「空手映画でもコメディでもありません」HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
空手映画でもコメディでもありません
飲酒事故でザ・オヤジを幼い頃に亡くし陰に浸る、高校を卒業したばかりの主人公が、母親の言いつけで一夏をケープゴッドの叔母の家で過ごすことになり、そこで出会った人物の影響で変化する話。
ほぼ実話というテロップと事故を起こす主人公の様子から物語がスタート。
時は1991年。
日本でもバブル最終期の年ですね。
そりゃーもう l'll be back全開です。
ダニエルというだけで鉢巻きです。
夏鳥と呼ばれる人達が集う町で、主人公が町の有名超絶イケメンヤンキーのハンター様と人知れず仲良くなって連むと共に、その妹で町の超絶モテギャルのマッケイラとも絡みつつ、危ないことに手を出して開眼どころか暴走するストーリー。
小賢しさはあるものの、世間知らずで繫がりや義理と恐ろしさを理解できていない主人公。
至ってマジメで爽やかという表現が正しいかは判らないけれど、主人公の成長と堕落と若気の至りをみせるクライムサスペンス青春物語という感じで、甘酸っぱさ。むず痒さ、哀しさ、痛さ、淋しさがとても良かった。
何がそんなにと言われるかも知れないけれど個人的好みということで。
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