イップ・マン 完結のレビュー・感想・評価
全67件中、21~40件目を表示
予告が非常に良かったために、、ブルース・リーの人気は絶絶絶大
うーん、、予告が非常に良かったために、、
中華総会の師匠が弱すぎた。ブルース・リーの弟子の海兵隊も含む。もちろん、海軍は強いんだろうけど、
実際あんな訓練今でもしているんだろうか?あの訓練風景は史実に基づいているんだろうかという疑問が残る。イップマンも、中華総会の師匠があんなに弱いものだろうか?それに、怪我の程度も今回非常に重かったのに役者が治るのが早すぎる、もう少し演技してほしかった。イップマンの落ち着いた演技は今回一番良かった。ただ、イップマンのドニーイェン同様、ブルース・リーの人気は遥かに遥かに遥かに絶絶絶大大大大なため、今回代役の人でももっとブルース・リーが見たかった。もちろん、見る人はブルース・リーとガタイが全然違うと評しながら、でも見たいのである。
イップマンとブルース・リーの関係、名台詞、ブルース・リー:私は今でもあなたの弟子ですか?イップマン:お前に任せる
なども盛り込んでほしかった。この時代でも、ブルース・リーは大スターの駆け出しである。
カンフーは花拳繍腿か?
ここまでストーリーが極端に作られると内容の重厚さは無くなったが、カンフーは本当に強いのか?カラテとどちらが強いのか?ほんの40年前には本気でこんな事を考えた人が沢山いたのを思い出す。
作中で黄色い奴らと連呼され、差別され続けた華人の不満は理解しやすいものの、どこの国にも当たり前にある差別を解決するのは難しいのが悲しい。
何せ中国人同士でも面子一つで揉めるのだ。
思想も文化も違う外国人同士では尚更である。
で、映画のメインになる部分はなんなのか?となるが…異種格闘技戦、カラテ(米軍)VS中国拳法(中華街)である。
冒頭からブルース・リーと胡散臭い白人カラテ家が激突しヌンチャクを使うシーンや怪鳥音まで飛び出すサービス振り。
中秋節には軍隊から差し向けられたマッチョカラテマン(笑)が中華街師範たちと対決。ボコボコされる師範たちが物語を盛り上げてくれる。
何せ聞き覚えのある拳法が多い(鷹爪拳、八卦掌、七星蟷螂拳、形意拳、白鶴拳、譚腿)ので期待したが、見事なやられ役。蔡李佛拳は初耳でした。
形意拳の女性師範だけがそこそこの抵抗して熱かった。
そこからは武術の荒っぽい交流が繰り返される。
現実にいざ闘うとして、体格差は如何ともし難いのは誰しも理解出来ると思うが180センチ100キロのカラテ家と170センチ70キロの拳法家が闘えば、やはり体格のある空手家が勝つだろう…と想像がつく…だが悲しい。何か悲しい気持ちになる。
勿論、ラストは期待通りではあるが、叩き伏せた相手の先に何が残るのだろうか?と考えさせられる結果であった。
イップマンと太極拳師範の対決では左手を負傷しているイップマンに合わせて太極拳師範は左手を後ろ手にしてハンデを無くして勝負した。
イップマンとカラテ家の対決では負傷を気付いたカラテ家はそこを狙って攻撃した。
どちらの対決も武術をもっての争いであったが、どうにも後者は受け入れがたい。美しくない…と思ってしまった。
中国人の知り合いは居ないが、中国の人はどちらの闘い方を支持するのだろうか?少し気になった。
完結
大まかな流れはこれまでの葉問シリーズと大差ないが、一対多の乱戦等が少ない分、個々のアクションが良かったと思う。ブルース・リーだけでなく、他の師父達も良かった。特に太極拳とあの女師父。
それとブルース・リーの完成度が高過ぎる。流石チャン・クォックワン。
全体を通してアクションのレベルが高いがラストのスコット・アドキンス戦は圧巻。
空手の破壊力に対し柔よく剛を制す詠春拳。
