わたしは光をにぎっているのレビュー・感想・評価
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詩的な題名と主人公が似合ってないような・・・
天涯孤独になりつつある娘(澪)の、巣立ちを追う映画。
同時に東京の下町(江東区かな?)の再開発により、
立ち退きになる商店街や映画館、として澪が身を寄せる銭湯も
取り壊されて行く。
評価を受けた映画とのことです。
説明し過ぎない所が良いのかも。
祖母が入院したのなら、地元で看病して信用金庫で働く・・・
見葬ってから普通は地元を去る。
普通なら、そうすると思う。
10年以上前に亡くなった父親の親友(光石研)を頼って
上京する澪(松本穂香)
不思議に思うのは澪の意志というものが描かれないこと。
病気の祖母を見捨てて上京するのは澪の意志なのか?
最初にアルバイトしたスーパーでは、役に立たず、
おじさんの銭湯で楽しそうに床を磨く。
銭湯が好きなのかも。
ラストで別の銭湯の番台に座っている澪。
天職が銭湯。
そういう事?!
澪は光を握ったことになるのかな?
下町の風景は懐かしい商店街だったね。
そこに当たり前にあったものが失われるときの美しさ
飛行機の中で鑑賞。
いつまでも変わらない いつもそこにあると、
なんとなく思ってることってたくさんあるけど
逆にそういうものって実は稀有で
でも世界は変わっていくから
仕方ないけど、その儚さを愛おしく想う作品。
そして、そう感じるのは
自分も歳をとったからだ、
と思うまでがパッケージ。
なかなか面白かった。
空気感は楽しめた
多弁な登場人物達の中であまり話さない主人公。都会に馴染めない田舎者、元々住んでる人達、それぞれに生きにくさを抱える。が、活き活きと暮らす側面もある。
あまり多くを語る作品では無いがそう感じられる点では良い映画なんだろうな。
再開発
主人公の私喋らないけど雰囲気で分かってよね、私は良い子だからみんなから世話焼いて、みたいな感じが許せない。消えゆく下町の切なさ、優しさを出したい映画なのかも知れないが、田舎過ぎて消えゆく町に住む身としてはハイハイ、分かりましたでした。
時代の流れで残るもの、変わるもの、無くなるもの。
終始抑揚なく進むので、何が映画らしい期待を持って鑑賞すると寝落ちとなるので注意。
長野の小さな旅館で生きてきた。
その旅館も叔母と祖母で細々とやってきたが断念する事に。
主人公の松本穂香さんがこの地を離れ東京の知人を頼ってこれからを見つけるまでや如何に!?
という大筋をほわ〜んと観る映画。
映画では珍しい"静"を味方にした暖かいドラマ、透明感を感じる松本穂香が光る
銭湯に自身の居場所を見つけた主人公が、その居場所を失うことになり、「どう終わるか」に向き合うストーリー。映画における"静"を見方にする映画は、美しくて儚かった。
本作の主演を務めた松本穂香に感じる空気は、まるでフィルムに通して見ているかのような透明感を感じる。湯のように透き通っていながら、ドシッとした主演らしい佇まいも兼ね備えている。内容としてはすごく暖かく優しいものだが、寝不足だったのか、少し睡魔に襲われた。場面における言葉を不要としながら、心の動きが丁寧に描かれるので、なんとも興味深い。キャスティングも、光石研に徳永えり、渡辺大知、吉村界人と重厚で、世界観を損なわないので惹かれる。
空気も湯加減もちょうど良かったため、しゃんと楽しめたかは微妙。少し自身に合っていなかったかもしれない。
タイトルの意味。松本穂香さん。
こういう作品を観ると、日本映画の良さを強く感じます。
ヒロインの松本穂香さんの存在感が素晴らしい。
ヒロインは大人しく、挨拶も上手くできないタイプの女の子なのだけど、
松本穂香さんの演技や立ち姿の自信なざけな立ち姿には、不自然さが無い。
台詞も少ない中で、
横顔や表情、後ろ姿、街中を鞄を両手でつかんで不安そうに歩く姿、
舞台の中心になる銭湯で仕事に励む姿を、ただ見守る様に映画は進んでいく。それがとても好きな時間。
それと共に、監督は、ヒロインの姿と、失われていく昔馴染みな街並や、そこに集まる人たちへの想いも、平等に描いていく。
キャストも好きな俳優さんばかり、
そして街並みや昔馴染みな銭湯を見守る視点、
