「ダイジェスト感」鹿の王 ユナと約束の旅 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
ダイジェスト感
壮絶作画や美しい背景が楽しめた。
さすが安藤さん、さすがIGと思うだけのハイクオリティ。
動物の動きを見るだけでも惚れぼれ。
ただ、尺の中に納められる要素が、かなり駆け足かつ浅い印象に。
たしか全4巻の壮大な原作だったはずなので、ものすごいダイジェスト感が出てしまった。
個人的にはヴァン、ユナ、サエの心の通い合いをもう少し深掘りしてほしかった。
さらに言えば、演出が少々古臭く、どこかで見たような印象がぬぐえなかった。
操られると目が赤く光るとか、禍々しい紫のオーラとかを見ると、『もののけ姫』くらいの時代で、すでに手垢のついた表現だったし。
制作の枠に日テレが入っているから、単なるないものねだりなのだが、できればEテレやNetflixで80分×全4話くらいで、もう少し洋画等で試されてる新しい映画的な演出で観たかった。
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