「酷い現実」ホテル・ムンバイ aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
酷い現実
本作主演のデブ・パテルは「ライオン 25年目のただいま」「チャッピー」を見ているが、優しい感じでいながら、真っ直ぐな眼差しが印象的ですね。あまり目立つ特徴はないので、どこにでもいそうな気もするのに、結構独特の雰囲気を持ってて、他であまり見ないタイプなのかと。
4人の少年テロリストに占拠されたホテルで、献身的に宿泊客を守ろうとする話。「お客様は神様です」というホテルの精神を守って、必死に行動する"仕事の流儀"的な側面も。
それにしても、人が簡単に撃たれて殺されていく。戦争ものやアクション映画で、敵を撃つのではなく、丸腰の一般人だ。見ていてあまり気持ち良いものではない。撃ってるのは、洗脳されてテロを仕掛ける若者だ。R15+だけある。実際にあった話とのことで、監督は誠実に客を守った従業員という単なる美談で終わらせるのではなく、そのひどい現実を出来る限り伝えたかったのだろう。映画としての完成度は別として、目論見は成功していると思う。
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