「架空の町の惨劇」ポラロイド Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
架空の町の惨劇
この作品は、アメリカのメイン州にあるとされる架空の町“Locust harbor”で起こる奇妙な惨劇を描いている映画となっている。しかしながら、撮影場所はあの「赤毛のアン」で知られるプリンスエドワードアイランド州からフェリーでいける距離のカナダ北東に位置するノバスコシア州で撮影が始まったということである。
ホラー映画は、アイテムに何か猟奇的な霊の怨念が移るという設定があるが、今回はポラロイド SX-70の御登場となる。
この映画をある人は、称して映画「The Ring(2002)」や「Final Destination(2000)」の流れをくむスタイルで作られていると言っている人がいたが........? しかし、このノルウェーの監督は、個人的には、シナリオの展開をうまく進めているし、巧みにギミックを使って、ゴアな表現をしているし、見ているものを飽きさせない工夫がされていると上から目線で言うことが出来る。
そんなことがあっても、やはり、ラストのシーンが納得できない自分がいるし、考えれば考えるほどおかしな解決の仕方に見えてしょうがなくなる。
高校生のバード演じるキャスリン・プレスコットは、ボイストレーニングをしたのかアメリカ英語を話している。彼女元々は双子の姉妹でイギリスのティーンのドラマに出演していた。
余談として、ただし、まだ映画を観ていない人は見ないでほしいのだが、ここにでてくるポラロイドSX-70は.....恐怖映画のつきものの夜間での撮影において、とにかくポラロイドカメラからフラッシュがたかれ、また、その後にフラッシュにチャージされる“キューン”という効果音も出ているが.....!しかしながら、フラッシュ光もチャージ音もどだい出せるはずがない。なぜならこのカメラ、フラッシュを内蔵していないのである。映画を製作していたら、なにがどう転ぼうが、途中で気が付くはずなのに? この監督、映画作りに対してあまり真摯にのぞんでないのがわかる。