そして松本穂香さんのヒロインの姿を繊細に詩情を込めて描いている。
今はもう見れない街並み、そこで働くヒロインの姿を映画の中に優しく包んだ様な作品。
つつましやかにゆっくりと
わたしは光をにぎっている。
そんなのんびりしていたら生きていけないよ、そんな気分になりちょっとイラッとする前半。
とはいえ自分だってそうだったじゃないか、知らないから無防備だかこそ、スルッと切り抜けてきたし変化にも柔軟だった。
つつましやかにゆっくりと生きる様は、頼りなさげだけど力強い。
光石研の酔っぱらい演技は見るべきメモリアル
地方で祖母と暮らしていた若い女性が、亡き父の知り合いのツテで東京の銭湯に部屋を借りて暮らし始めるが、、都市開発で閉鎖することになり、。リアリティのある描き方で、セリフよりも音と映像での展開で好み。挿絵のようにスライドしていく風景が揺らぎ全体としてとても美しい映画。
光石研の酔っぱらい演技はすばらしい。
自分に出来ることから。
非常にゆっくりとした時間が流れる映画。
松本穂香さんの役が非常にしっくりくる。
どんな人間も、出来ることからコツコツと。
自分から動いて、挑戦することで成長していくんだ。と改めて感じさせられた。
生まれるものは必ずいつか終わりを迎える。
そんなことは当然わかっているうえで、どう向き合うか。どう生きるか。
今の生活をどう守るのか、なんて単純なことすら難しく感じる、大切に感じる。
銭湯というロケーションも非常にわたし好みで、窓から挿す光と反射するタイルまでもが、綺麗だった。
見えないものを握ることの大切さ、難しさを少女は学んでゆく。切なく、心温まるストーリー。
長所は96分
主演松本穂香に自分が好きな徳永えりと光石研も出るので観ることに決めた
ヒロインが田舎から上京し銭湯に身を寄せて働く話
舞台が銭湯だから期待する男性も多いと思うが期待しないでください
松本穂香はこういう役がしっくりくる
タイトルがピンとこなかった
光は握れない
形あるものである程度硬いものじゃないと握れない
イニシアチブを握るという言葉があるが
処女崇拝のやりとりだけは面白かった
全体的にはつまらなかった
わたしも光をにぎりたいものです
ひとりぼっちの松本穂香が親戚の光石研が経営する銭湯に引き取られ、周辺の商店街のひとたちと交流するものがたりです。
映画の間の取り方が絶妙で、映像も演技も自然で丁寧につくられています。
なぜか、ほとんど遠巻きに撮られているので表情を読みにくい。
それが演出なのか、結末では、数センチまで近づいて観ても松本穂香が微笑んでいるのかすら判別できなかった、鼻の穴が開いたのはわかったけど。
なんだか、ほのぼのとしました。
形のあるものは有限だけど、ことばや心は光で無限で、それを握っていたら希望があって、そんなことを言われると、なんだかほっとしました。
良い映画でした。
握っているものは何か
状況に流されているように見える、若く寡黙な主人公。
彼女のまわりを照らす柔らかな光ー野尻湖の水面、障子越しの陽射し、銭湯のきらめく湯、祖母から贈られた詩集の言葉。
タイトルに込められたメッセージが、美しい映像と研ぎ澄まされた台詞、淡々とした日常を通して胸に迫ってきた。監督は二十代。これからどんな作品を撮っていくのだろう。
まったりだけど良かった。
松本穂香さん目当て。
劇場で観たかった作品だったけど観られずに自宅で観賞。
何気ないストーリーなんだけど、逆に綺麗な映像に引き込まれた感じ。
1カット1カットの映し方に作者さんの拘りを感じた印象。
綺麗な風景も良いんだけど、古い商店街の雰囲気も良い。
銭湯、ラーメン屋、映画館などのレトロ感も良好。
そんな感じで観ていたので伏線にも全く気が付かず。
それに気が付いた時のナルホド感。
心が温まる感じで心地良い。
ラストシーンの松本穂香さんのシーンもこれがまた良かった。
夜中に暗い部屋で一人でお酒を飲みながら観るのがお勧めかも( ´∀`)
良いんだけど
自分にとって、最も評価の難しい作品。
どこが良いとも言えないし、
どこが悪いとも言えない。
0点であり100点満点でもある。
少なくとも観て良かったとは思う。
観たあと、気分が悪かったりしないので。
あ、
これを書いているうちに
なんかジワジワきてる。やっぱり満点だな!
