「リアルを感じる」ひとよ はるさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルを感じる
私自身も微妙な家庭に育ったせいか、3人の兄弟のやりとりを非常にリアルに感じた。
ある事件に対して、それぞれに異なる心情を持ちながら、時に腹を立て、時に距離を置き、それでも顔を合わせれば、ふと笑ってしまう事もある。
けれど、次会う時もそうとは断言出来ない。ひょっとすれば二度と会わないかもしれない。たとえ互いの連絡先を知っていようとも。
お互い憎んでいる訳じゃない。けれど度々一緒に居るのはしんどい。心の底に抱える、近づきたい肉親への情と、近くなり過ぎる事への警戒感。
そんな心情を代弁してくれているような映画だった。
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