これまでの対外人戦の構図は変わらないけど、ドニー・イェンとスコット・アドキンスというトップクラスのアクション俳優が演じることで迫力やら何やら倍増してる気がする。
不満を上げるなら、いじめっ子達との決着がつかずに終わったことかな。別に和解をする必要もないんだけど、ちょっと心残り。
けっこうよかった
イップ・マンがあまりに達人でキャラが薄いためあまり好きなシリーズではなく、見てないのもあるのだけど、今回はけっこうおもしろかった。
海兵隊と移民局が同時に中国人に敵対するのがちぐはぐで構成がうまくない。また、海兵隊は空手を採用しているのだが、空手も日本の武道で、クンフーをそれほど敵視する意味が分からない。ボクシングとレスリングでクンフーと戦って欲しい。空手の先生よりも、空手担当の海兵隊の軍人の方が強い。
空手の先生が、偉そうにしているクンフーの達人たちをなぎ倒していく場面がすごくいい。おばちゃんが一番健闘していた。
息子がクンフーの師範になるのはけっこうなのだが、高校くらいはやっぱり出ていてほしいものだ。
イップマン、アメリカでも最強
「宇宙最強」と称されるドニー・イェンのヒット作イップマン最終作です。
ストーリーはいつものごとく中国プロバガンダのファンタジー。でも、そこは気にせず観るべきはカンフーアクションです!CG全盛の昨今の中で、たまに肉弾戦アクション映画を観ると熱くなります。あのパンチの連打とかホントにスゴい。よくあんなに手が動くもんだ。近年少なくなった王道カンフーアクション映画で、とにかくイップマン無双です。
ブルース・リーの出番が少なかったのは残念でした。ほぼyoutubeの予告にあったシーンで全部でしたし。上手かっただけにもっと活躍して欲しかったですね。最後の軍へのかちこみとか一緒に行って欲しかったなっと思いつつも、そうなるとイップマンが主役喰われちゃうし難しい所です。
そうそう、ラストの木人を叩くイップマンの姿は実際に撮影されていて、youtubeに上がっています。ブルース・リーのキックで人を椅子に座らせるシーンや指腕立て伏せも動画が残っています。お座りキックは色んな人にやってる動画があったんでブルース・リーの得意な技だったんでしょうね。
そういえば字幕で中国人がアメリカ人を「外国人」って呼んでいたのですが、そこは物凄く違和感を感じました。アメリカにいて中国人がアメリカ人を「外国人」と呼んでる?米国での「外国人」は中国人の方では?これは字幕の問題?中国語がわからないので、実際に何と言っていたのがはわからないのが悔しい所です。どなたかわかる方いらっしゃれば教えて下さい😣
【真の武術家は礼節を知る。1950年当時の様々な米中摩擦、移民問題を物語に絡ませつつ、迫力ある数々の格闘シーンに魅了された作品。】
ー実在した中国拳法の達人、葉問を主人公にしたシリーズ最終章・・・。-
癌を告知されたイップマン(ドニー・イェン)は、息子をアメリカに留学させるため、香港からサンフランシスコの中国人街に向かう。
が、そこには移民を蔑視する海兵隊軍曹バートン(スコット・アトキンス)が得意の空手で、中国武術家の一掃を図っていた。次々にバートン等に倒されていく武術家達。
イップマンは中国武術の威信をかけ、バートンとの最後の闘いに臨む・・。
■バートンとの死闘で、バートンが醜い人種差別の言葉を吐くシーン・・。彼は空手家としての力量はあるが、唾棄すべきレイシストである。イップマンが勝利した時の米兵達(特に有色人種達)からの拍手が、沁みた。
〈迫力溢れる数々の格闘シーンはとても秀逸。シリーズ終了が、実に惜しまれる。〉
<2020年10月3日 刈谷日劇にて鑑賞>
メッセージ性は高いが……
チア太極拳も見たかった!
