鹿の王 ユナと約束の旅のレビュー・感想・評価
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「絵で見せる」ことに徹した作劇、動物を丹念に描いた手描きアニメーション
映画を見てから原作小説を読みました。文庫3冊におよぶ物語を1本の映画にするのは至難の業だったと思いますが、だからといってセリフやテロップを多用して説明するのではなく、「絵で見せる」ことに徹しているところは一本筋が通っていたように感じました。動物や動物に乗る人間の動きが手描きのアニメーションで丹念に描かれているのは、監督のひとりである安藤雅司氏と、これまで安藤氏と仕事をしてきたアニメーター陣の仕事だからこそだと思います。
俳優が声優
堤真一、竹内涼真、杏がメインキャラクターの声を担当。
やっぱり本職の声優さんとはなんか違う気がする。
みなさん抑えた声で話すような役どころだからかもだけど、
なんかこもった感じがするというか。
わざわざ俳優さんを使う理由ってなんなのかしらね。
話題づくり?声優さんにぴったりの声の人がいなかったの?
堤真一も竹内涼真も俳優として良いと思うけど。
ストーリーは王道感あり。
zipファイル映画NO1
文庫4冊を一本の映画に圧縮したダイジェスト映画。
Zipファイル映画。朝ドラの総集編見てるみたいだった
活字でさえ専門用語の多さに溺れそうになったから、映画だけ見た人はこのスピード感の情報量をなかなか処理できないと思う。スーパーコンピューターでも処理できないと思う
ミツツアルとかピユイカとか「はい!知ってるでしょ!お馴染みの!」みたいなテンションでグイグイ進められた感
公式知ってる前提でやる数学のテストみたいな
後半からだいぶ原作と違っていて、世界観と登場人物が同じパラレルワールドくらいの気持ちで見てた。
ストーリーは映画の方がシンプルだったから好き
文庫と違う印象を持ったキャラクターは
ホッサル→思ったより小物感があった。もっと神聖なイメージだった
サエ→だいぶ冷淡だった。睨まれたらおしっこ漏らす
ユナ→途中なんかが乗り移ってチャッキーみたいな目になってて怖い
原作読んでなかったらもうちょっと星低いけど、でも音楽良かったし特別に3.5あげちゃう!
☆☆☆★★ 原作未読 壮大なスケールの作品の取っ掛かりの様な感じ。...
☆☆☆★★
原作未読
壮大なスケールの作品の取っ掛かりの様な感じ。
…え!三部作とかじゃないの?うっそ〜ん💧
2022年2月8日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン3
もののけ
姫を観てるようだなぁ。と思いながら観たが
もののけとの違いは、もう少しエンタメ感があれば。
と言うのが、本作である。
故に静かに進行し静かに痕跡を残す
病と同じような仕立てだと感じた。
と言う感想を残し、人類史における病を振り返って見よう。
人類史上、病が発生し蔓延する時代。と言うのは
人類が驕り高ぶり他者への配慮が欠損し尽くした時代に起こる。
つまりはそれが人為的なものであるか自然発生的なものであるかは別として、人類の危険サインである。と言う事
だと思う◎
コロナ禍のワクチン問題もあったが、常に病は気から
を肝に銘じたい。
映像と音楽がとにかく綺麗
採点3.6
民族と信仰の対立と鹿の王の物語。
映像と音楽がとにかく綺麗だった。
アニメーターが監督なので作画がすごい。観ていて映像で物語を伝えようとしているのがよく分かります。
そして原作は未読なのですが、恐らく原作をキュッとまとめているのでしょう。結構展開が早いんですね。
結果、少し物語との距離が出来てしまった感じは残ります。
そして人・国・病気など、みんな呼称が似てるのも少し混乱しました。
とはいえ最後はしっかり絞まっているのは見事。
今回初監督だった安藤雅司氏、次作にも期待したいですね。
アニメーションの意気込みを感じる爺作品。
内容は、上橋菜穂子原作の鹿の王🦌アニメ映画化。主人公ヴァンと捨て子女児ユナが、アカファ国とツォル国との紛争や伝染病に巻き込まれながら、すったもんだの幻想世界冒険物語。(スペクタクル・アクション・サスペンス・ファンタジー)印象的な台詞は『恐怖と憎しみは人を盲目にする。』ヴァンが昔を懐かしむ様に話す言葉。貧すれば鈍する様に思考が滞る仕組みを色々な状況を通じて表現したかったのではないのかなと感じました。印象的な場面は、四足動物の全体描写の素晴らしさと光と影のコントラストが凄い。これだけ手間のかかる表現力をこなす技術の高さが凄い。印象的な状況は、幻想世界の固有名詞・宗教・生活感・世界観・に絵的に表現しようと努力が伺える随所に見える場面。原作を読み映画化を楽しみにしていたにも関わらず、結局コロナショックで上映先送りにされ意気消沈したままVODで見た所存。(2021年9月10日金ロードショーって本帯にかいてます)かなり酷評されていたにも関わらず流石日本を代表するアニメーターの作品。映像でわかってくださいとのアニメ文法の多様で分かりにくくなってしまったのは否めません。『トゥーリムの追っ手を巻け!この男を殺させる訳にはいかんのだ!』『分からないけど分かりました!』何たる雑な従者途中退場のやり方。つぶさに観られるこの様なやりとりと暗転による強引なカット繋ぎが強引に感じた違和感感じます。結果的に綺麗な映像が、伝わりにくく濁ってしまい分かりにくくなり勿体無いなぁと感じずにはいられません。自分的には、ノヴリスオブリージュ的な話ではなく単純に自分勝手な個人主義な自己犠牲に感じます。そして同時に、アニメの潜在能力と可能性を感じる作品です。そして色んな意味でおしい作品。案外自分的には好きです。
説明不足
絵はとても好みだし、
何かを伝えようとするエネルギーは感じた。
だけど、
これは小説見てる人用のアニメであって、
アニメ版だけ見るものにとっては
説明が足りなすぎるし、
なんでこうなった?
