「わかりやすいストーリーに意外な結果」ぼくらの7日間戦争 edamondoさんの映画レビュー(感想・評価)
わかりやすいストーリーに意外な結果
元ネタであるぼくらのシリーズや実写版は視聴しておりません。
90分の映画でしたがしっかりと起承転結で書かれており、わかりやすく面白かったです。
また、オープニングの使い方がうまいなと個人的に思いました。主要メンバーが7人と多く、一人ひとり集めるシーンを省く為にオープニング中に軽い関係性と人数集めをすべて行い、本編に入るところで1日目を始めた時短演出が賢いなぁと思いました。
子供のワガママによる大人との対立や工場設備を使用した反抗などは、宗田さんがシリーズのテーマにしている大人への挑戦とユーモラスな戦いという点においてクリアしているのではないでしょうか。迫力のある頭脳戦ではないですがリアル寄りの面白い話だったと思います。
大人への挑戦とありますが個人的には子供だからできることに挑戦するといったメッセージ性が強いのかなと思いました。大人になると後先を考えて色々挑戦できなくなるので、子供のうちに冒険でもなんでも大切だと思うものに向かってなんでもやってみろみたいな感じでしょうか。まぁそれにしても犯罪行為が多すぎな気もしますがw
あとは主人公の告白からの流れが少し意外でした。ごめんなさいはなんとなく予想できたのですが親友が恋愛的に好きなの!にはちょっと意外でした。その後の話に絡んでくることもなかったのでこの設定いるか?ぐらいに思ってしまいますが、まぁユーモラスということでこれはこれでありなんでしょうかね。
また自分のことを一人ずつ喋るシーンは感動しどころなのでしょうが、ここで小っ恥ずかしいと思ってしまうのは自分が老化したんでしょうかね……
一つ苦言を言うと、外国人労働者の件のラストが投げっぱなしだったのが残念でした。まぁ強制送還になるとは思うのですが……
あと、調べると中山ひとみは実写版の時の方なんですね。こういうところに繋がりがあるのは良いなと思います。
話の軸はしっかりしていて面白い映画だったと思います。おわり。