「【「お客様」の命を守るために、テロの恐怖に立ち向かったホテルマン達の矜持に深く頭を垂れる。】」ホテル・ムンバイ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【「お客様」の命を守るために、テロの恐怖に立ち向かったホテルマン達の矜持に深く頭を垂れる。】
冒頭のムンバイのターミナル駅から始まる無差別テロのシーンの緊迫感・臨場感が物凄く、観ていて手に汗握るし、正直辛い。
が、綺麗ごとに聞こえるだろうが、テロの脅威に晒されている現在に生きるからこそ、辛く悲しいが、目を背けずにしっかりと見なければいけない作品であると腹決めする。
悲惨なシーンが多い中、沁みるシーンも多い。
・シク教徒(劇中の字幕ではシーク教徒と表示)であるアルジュン(デヴ・パテル)が負傷した客を止血するために、シク教徒の大切なモノを躊躇なく使う場面
・総料理長(アヌバム・カー:良い)が、従業員を集め、”皆にも愛する家族がいるだろう、家に帰っても恥ではない”と告げた際、殆どの従業員が逡巡しながらも、決然とした表情でホテルマンとしての想いを現す場面
・パニックに陥った白人女性に語りかけるアルジュンの言葉
・テロリストの一人の少年が電話で親に対し、話す内容・・・・、彼らも同情の余地はないが、ある意味被害者である。
<許し難いのは、遠隔地からジハードの名を借りイスラムの貧困層の少年達をテロに走らせたブルという男(少年テロリスト達への指示が声のみで頻繁に流れる)である。未だ捕まっていないという事実にも・・。>
このテロにより亡くなった方々の半数が、タージマハルホテルの職員だったというエンドロールのテロップを観て、涙が出た。(時折、宿泊していたので・・。)
<元ロシアの特殊部隊の要職におり、アフガン戦争を体験したと思われるジェイソン・アイザックス演じるワシリー(VIPの一人、最初はいけ好かない奴だったが・・)が祈りを呟く客の一人に”止めろ、それが全ての元凶だ・・・”と呟いたシーンが忘れられない。>
NOBUさん、コメントありがとうございます。
熱い議論を交わすに値する映画であるということですよね。
行かれたことがあるなら思い入れも強いですし😔
それにしても凄いホテル、さすが5つ星⭐️泊まったことがあるとは羨ましいっ☺️でもすぐそばを流れる川が汚れている、、、インドの現状が垣間見れるところですかね。
今晩は
タージマハルホテルは、以前時折宿泊していた関係もあり、とても辛い気分で観た映画でした・・。
で、大人げない話ですが、このサイトを牽引する”お酒の神様”のレビューに思わず食ってかかってしまった事があるんです・・。(その後、”お酒の神様”冷静な対応をして頂き、とても恥ずかしい思いをしました・・)
では、又。
NOBUさん、浮遊きびなごです。
コメントと共感ありがとうございました!
偉そうなことを書いておきながらアルジュンの粘り強さの1/1000も無い自分です(苦笑)。
アルジュンがアレで止血するシーンはハッとしましたね。咄嗟にそれができる心意気。
『祈りが全ての元凶』という言葉も悲しい。本来なら人を救う為に生まれた宗教が、どうして人を殺す理由になってしまったのかと、やるせない思いでした。
簡単ではないですが、相手をハナから嫌わず怖がらず、優しく歩み寄れる人間になりたいものですね。
NOBUさんへ
私自身が想像力が足らないことで、知らぬ間に人を傷つけたことが少なからずあります。経験的に学んだことを少しでも活かさなければ、ともがいているところです。
コメントありがとうございます。
確認頂いた件は、その通りです。
それ以外の何ものでもありません。
削除の件ですが、HPの仕様が変わったようで出来ませんでした。
方法が判れば御教示頂きたく。