こういうタイプ
キライな人もいるんだろうなぁ。
明らかな「メジャーじゃない感」
が漂ってるし。
”映画”の良さが詰まってる作品
素晴らしい映画。
映像のとにかく美しいこと。
特に光の露出をやりすぎなくらいに明るくした画に心を奪われる。
その最たるシーンがポスターにも使われている澪が湯船に手を入れるシーン。
ほんと美しい。
あと、日本の町並みがこれほど美しく捉えられてる映像もなかなかお目にかかれない。
洋画で西洋やNYの町並みに目を奪われることもあるけど、日本の今の景色も負けちゃいないなって思いました。
普段目にしてる景色が撮り方によってこんな美しくなるのか、と。
澪の成長物語。それを慎ましく描いてるのが印象的。
レベル1が2になったぐらいにしか成長してないんだよな。その変化がとても素敵だった。
はじめてのこと/場所って不安がいっぱい。
はじめて一人でやってみるのってワクワクもある。
そんな日常の気持ちが見事にスクリーンに表現されてた。
成長物語ともうひとつのテーマが開発される街。
ドキュメンタリー風(実際に街の人が演じてる?)を使ったシーンに胸打たれました。
日本って美しいなぁ。
澪……いや、この映画を通じて無くなろうとしてる街が歩んできた長い歴史に関われた気がする。
澪なりの答えを出した名言がめちゃくちゃ心に残ります。
この映画はセリフ少ないけどめっちゃ名言ある。
澪(松本穂香)の低血圧な動きがかわいくて仕方がないです。おっかなびっくりとも違う。
のそ~っと動く。ファッションはちょいボーイッシュなのもよき。
そのシャキっとしない動きがイラっとなるときもあるのですが……それも込みで物語に誘い込まれてるのかもなぁと。
第二の主人公とも言える銭湯を営む京介役(光石研)はさすがの演技。
不器用なふたりを演じる松本穂香と光石研の名演が地味とも言える今作を魅力的に光らせています。
黒猫チェルシーの渡辺大知も重要な役で出演。すっかり役者として板について違和感なくなりましたなー。
ちょっと空回り気味の演技をやらせたらなかなか。ハイなテンションの演技はちょい微妙なとこもあるけど;
慎ましくも素敵なプロット。
繊細な演技で見事に演じる役者たち。
日本の美しさをとらえた素晴らしい映像。
”映画”の良さが詰まってる作品。
本編を見終わったあとに予告編を見るとひとつひとつの仕草を愛おしく感じる。見事な演技!
この映画に対してジブリの鈴木敏夫さんが
”この国も捨てたもんじゃない。
こんなにも美しい日本映画を作る若者がいる。”
とコメントしてます。
超納得。見事にこの作品を表してる言葉。
生活する人が好きになる。
優しくなれる映画でした。
“街”が主人公なんだと思った
全国の銭湯経営者には北陸出身、特に石川県出身者が多いという。この映画の銭湯・伸光湯の壁にも能登恋路海岸にある見附島(軍艦島とも)のポスターが貼ってあったことも関係してると思う。こんなの気づく人は石川県にしかいないかもしれないが、浜辺には縁結びの鐘もあり、かつては観光客が賑わってたスポットでもあるのです。
澪(松本穂香)は長野県の野尻湖周辺にある民宿に住んでいたが、亡き両親に代わって育ててくれた祖母が入院したため、東京へと出てきた。スーパーに就職するも馴染めないため、居候先の銭湯を手伝うことになり、やがてその商店街の人たちと交流することになるのだが、その商店街も・・・ってお話。
野尻湖の幻想的な景色もよかったし、お祖母ちゃんの大好きな詩も素敵。話すことも苦手だったのに下町風情のある商店街の人たちとも仲良くなり、やがて自分の居場所を見つけたはずだった。喪失感はいっぱい経験しているのに、その新しい居場所もなくなってしまう悲しさ。街なかの映画館もいい雰囲気だったし、残ってほしいという願いも届きそうにない。ただ、光をにぎってるの詩やお祖母ちゃんの言葉にすがるしかないのだ・・・
いい話なのに、中盤までは引きの映像ばかりで人物に焦点が当たってないのが残念だった。この俳優誰だろう?てほど、光石研以外は全然わからないほどでした。ただ、終盤になって商店街の人たちのドキュメンタリー映像に魅せられました。本当の商店街の人たちなんだろうけど、これが笑顔と明るさを上手く引き出していて、街なか映画館の神髄を見せられた思いになりました。重機による建物を壊す映像がグサリと心に響き、あぁ、これは街が主人公の映画だったんだなぁ。などと、澪やその他の人物の今後なんてどうでもよくなってしまいました。
松本穂香だし中川龍太郎だし観に行こう!って思ってて観に行くのが遅く...
松本穂香だし中川龍太郎だし観に行こう!って思ってて観に行くのが遅くなっちゃった。できることからやる、ってなんだよ!って考えちゃうんだよね。そのときの焦りや自己嫌悪やひがみをうまく映像にしてると思う。
良かった。
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