9人の翻訳家 囚われたベストセラーのレビュー・感想・評価
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ミステリーとしてはちょい弱、でも…
『ダ・ヴィンチ・コード』、『インフェルノ』のどちらも未観賞だけど全く問題ナシ!
ミステリーの内容的には殆ど予想の範囲内だったのでそんなに目新しさは無いかと。事件が起きた経緯も至って普通、というか陳腐な理由。登場人物についてもちょっと無駄遣いしてるなー、と感じる部分があり、もぉ少し上手く活かしてくれたらより楽しめたのになと思う。
それでも自分の中での佳作となる3.5点以上を付けたのは過去の経験上フランス映画は大概睡魔に屈する場面があるのにこの映画では辛うじて睡魔に打ち勝てたから。なんだかんだストーリーと演者さん達に引き込まれていた自分が居たので良し♫
それにしても、世界9カ国同時翻訳ってなった時に日本語はギリシャ語に敵わないのが悲しかった^^;
密室劇なのかな?
ツイストし過ぎも及ばざるがごとし。
情報漏洩を防ぐために翻訳家達を監禁する設定は面白く、ネタを小出しに後日談を同時進行で展開するのも上手いところです。ところが、やたらとストーリーを捻り過ぎて、一周回って元に戻った感じで、結局なんでこんな手の込んだ計画をしたのか分からなくなります。犯人が主導する原稿奪取計画も監禁後の脅迫計画すらも必要でなく、結果的に翻訳者達を巻き込んで、犠牲者まで出てしまうので、なんか後味が悪かったです。出版社の社長のキャラ設定も極悪過ぎてとてもカタギには見えず、現実的とは思えませんでした。
うーん
ミステリーとしてそれなりに面白い
世界的なベストセラーの完結編の9ヶ国翻訳版を同時出版するために集められた翻訳家9人。地下に監禁された状態での翻訳活動だったが、完結編の冒頭10ページがネットに流出してしまった。誰が犯人なのか、そして厳しく監視されている中どうやって流出させたのか。
誰がやったのか、どうやったのか、そして犯行の目的は?3つの段階で真相が明らかになっていく脚本はなかなかよくできていた。ただ、過去と現在と未来、場面が3種類あるのだが、その切り替わりがわかりづらいときがあって戸惑ってしまった。
全体的には楽しめるミステリーにはなっていると思う。
ただ映画にするにはやや物足りない。舞台にすればもっと面白くなるかもと想像してみた。
面白かった!
二転三転だが、もう一息。だが嫌いじゃない
オープニングから犯人らしき人物と対峙する主催者。話している相手は、誰だか分からない。
そこから二転三転するストーリー展開だ。
途中で犯人が登場。
で、実は対峙していた2人は逆の立場。
そしてその手口の再現。
その盗まれた手口のシーンでは、原稿の入ったカバンをそんなに簡単に奪えそしてまた戻せるか?
ダメなトリックだなぁと、思っていたらそれが本当は……、。
ふーん、メインのオチは、そういうことなのね。
あらあらだわ。
ちょっと残念なのはトリックをより強固なものにする為にもう少し時間をかけて9人の間でお互い疑心暗鬼に疑う展開にして欲しかったわな。
ムーサ(文学の神)の恩寵を受ける者、文学を愛する人
いやー面白かった。見応えがあった。それにしても何という奇遇。2日前に見たおバカ映画でマトリックスリローデッドのパーセフォニーを演じたモニカ・ベルッチをスクリーンで見つけ、今度は、メロヴィンジアンに会えるとは。メロヴィンジアンが言う通りフランス語は美しいね。詩を吟じているようなリズム、響き、そしてなんて言っても鼻に抜けるあの高慢ちきな音。
この映画はフランス語でないと面白さが半減すると思う。フランス語で文学を語り合う時の単語の響きの美しいこと。配信されたら、リピートしながら楽しまないと。
サスペンスとしての仕掛け、伏線もしっかりしてるし、ミスリードもうまい。騙されやすい自分は、しっかり持っていかれました。
少しでも小説家を夢見たことがある人間なら心にずしっときます。文学を愛することと才能は全く別物。文学の才がないことを認めるのは本当に辛いからね。
あきらめちゃうと、思いっきり文学を愛せるから幸せなんだけど。
飲み込みづらい…
すっかりハリウッド映画に毒されて
デダリュス!?
