「仕事とは徒刑である、という西欧流の価値観なのでしょうか。仕事に喜びを見いだすことは罪なのでしょうか。」ザ・レセプショニスト お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
仕事とは徒刑である、という西欧流の価値観なのでしょうか。仕事に喜びを見いだすことは罪なのでしょうか。
イギリス・ロンドンに留学した台湾人の女の子が、卒業後、現地での就職に失敗して、お金に困り、売春宿の受付係として働き始めたという、いわばスケッチです。
マイナーな映画祭であれば、いかにも大賞を取りそうな鬱屈したテーマで、実際に第一回熱海国際映画祭っていう聞いたことがない映画祭で大賞を取ったらしいですけど、ひたすら画面が暗く、話も暗く、なにひとつ面白さがないお話でした。
登場する買春客は、揃いも揃って超変態の白人ばかり。
もしや監督は「関係者にインタビューをした」だけで、実際の現場を取材することもなく、空想話を組み立てて撮ってしまったのではないでしょうか。
そんなにこの仕事のネガな面だけにスポットライトを当てて、どうするのって感じ。
あと、タイトルの「接線員」という原・中国語の題名のほうが、レセプショニストなんてこじゃれたタイトルよりも印象に残るし、良かったとも思いました。
日本語でも「一線を越える仕事」というのがあり、この主人公はまさにその「一線」を越えてはいなくても、一線に接し、密着しているわけですので。
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