ホテル・ムンバイのレビュー・感想・評価
全248件中、61~80件目を表示
盲目の信仰が生んだ悲劇💧
タージマハル・パレス・ホテルで2008年に実際に起きたテロ事件を映画化した。
首謀者との無線連絡をしながらのテロ行為を実行していった実行犯達。
民間人の殺害は残虐極まりなく、容赦なかった。
事件が起きた原因は、彼らが間違った信仰を信じきってしまった事だろう。
自分の宗教だけ良くて、他は悪。
なんでも自己都合に考えてる物は、その人自体の視野を狭めてしまう。
このような思想で自分自身の人生を台無しにしてしまう。
自分にとって何が大事なのか?
自分自身を大切に生きて欲しいと切に願う。
おせぇよ
聖アルジュン
臨場感がすごい
2008年にちょうどインドに約1ヶ月滞在していた
テロが国内のどこかで起こると言われていた時期
インドを出てから約1ヶ月後に事件を知った。
その内容にショックを受け
衝撃的で心に刻まれたテロだった。
この映画には、
ジョンマクレーンも
イーサンハントも
ジェームズボンドも出てこない。
名もなき一般人が必死に逃げようとする奮闘する姿が
描かれている
被害者の追体験をする、息が詰まりっぱなしの臨場感あふれる作品。
これはすごい映画だ。
楽しめたと言って良いのか分からないけど…
全編緊迫感🧨
2008年の🇮🇳ムンバイ同時多発テロ、冒頭の犯人たちがゴムボートで上陸するところから、ラスト数分の主人公達がホテルの外に出るまで、中だるみする事なく緊張感がずっと続く。
駅、街の中、容赦なく銃を乱射するテロリスト、走って逃げまどう人達に紛れてそのままホテルに入り込んでしまう。そして淡々と銃を乱射する。かなり綿密に計画を立てて実行されたのがよく分かる。
テロリストがなんの躊躇もなく、淡々と客や従業員を射殺していく様子が凄くリアルであり、恐ろしい。
イスラム過激派の起こしたテロの惨虐さや恐怖も伝わってくるし、テロに至る社会情勢も考えさせられる。ムンバイで暮らす人々の様子や街の風景と、5つ星ホテルの煌びやかで豪華なタージマハルホテルの宿泊客との対比も考えさせられる。主人公が家に帰る事が出来た事が救い。
ギュッと濃縮されて無駄なところが何もないとてもよく出来た映画。
どこかで…
引き込まれる2時間
鑑賞する少し前に「ホテルを題材にした映画で英雄として描かれた人物を逮捕」のニュースを見て、この映画だと完全に勘違いしていた…
「英雄って料理長?違うか、給仕のほうか。何にしろほぼ嘘とか残念だわ」と思いながら鑑賞してしまった……それは『ホテル・ルワンダ』だった!しまったやらかした!!印象が全然違う!!!
