「夢と衝動と人の業」17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン lynx09bさんの映画レビュー(感想・評価)
夢と衝動と人の業
原作は未読。話題はちょっと聞いたなーくらいなもんで。
フロイトとユング、発達障害へのアプローチなんかをざっくり知ってると、あの湖の中へ少し入り込めるのかもしれませんね。この映画の評価の難しい所はソコで、僕は主人公を軽度の発達障害であると認識してからのウィーンなので「なるほど」となるのに対して、17才の多感な田舎の少年が都会に出て成長する物語と捉えると「むむむ?」が増える気もしたりして。
正解がどうという事ではなく、見えてるものをどう捉えたか?が大事になる、そう考えると極めて興味深い作品ですよね。そこに静かに絡んでくるドイツのオーストリア侵攻。ナチスの赤い旗が無機質に禍々しくはためく姿は、怖くもあり美しくもありました。
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