「武人のヴァンも父の顔をしたヴァンもどちらも好き」鹿の王 ユナと約束の旅 ふたり映画さんの映画レビュー(感想・評価)
武人のヴァンも父の顔をしたヴァンもどちらも好き
原作未読のまま観賞。それがいいのか悪いのか、原作読了済みの人たちにとっては物足りないかもしれません。上橋菜穂子先生の素晴らしい世界観は伝わって来ますが、登場人物たちの心情とか立場とかなかなか入ってこなくて、こういうことかな?と考えながらになってしまって、ちょっと子どもには分かりづらいかもしれません。
美しい映像と音楽、主人公ヴァンは好ましく無骨で優しい彼が好きです。堤真一さんの声は深みがあって優しくてヴァンにぴったりでした。小さなユナとの対比、おんぶとかお膝抱っことかたまらないです。武人の一騎当千で戦うシーンは壮大で格好いい。ヴァンは強さを正しく使っていた。だからこそ選ばれたのかもしれないと思うと、切ないしやるせない。もっと物語の真の部分や登場人物たちのことを知りたいので原作を読みたいと思います。
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