サンフランシスコに渡ったイップ・マン。息子チンの留学先を探すために中華総会を訪れるがブルース・リーが詠春拳を西洋人に教えてることを諫められ、紹介状の件はあっさり断られる。一方、ブルースの弟子でもある海兵隊のハートマン二等軍曹は中国武術を軍の教育科目に取り入れてもらおうとするもバートン一等軍曹と対立することに・・・
妻も亡くなり、自らもガンの宣告を受け、人生の最後をアメリカでの人種偏見と立ち向かい、有終の美を飾ろうとするイップ・マン。中華総会会長でもある太極拳師範のワンとも戦うこととなるが、決着はつかず、「勝ち負けは重要なのか?」と中国武術の崇高さや全ての流派を尊重するイップ・マンの心意気がうかがえる言葉。移民の国アメリカにおいて、アジア人への偏見を無くすことが重要なのだとも説く。
1964年ということで、乗合バスも有色人種専用のものだったと思われる映像。海兵隊員にも黒人が多かったし、かなり人種差別についても訴えてくるものがあった。チアリーディングの娘ルオナンもまたアメリカは移民の国だとはっきり主張していたことも印象に残ります。そして、この頃からモンスターペアレンツが存在していたことも・・・でもベッキーの父親アンドリュー・ウォルターズはそれほどでもなかったことがわかる。
ブルース・リーを演ずるチャン・クォックワンも前作から引き続き、ソックリさんぶりを爆発。決めポーズひとつひとつがとにかく映画のシーンを思い出させてくれるし、試合でもあの奇声を発していたのも笑えるところだ。また、祭りの会場では意外と強いおばちゃん拳法が際立っていた(名前わからず)。
ドニー・イェンの見どころは中華テーブルから始まり、ワン、中秋節のコリン、軍教練場でのバートンとの対決。ガンに冒されている哀愁も感じられるし、相手の攻撃もかなり受けているという痛々しさ。この技が全てブルース・リーに受け継がれていくのかと思うと感慨深い。
そんなイップ・マンの最後の映画。ラストに流れる過去作品のアーカイブにはタイソンやサモ・ハン、その他いっぱい直接対決した人物も映し出され、涙なしでは見られないエンディングでした。1972年、79歳で・・・ということは、64年にはすでに70歳を超えていたんですね!そして翌年にはブルース・リーが・・・と、また怪鳥音が聞きたくなってきた。
完結篇としては良い締めです。
完結
佇まいと矜持
ドニー演じるイップ・マンの佇まいがこの上なく好きだ。
知的で物静か、凛とした隙のない姿勢に心惹かれる。
物理的な強さ、切れ味鋭く高速のカンフーも勿論素晴らしい。
弟子であるブルース・リーの動とは対照的に、
静謐さえ感じるところから繰り出される流麗な技、
今回の滑らかな太極拳とのバトルは見応え十分だった。
中国人としての矜持にも心酔する。
いつものことながら微動だにしない精神力、
それでいて柔軟な技にも通ずるクレバーさ、
マンネリなストーリーも全く気にならない。
ドニーの立ち振る舞いこそが作品の真髄なのだ。
完結を謳いながら、臆面もなく続編が出たりする。
イップ・マンならそれでも良いかと思っていたが、
少なくともドニーが出ることはないな・・・。
彼の矜持に反するだろう。
観終えて心から寂しく、喪失感に拉がれた。
感謝のオマケで
今度こそ本当に終わり
黄禍論、再び?
本当に強い人は武術など必要としない
実は映画の前に一幕あった。父親と7〜8歳くらいの女の子が二人でこのクンフー映画を観に来ていて、女の子の座高が低くて前の椅子の背もたれが邪魔になってスクリーンが見えない。父親は子供用のクッションがないか係員に尋ねていたが、どうやらなかったらしい。係員は謝っていたが、ここは謝罪よりも対処だろうと、傍で見ているこちらが憤慨しそうになった。
女の子は椅子の上に正座してみたりしたが上手くいかないようで、父親が前の席に行こうかと促すと、無断で席を移るのは駄目だよと女の子が言う。なんていい子なんだとこちらが勝手に感動しているところへ、別の係員がクッションを2つ持ってきた。女の子は2つとも使って、高さが合うことを確かめて喜んでいた。
と、そこへ更に別の係員が来て、一番見やすいB列が空いているのを確認しましたのでよろしければどうぞお移りくださいと言う。父娘は席を移動しクッションを2つ使って楽しく鑑賞できたようだ。めでたしめでたし。
映画とは無関係ではあるが、たまにはこういうエピソードも紹介したい。否定的な世の中で、たまに肯定的な出来事を見かけるとほっこりするものだ。
さて、本作品はクンフー映画である。ブルース・リーがインタビューで自身の武術のことをクンフーと発音していた映像を見たことがあるので、ここではカンフーではなくクンフーと表記する。本作品はブルース・リーの師匠に当たるイップ・マンが、アメリカに色濃く残る人種差別やハラスメントに対峙して、クンフーを通じて戦う映画である。