…世の中で起こるテロの実行犯が少年だった、といった話は目にしていても。
こうして作品としてじっくりみると、やるせないなぁ…
どの人も、ほぼなんのためらいもなく、次から次へと射殺したり爆弾投げたり。
しかもなんかよく分からない首謀者の指示で。お金のためにやった少年もいるけど、それは一生振り込まれることもない…。
観てるときは被害者たちのほうに注目したり「無事でいて」と思うけど、終わって感想書こうとするとテロリストに対する感想が湧き出てしまう。
ザーラ、生き残って良かった…。目の前で夫が殺されてしまったけど、大切な娘(泣き声で犯人に見つからなくて本当に良かった)とともに強く生きてほしい(涙)。サリーほんとにありがとう(涙)
アルジュンの靴の描写、意味あるようであんま無いな?という点だけ気になった。
料理長役のアヌパム・カーさん、インドの国民的俳優さんなんですよね。「ニュー・アムステルダム 」で観てたので、彼の母国インドが舞台の映画で拝見できてなんだかすごく嬉しかった。
ドンパチだけじゃない丁寧に描かれた秀作
リアルタイムで起きているテロの現実
2008年にインドで起きたテロをもとに作られた作品。
12年前の出来事なのに9.11ほどその当時はリアルに感じていなかったのは、
起きた場所がインドだったということが原因なのか。
現実には、このテロも9.11の延長線上にあるように思う。
テロリストであるイスラム原理主義の若者たちも貧困がゆえにテロリストとして生きるしか道がなく、ものすごく高い志を持ってテロを行なっているわけではない。
黒幕的にいるリーダーは、彼らを洗脳して、捨て駒のように動かしているだけなのだ。
意味のない殺戮の中で、命をかけて自分たちのお客様を守ろうとしたホテルマンの行動は、
人としての崇高な志を感じる。
同様にこのテロを映画化した、ジェノサイドホテルも違った視点でこの事実を伝えているので、あわせて観るとより理解が深まるかも。
祈りから始まった事…
正義の反対は正義。世界の分断に立ち向かう強さ
インドが熱い。
これぞインド映画の真骨頂か。勢いのあるインド映画をこれまで観れていなかったが、伏線が分かりやすくテーマもしっかりとしていて正統派な映画と感じた。
文明が開花してきていると同時に、伝統的でまだ発展途上な部分も残っているので、その二面性が面白い。その映像を見ているとディープな世界にまた触れたく旅行がしたくなる。
どストレートに、格差社会・人種差別・宗教戦争と、世の中を分断するテーマが詰め込まれていた。現実の社会と造られた虚構の豊かな社会の狭間でもがきながらも、強く生きていく人たちが描かれている。
結局お金が諸悪の根源。いつからこんな世の中になってしまったか。生きる前にはみな平等であるはずなのに。
人を助けるために神に背いてターバンを取るシーンが象徴的だった。宗教は人を生きる悩みから救うけど、往々にして排他的によそ者を受け入れられず過激派は暴力行為にまで至る。
でも、テロリストも怖いし、歌うし、家族がいる。そのリアルは忘れてはならない。正義の反対は正義なんだ。
この映画を通して改めて自爆テロの虚しさを痛感する。事実に基づいたストーリーで、有事でも本職を全うしたホテルマンたちの勇敢さに賛辞を送りたい。
憎しみの対立の果て
2001年9月のアメリカ同時テロなら、何が起きたか世界中の人が知っているのに、2008年11月のインド・ムンバイの同時テロのことを、私はすっかり忘れていました。
同時に10カ所がイスラム系のテロリスト集団に襲われ、数百人の死者を出した凶悪犯罪のことを、映画を観てから調べて、これは大変な事件だったのだなと感じています。
この映画は、顧客を守ろうと身を張って頑張り抜いた「タージマハル・ホテル・ムンバイ」の従業員たちを最初から最後まで描いた2時間の作品です。
作り物でない証拠に、せっかく警察の第一陣が2階の警備員室に到達して、敵の動きを把握できる場所を占拠したのに、その有利さをほとんど活用もできずに殺されていってしまったり。
そこに残った主人公も、その有利さを何一つ活用できずに震えていたり。
こんな間抜けな話、作り物の話としては成立するはずがないのですが、これこそが史実なのかも知れません。
とはいえ、映画の観客としては、割り切れない(不完全燃焼)こと、おびただしく、むしろ「作り物だ」と観客が最初から知っている「パニック映画」だったなら、それはもう最高の作品だったろうと思います。
来年、大きなイベントが開催されるわが国において、テロが起きない保証はなく、予防接種的な効果を含め、観ておく価値が十二分にある映画でした。
宗教に名を借りて憎悪をかき立て、自分の手は汚さずに純真な「信者たち」に犯罪を犯させる。
このような者を、なぜ天は罰されないのでしょうか。
神など、存在しない、なによりの証拠なのかも知れません。
もっとも、高度に政治的な作為を感じる映画でもあります。
このインド映画が出てきた時というのは、インド・カシミール州のイスラム系住民の自治権が剥奪されたのとほぼ同時だったのですから。
全248件中、61~80件目を表示