劇場公開日 2020年7月24日

  • 予告編を見る

「7月の第4週、体育の日に鑑賞。 久しぶりに、渋谷Bunkam...」17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン ワイルドとみまるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.57月の第4週、体育の日に鑑賞。 久しぶりに、渋谷Bunkam...

2020年8月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

7月の第4週、体育の日に鑑賞。
久しぶりに、渋谷Bunkamuraル・シネマに行ってきました。以前はJR渋谷駅からハチ公口からスクランブル交差点を渡ってBunkamuraに行ってましたが、地下鉄の出口からショートカット出来るをつい最近知り、人の多い交差点を渡らずBunkamuraへ行くことが出来ました。

さて、作品ですが、
主人公は17歳の青年フランツ。
彼がウィーンに仕事を求め上京し仕事場となるタバコ店でフロイトと出会う、、

副題が「フロイト教授の人生レッスン」
なんですが、“なんとかレッスン”と聞くと、ちょっとエロなことを想像してしまうのは自分だけですかね・・(^^;
で!フロイトを演じているのはブルーノ・ガンツ。「ヒトラー 〜最期の12日間」のヒトラー役は記憶に残る演技でした。
本作「17歳のウィーン」は1937年、
ナチスドイツの併合に揺れるオーストリアが舞台。そしてフロイトはユダヤ人。
迫害を受けることになるユダヤ人を演じ、かたや迫害する側の張本人も演じられる。
幅の広い演技の出来る方だったのですが、惜しくも昨年亡くなっていたんですね😥

本作でのフロイトと青年のフランツのやりとりもとても良かったですが、
タバコ店の店主オットーを演じた
ヨハネス・クリシュの演技も良かった。
一見頑固オヤジ風ですが、青年フランツを見守る優しさが伝わってきて、、
そして、青年フランツの妄想と現実の描写。
映画を観初めた時は、その描写に戸惑いも感じたんですが、恋、時代の流れ、辛い現実、17歳の揺れる心を描いていくところに徐々に惹かれていってしまった。。

地味ながらも、悲しい時代の波と青年の成長を感じることのできるなかなか良き作品でした。

とみまる