9人の翻訳家 囚われたベストセラーのレビュー・感想・評価
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最低な出版社社長が地獄に落ちる話
今年観た映画の中で一番プロットがよく出来ている。原稿を流出させたのは誰か推理しながら鑑賞すると中盤以降プロットに振り回されて楽しくなること請け合い。
巻き込まれた人が可哀想になるが、出版社社長がここまで鬼畜だとは想定出来なかっただろうし、どう考えても悪いのは全部出版社社長なので、最後に地獄に堕ちるのをみてスカッとしよう。
こういう展開
ある有名な小説の翻訳を依頼された翻訳家達がある場所に集められた。
そこは、監獄の様な場所でそれぞれの自由を奪ってしまう。
そんな中その小説がネットで本編をバラすという脅迫が来た。
初めの方は、少し中だるみの様な感じがするなと思ったけど、後半にかけてどんどん展開が変わっていきました。
仲間との擬視暗鬼になっていく。
編集者がどんどんと悪いやつになっていく感じも面白かった。
最後のトリックや話のどんで返しもけっこう魅力的な作品だと思った。
終盤は面白いがそこに至るまでが少し退屈
フーダニット・ハウダニットに少し驚き、ホワイダニットにほろりとくる一作
本作は架空の世界的ベストセラー小説「デュダリス」の最終巻出版前に小説の原書がネットに一部流出。
作品を人質(?)にとられ、出版社側に身代金を要求される展開となる。
容疑者は世界同時リリースに向けて、招聘された欧州を中心とした各国の翻訳家たち。
はたして犯人は誰で、何が目的なのか?
何かと世間をさわがせているラングドン教授シリーズ小説製作の裏側から着想を得たという本作。
2か月間隔離の上、情報漏洩対策として外部との通信を遮断された極限状態自体は実際にあったというから驚きである。
さらにそこへ来ての謎の人物からの情報漏洩。
極限状態は過酷さを極める。
ミステリものにはつきものの二転三転するストーリーは観ていて飽きない。
また、犯人からすべてを明らかにされ、動機を知った時ほろりとくる一作。
映画ももちろんだが、文学もまた大切な財産だと。
作家さんたちとその作品を愛する者の貨幣価値では測れない愛情を感じる作品だ。
睡魔と戦いつつ、やっと見終わった。
睡魔と戦いつつ、やっと見終わった。ミステリーなのだろうから、ネタバレは絶対に出来ないが、結末は、3分の1位見て、分かった。根拠はただ一つ、『誰が』ではなく、『誰しか』である。
それは兎も角、何故9人にしたのだろう?どこかで(眠くて、30分くらい吹っ飛んでいる)語られているかもしれないが、オリエント急行の件が出てくるので、単純にその設定にしたと確信した。だから、設定からして、最低のミステリーだと思う。全くの緊迫感がない。間抜けの40分位の映画で、映画館で絶対に見るべきではないし、感動する所が無い。勿論、ドキドキ感も全く無い。
そもそも『ダ・ヴィンチ・コード』もそうだが、現代のミステリーはミステリーとしては面白くない。現代は、事実があまりにも想像し難く『事実は小説よりも奇なり』になっていると思う。やっぱり、シャーロック・ホームズの時代でミステリー小説は終わっていると思う。アガサ・クリスティーはただの犯人あてゲーム本だと僕は思う。何故なら、ドキドキ感が無いから。『バスカビルの犬』を読んだ時はハラハラドキドキだった。
全体的に消化不良な作品
最初はミステリー系なのか、謎解き感覚で視聴したものの、途中から謎解きではないらしいことが発覚。とは言え、そこからのスピード感のある展開自体は退屈せず見れた。映画自体もコンパクトに作られているなとも感じる。
世界的ベストセラーらしいミステリー作品であるのだから多少内容についても踏み込むのかと思いきや、実際どんな作品だったのかもほとんど分からない。アレックスによる不用意な犠牲者を伴うただの復讐劇、といった印象。
登場人物も各々個性はあるのだが、どの人物に対してもこれと言った感情が一切湧かなかった。この点において消化不良を感じる人も多いのではないだろうか。
なかなかの良質ミステリー
フランス映画ですね、という感じ
前半はフランス映画特有の、湿っぽいゆったりした感じで、寝落ちして4回ほど見る羽目になった。
ただ、後半の伏線回収は秀逸で、前半とのテンポの対比もあり、緊張感と「いけるか??大丈夫なんか??」という気持ちでいっぱいだった。
代理の作者であった、おじいさんが殺されてしまっていたところは、そこまでしなくても、、まあフランス映画に心残りのないハッピーエンドはないか…と感じた。
本作で青年を演じた、アレックスローサー主演のNetflix作品「このサイテーな世界の終わり」も見たいところ。
感性はそれぞれ
意外な?展開のサスペンス
映画館で見ようと思っていたのですが、都合が合わず断念。Amazonで発見したので、このGWにみて見ました。
嫌いじゃないです。
意外に思ったのが、物語の半分くらいで、“犯人”が明らかになってしまったこと。この手のサスペンスだと、本当に最後まで“犯人”はサスペンドして、ラストにようやく「あぁ!あいつか!」となりますが、この作品ではそうではありません。『こんな途中で“犯人”を明らかにして、どうするんだろ?』と思っていたら、そこから先に種明かしがありました。そうくんのね。
それにしても、これほどまでに世界を熱狂させる、この小説ってどんな内容なんですかね?とっても気になります。
予備知識なしに、観てほしい映画
漏洩防止のために翻訳家を閉じ込める。
そんなことがあるのかと思いきや、「インフェルノ」で実際やったというんだから驚き。
この映画はネタバレをしてしまうと、魅力が半減してしまうかも。
金を払えと脅すのは何者なのか、
犯人は翻訳家の中にいるのか、
どうやって作品を盗んだのか、
翻訳家達は無事に脱出できるのかー
次々に謎が現れ、最後まで一気に観てしまう。
ミステリーは先を予想するが、ことごとく外れた。
犯人は、なぜここまで出版社社長を追い詰めるのか。ここまでする必要があったのかー。
動機が明かされた時に、すべてが結びつく。
ミステリーは観客が俯瞰して観るのが主流だが、ときに主観的であり、被害者と加害者が逆転する仕掛けも面白かった。
監禁された翻訳家たち。
地味な舞台から、意外なドラマが生まれた。
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