「興ざめした」THE QUAKE ザ・クエイク bionさんの映画レビュー(感想・評価)
興ざめした
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前半はよかった。クリスチャンは、前回の津波で多くの仲間や知り合いを無くしてしまい生きる目的を見失ってしまう。家族との関係も絶ち、前回の災害への鎮魂、次の災害に備えることに取り憑かれてしまったクリスチャンの風貌が、鬼気迫っていて、次のディザスターで多くの人を救うことで、心の澱が消えていくんだろうと思った。
しかし、地震が来ることを確信してからがいけない。多くの人を救うことよりも自分の家族を助けることを優先しまうくだらない男に成り下がってしまう。
それにしても、地震に蹂躙されるオスロの様子がチープで、興ざめしてしまった。ゴジラが暴れまくらないとビルはあんなふうに倒壊しないと思うし、主人公たちが、あえて危険な状態に向かっていくような設定がおかしい。
東日本大震災を経験した自分にとっては、とにかく揺れが長く続くことがほんとに怖かった。地震を経験していない人に地震の怖さを伝えることもこの映画の目的でもあるのに、地震が続くシーンはあっさりと終わってしまい、地震が終わってからのわざとらしい危機的なシーンが続いていく。どんどん映画への興味が薄れてしまった。
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kossyさんのコメント
2020年1月17日
bionさん、コメントありがとうございます。☺
今日は阪神淡路大震災の震災の日でもありますよね。
最初は社会派っぽい感じで進んで、後半は一気にハリウッド的ディザスタームービーとなってしまいました。
地震の怖さが伝わってきませんでしたよね。CGはよかったけど・・・