「キング映画にありがちなタイプの凡作」ペット・セメタリー 克晴さんの映画レビュー(感想・評価)
キング映画にありがちなタイプの凡作
原作既読。89年の実写版は未見。
スティーブン・キングの持ち味といえば、徹底的に細部を描くことによる緻密な心情描写。
それをいかに実写に落とし込むかが製作陣の腕の見せ所なわけですが、残念ながら実写版の多くはそこが上手く出来てるとはいいがたく、ただあらすじを追っただけの単調な作品になってしまってます。
本作もモロにそのパターンで、色々アレンジは加えているものの、テンポが早いこともありどうにも「軽い」感が否めません。
R15のわりにはグロ描写も控えめだし、グロくする必然性もあまり感じませんでした。
妻のトラウマ描写のジメジメ感や、作品全体の後味の悪さはなかなかなので、前知識なしで期待し過ぎずに観れば十分怖いとは思います。
コメントする