様々な種類のある中国武術だが、本作品に見られるように太極拳は一目置かれているようだ。というよりも、太極拳は国民の生活に溶け込んでいるから、これを疎かにすれば中国国民から総スカンを食らうのは必至だ。だからそれなりの重きを置かれた扱いになったのだろう。もうひとつ有名な少林拳は本作品で紹介されていたのか記憶に残っていない。
どの武術が最も強いのかという議論は中学生の男子が好きそうだが、実際は個々の武術家の適性や能力によって左右されるから、どれが一番強いかは試合などでは決められない。そして武術は人間が身につけるものだから個性を抜きにしては評価できず、人間には好不調の波もあるから、数学的に強さを算出することも出来ない。偶然の要素も多分にある。どの武術が強いかを決めることは実際的にも理論的にも不可能なのである。
現代は武器が発達していて、拳銃やライフル、バズーカ砲から戦闘機、空母、潜水艦、果ては核兵器や化学兵器に至るまで、膨大なヒトとモノとカネが関与してせっせと作り続けられている。戦争や紛争といった殺し合いにおいては武術の出番はない。
なのに何故人は武術を習得しようとするのか。それは弱いからだ。自分が弱いことを知ってるから強くなりたいと願う。武術を習うと暴力に対する対応ができる。日常的に受けるかもしれない暴力を恐れなくなる。しかしそれがいいことかというと、そうでもない。
武術は師匠から弟子へ受け継がれるが、このとき生じる師弟関係は兄弟子と弟弟子、弟弟子と新弟子などのように上下関係のヒエラルキーにつながっていく。精神性で言えばほぼ封建主義である。封建主義は人権をスポイルする。これがよくないことのひとつ。
もうひとつは、武術を習熟して暴力的に人を圧倒できるようになると、それによって他人を支配しようとする人間がいるということだ。暴力団や半グレといった不良たちはそれでカタギから財産や労力を脅し取って凌ぎにしている。そういう連中の中には昨春の桜を見る会に参加している者もいた。武器、武術、暴力、国家主義、安倍政権は同じ箱の中に入っている。同類項なのだ。
本当に強い人は武術など必要としない。武器もいらない。必要なのは恐怖や不安を克服した強い心だけだ。暴力に屈しない、欲に溺れない。金も地位も名誉も住むところも食べ物さえもいらない。勿論そんな人は滅多にいない。歴史上でも数えるほどしかいないだろう。彼らはアウトサイダーであり歴史を作ることはない。人類の歴史は人殺しの歴史だからだ。
稀にではあるが、武術の鍛錬で精神も鍛錬できる人がいる。それは武術で自分に打ち勝とうとする人である。本作品の主人公イップ・マンがそういう人かどうかは不明だが、武術で身につけた礼儀と優しさは感じられる。偉そうにしないし口調は丁寧で、ありがとうを頻繁に口にする。
「武術家として不公平とは戦わなければならない」というイップ・マンの台詞のとおりならば、武術の前に人は平等ということになる。勝つために戦うのではなく守るために戦うのだ。本作品には胸のすくシーンがいくつかあり、暴力や圧政に対して身をかがめる必要はないという武術家たちの覚悟も伝わる。いろいろな武術が、自分自身の弱さを克服して寛容と優しさを身につけるための鍛錬であるという概念に収斂されていくといいのだが。
どこで暮らすにも、重要なのは自信だ。
カンフーアクションの金字塔、堂々完結!
王道を貫き続けたシリーズ。マンネリ感は仕方なし?
Fuck off, Racism !
イップ・マンシリーズの完結作品。カンフーアクション満点の娯楽作品。文句無く楽しめる。ストーリーの細かい伏線の回収は端折ってしまってらいるが、まぁ、そんな事は大したことではない。ドニー・ウェンのクールでカッコいいアクション・シーンが全てを物語る。10年に渡る作品なだけに観る側の思い入れも相当ある。ブルース・リーのエピソードを絡めただけでなく、ブルースならアクション・シーンも見れて感無量だ。コロナで上映時期がズレてしまったが、今の時期で良かったと思う。1960年代当時の有色人種への差別は相当なものだったであろうことは想像に難くない。今現在でも差別されている。Black Lives Matterには私たち黄色人種も含まれているのだ。喫緊の人類の案件として、知性と理性を持ってこの人種に留まらぬあらゆる差別を乗り越えねばならない。差別を助長したところで、惨めな感情で自らを汚し、貶める結果でしかない。イップ・マンの台詞で「自信を持て」というのがあったが、差別をしない、させない自信を私たちは持たねばならない。大衆であるならば、尚更持たねばならない人生の必須条項である。
全67件中、21~40件目を表示