なぜそうなる?
何が起こってんの?
と言う疑問がそのまま解決されずに物語は走って行く
ので、正直意味が分からないし、
何が言いたかったのかも分からない。
せっかくのアニメなのに子どもにも難しすぎると
思う。最初の長いモノローグも文字だけじゃなく
台詞で伝えてあげれば良いのにと思いました。
絵の美しさや躍動感を脚本がダメにしちゃってると言うのか、そもそも2時間にまとめるのが無理だったのか、
期待してただけに残念だった。
今ひとつの物語とビジュアル
2015年本屋大賞を受賞した、上橋菜穂子が描いた小説『鹿の王』のアニメ映画化。原作も、発刊当時に既読。内容的には、大変壮大なストーリーで、中東アジアを想起する仮想の国を舞台としたファンタジー作品。原作を読む時は、名前がとても難しく、読み難かった記憶がある。上下巻の長い原作の為、かなり端折った映画化となっている。
戦士団「独角」の最強戦士と言われたヴァンは、帝国・東乎瑠に敗れ、岩塩鉱に奴隷となって働いていた。そんな折、山犬たちの群れが岩塩鉱を襲い、紫の湿疹と共に命を奪う病・黒狼熱を感染させる。その隙に、山犬のかまれながらも、何とか逃げ出したヴァンは、その場にいた幼い少女ユナを、死んだ自分の子どものように思えて、助けて連れていくことに。
一方、その病が、東乎瑠の民だけにかかると知った王幡領では、天才医師ホッサルが、その治療法のワクチンづくりをしていた。そのワクチンには、山犬にかまれても病を発症しなかったヴァンの血液が必要と知り、ヴァンを探しに出る。
声優として、ヴァンを堤真一が渋い声を響かせていた。また、医師ホッサルを竹内涼真が穏やかな声で優しさをにじませていた。そして、ヴァンを追う謎の戦士サエを杏が務めている。
作品としては、『もののけ姫』と重なる所もあり、ややストーリー展開や映像のビジュアルにおいても、一昔前のアニメの様な感じで、それほどの感動や新鮮味は感じられなかったのは、原作を知る者としては、すこし残念だった。
2022 201本目
最初、もののけ姫のようでワクワク。
だけどなんかつまらない。。
堤さんの声もなんか合わないような。。
惹かれるキャラもいなく、ストーリーが弱いというか盛り上がりに欠けるようなで睡魔が襲ってきました。
ざんねん
謎の病気が蔓延する世界における2つの国家の争い、さらには病原体をま...
謎の病気が蔓延する世界における2つの国家の争い、さらには病原体をまき散らしている犬の王国。
それらに巻き込まれてしまう屈強な男・バンと一人の少女・ユナの運命が何とも哀しい。
犬の王にされかけたユナを救うために身代わりとなったバンが鹿の王というわけか。
まさか最後に本当に鹿の姿になっているとは思わなかったが。
プロット?脚本?
疫病を生物兵器として投入しようとする組織と、抗体を持ってしまったがために狙われることになった主人公の攻防を描く物語。
人気ファンタジー小説のアニメ化のようですね。私は原作は未読なのですが、原作を読んでいる方はこの映画をどのように評価したのでしょうか?
