「若き日の心や記憶を失った人には響かないのかも。」HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ 高木祥伍さんの映画レビュー(感想・評価)
若き日の心や記憶を失った人には響かないのかも。
危険で甘美な若者の無防備さを顕して余りあるティモシー・シャラメ2017年当時の魅力が充分に詰まっていました。
タイトルロゴ、クスっと笑えるネタやミレニアルな名作へのオマージュ、終始イカす音楽と、演出のおシャンティさにやられる。10~20代にしか感じる事の出来ない花火のように激しく儚い気持ちや一瞬の輝きを詰め込んだ宝箱のような作品。脚本やその展開に深さとかうなるほどの巧さは無いんだけど、これ、映画なんですよね。映画館で夏にこの作品を観る充実感というか、その映像や音楽が一瞬一瞬にキラキラ輝く様子を感じる事の出来る素晴らしさは誰が何と言おうと『そこ』に存在した。ありきたりな言い方なんですが、『考えるな、感じろ』ってタイプの映画ではないかとも思います。22歳当時の彼が詰まった作品、映画館で観ておくしかないと思います。
相棒のアレックス・ロー、マドンナのマイカ・モンロー、ここぞというところで展開を締めてくれたウィリアム・フクトナーがまた良かった。
VHS型の写真入りパンフもGOOD^ ^
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