皆外れでした