一言で言って、何を見せられているか分からない・・・そんな映画です。
大国と小国の攻防、疫病の謎、山犬の王・・・そして妻子を亡くした主人公と両親を亡くした幼き少女の絆・・・そんな話を織り交ぜながら話が進みます。
正直、僅か1本の映画でまとめ切れる内容とは思いません。
原作無視になるのかもしれませんが、「山犬の王」の話を削除して、ハッピーエンドにした方が映画としてまとまりは良かったように思います。
或は、主人公と山犬の王に明確な因縁を設定して、メインストーリーに格上げする・・・とか。
もう一つ言えば、もう少し分かり易い用語を選んで欲しかった。動物の名前、国の名前、病気の名前。小説なら読み進めるうちに頭の中に入るでしょうが、映画ではそうも行きません。ファンタジーの世界観を大切にしたかったのでしょうが、映画にするのであれば少し勿体なく思いました。
Production I.Gが製作を担った映像は流石の一言。美術背景、キャラデザイン、そしてアクション。とてもしっかりとしていただけに、上記のマイナスはとても勿体なく感じました。
私的評価は厳しめです。
護るものがあるという強さ
ジブリ作品に多く参加し、君の名は。にも関わった安藤氏の監督作画。攻殻機動隊をこよなく愛する者としては、プロダクションIG制作というだけで、テンションが上がる。
さすがに作画ではジブリ色が強く出ていると思えるが、随所にプロダクションIGの世界観があった。
もののけ姫のパクりという評価が多いが、原作がある以上(原作は読んでいないが)パクりとは思わない。
攻殻機動隊を代表作としているIGの作品には、攻殻の色を濃く作られた作品は多いのと同等に、ジブリに関わって来た安藤氏の監督、作画である以上、重なるものがあっても仕方ないと納得できる。
私的には、ヴァンがユパ様に見えたけど(笑)
ユパ様好きだー
ジブリ作品やIG作品、新海誠作品がめちゃくちゃ好きな者としては、映像を見ているだけでも満足だった。
二時間に詰め込むにはテーマが壮大だが、ユナを守る事に徹し、ユナと関わる事で生きる源を得たヴァンの歩むべき道がぶれない所が、テーマとして描かれていると思う。
そういう点で、1つの作品として好きだ。
長編小説を、2時間尺の映像に押し込むと残念な結果になり易い
本屋大賞を受賞した年に原作を手にとって一気に読了、
ワクワクが止まらず読後の爽やかな余韻もあって、
原作は文字通り傑作でした
当時、保育園児だった長女が、書籍の表紙絵に惹かれて、
「読んで!読んで!」とせがまれて、
そのまま音読しても園児に分かるはずがないから、
要約しつつ子供向けに分かる言葉で、
毎晩寝る前の30分間だけの条件で、
2週間かけて読み聞かせたこともあった
それを何度も何度も繰り返されて1年くらい続いた記憶がある
それ以来、娘はヴァンの大ファン、サエも好き、もちろんユナも好き
マコウカンの失態を面白がり、
湯治場でヴァンがユナで股間を隠すシーンで いつも爆笑
ラストシーンで、
絶望の淵に立ち、悲恋に押しつぶされるサエにふれると、
「大丈夫、ユナがヴァンを見つけてくれる」としたり顔
こんな具合に原作は長女の大のお気に入りに。
それで映画化の報を聞いて「観たい!!」とリクエストが募り、
先日、親子揃ってやっと 映画版を鑑賞したのですが、
「何これ??」「全然違うーー」
「面白くない」という小学生になった長女の反応
まさにこれ、この反応が全て
あの大作を 無理矢理に
2時間のアニメーションに収めようとした結果、
原作のストーリーは大幅に改竄されて、
キーキャラクターであった、
リムエッル、マルジ、ミラル、スオッル、ナッカ、
皆その存在は消され、
ヴァンの死生観、サエの恋心、オーファンの先鋭化、
リムエッルによる謀略、シカンの殉国、
これらに係る綿密な描写は全て削られ無くなった
原作と映画版の間には
品質の落差があり過ぎて本当にがっかりした
やっぱり長編小説を映画化すると失敗作になりやすい
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」も小説は傑作なのに、
映画化すると駄作になったほど
一方で「納屋を焼く」を映画化した「バーニング」は佳作だったし、
小説を映画化するなら、元ネタは短編小説に限る、という印象
鹿の王を映像化するなら、
映画じゃなくて地上波向けに24回放送だったら よかったのかもしれない
ストーリーは悪くないと思うのですが、
コロナの影響で二度も公開が延期されたためか、私の中では終わった感になっていました。
だからかもしれませんが、今一つ盛り上がりに欠けてしまいました。
ストーリーは悪くないと思うし、声優さんのハズレも無いのに、何故なんでしょう。
気にしていないのですが、ジブリの二番煎じのような所が、頭の隅にあるのかもしれません。
何年か後に、もう一度見直してみたいですね。
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