ごめんなさい。
正直、ダヴィンチ・コードもインフェルノも、そんなワクワクしなかったので、それからインスパイアされたとしても、んー、何って感じ。
本当は史実は、ほとんど明らかになってるのに、断片をさも関連があるように物語を構築して、よく史実を知らない人を勘違いさせてるように感じてしまうのだ。
大河ドラマにも似た特徴はあると思うけど。
なんか、この手の作品って、無理やり感が甚だしいように感じるのです。
辛口でごめんなさいね。
ベストセラー出版時の実際のエピソードに着想を得た、翻訳家たちと出版ビジネスを取巻くサスペンスミステリー
本作は、世界的ベストセラー小説の実際の出版秘話に着想を得たのだとか。
サスペンスミステリーはそれほど得意ではないのだが、この分野において「翻訳家」と「出版ビジネス」を題材にしたのは面白い着眼点だなと感じた。
個人的に謎解き部分については充分に楽しめた。「騙されたい!」 タイプの私は、作り手の思うがまま何度も裏切られ、「ほう、ほう、ほう・・・そうきたか・・・」と頷くばかり。いっぽうで、ミステリー上級者が「騙されまい!」として観たならば、物足りなさを感じたのだろうか。
「犯人はこの中にいます!」的展開なのだが、犯人探しに固執するのではなく、「騙されたい!」といったスタンスで観ることが本作を楽しむコツかもしれない。
(※こっからちょっとだけネタバレ)
それから、本作のテーマの一つとなっている芸術とビジネスの問題について。これは、過去の歴史を振り返ってみてもなかなか悩ましい問題である。私は比較的絵画やアートなんかも好きなのだが、映画の題材としても人気が高いゴッホやゴーギャンなどの19世紀後半を代表する天才画家の多くは、生前にビジネス的な成功をおさめることができず、数奇な運命をたどる事になる。死後、画商などのビジネスマンによって、今や彼らの作品価値は青天井であることは誰もが知るところ。この意味で、画商なり出版社なり配給会社なりがビジネス的に成功すること自体を頭ごなしに否定することはできないと私(30代後半のサラリーマン)は考えている。
いっぽうで本作では、行き過ぎたビジネス志向を否定的に描いているのだが、ビジネス的に成功してグローバル展開されなければ、そもそも全世界の人たちに小説を読んでもらえないといった点からも、芸術とビジネスは持ちつ持たれつの関係なのだが、その辺についてさらなる掘り下げがあったなら、この映画をもう一歩上のステージに押し上げることができたんじゃないかなって勝手に想像していた。( 映画一つとっても、毎度お馴染み「洋画の邦題問題」がある。原題とは無関係なマーケティング重視の邦題が叩かれる事例は枚挙にいとまが無いが、邦題をきっかけとして初めてその映画と出会い、興行的にも成功するケースもある。この問題は、本当に悩ましいジレンマである。。。)
最後に、本作に出てくる9人の翻訳家は、それぞれロシア語、英語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、デンマーク語、ギリシャ語、ポルトガル語、中国語の翻訳家なのだが、日本の視聴者にとっては「何で日本語の翻訳家がいねーんだよ!」が本音である(小説自体はフランス語との設定)。映画ビジネスにおけるアジアのマーケットリーダーが、今や完全に中国にシフトしていることがこんなところからも見て取れる。
因みに話は逸れるが、このサイト「映画.com」のコラム「どうなってるの?中国映画市場」は大変参考になり面白い。中国の映画事情における”字幕組(映画字幕の翻訳家集団)”の存在は、初めて知った事実である。海賊版天国の中国のお家事情と、映画に対して最も情熱と使命感を持った人たちがそれらを担っているという皮肉な現実を知ることができ勉強になる。
https://eiga.com/extra/xhc/9/
過程がね
結構寝ちゃった。
〝ネタバレ厳禁〟の必須度は『パラサイト半地下の家族』を遥かに上回る
はじめに断っておきますが、私の知識は(心掛けとしてはなるべく)広く浅く、〝実態〟は金箔にも負けないくらい薄いです。なので、文学やミステリーに造詣の深い方には叱られると思います。
それでも声を大にして言いたい‼️
文学、と限定的に語るよりも映画も含めた〝『物語』の力〟を本当に信じてる人が作った映画だということがとても伝わってきます。その伝えようとしている姿勢を感じるだけで涙が出そうなほどです。
蝋燭の灯りだけの暗闇の中で交わすアニシノバ(妖艶なオルガさん)とアレックスのとても短い会話だけでもなんだかゾワっとしてきます。
(普通に見てたらそんなに感涙ものの話ではないけれど)
滝川クリステルさん風の秘書が、これまた、いいんです。
何を書いてもネタバレになるのですが、種明かしのビックリが、私的には6回ありました。勿論、どこがどうとは言えません。何しろネタバレ厳禁ですから。
一体、誰が? えーっ、あー、そっか、ほーぉ
どうやって? いやいやいや、そうきましたか
何のために? それを言っちゃあ、おしめーよ!
何はともあれ、みんなで映画館へ観に行こう‼️
1、2、3(イー、アー、サン)‼️
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