「魔法はいつもきっかけだけ」魔女見習いをさがして Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
魔法はいつもきっかけだけ
名前と主題歌を知ってるくらいの認識でしたが
予告で面白そうだったので観賞
幼少期おジャ魔女どれみに夢中になっていた
歳も生活も違う3人の女子がどれみを通じて
知り合いそれぞれの悩みと運命を共有し
切り開くスピンオフストーリー
感想としては
・ターゲットは狭いが親近感のわくシナリオ
・最小限のファンタジー
・言うほど薄い原作要素
・ターゲットは狭い
・アニメで作って正解
など原作をそう知らない身でも楽しめました
有能なキャリアウーマンながら気が勝り会社で人間関係が
うまくいかない吉月ミレ(27)
親に言われるがまま教育者の道を進む大学ながら
発達障害児との接し方で行き詰まり悩む長瀬ソラ(22)
母子家庭で母も病気で失いフリーターをしつつ
会いたい父の手がかりに絵画修復の仕事を夢見る川谷レイカ(19)
この3人は子供の頃おジャ魔女どれみを夢中で観ていた
影響で訪れたMAHO堂のモデルになった家の前で
運命的な出会いを果たしそれぞれ抱えている悩みを
時には衝突しつつも乗り越えて進むべき道を
見つけていきます
つまり原作の世界観の中にある話ではなく現実と同じ
世界での話ですがアニメのタッチは原作準拠と
やや変わった作りの作品ですがこれが良かったと思います
実写で作ってしまいそうな話ですが
そうしていたらかなり悲惨なことになっていたでしょう
現実世界ですから魔法は出てきませんが
どれみ自体ドラえもんの秘密道具ほどの効果を
もたらすわけでなくほんの少し力添えするだけで
ほとんど本人達の意識や頑張りで物事が解決していく
独特の世界観を重ねてうまく表現されていました
大人になると色々な事が夢だと気がついて
上手くいかない自分に滅入るけど
実は気がついてない出来ていたこと
まだ持っていた夢
それを気付かせてくれるきっかけがあったら
それはもう魔法を使えたんじゃないか
そんなメッセージを感じました
3人が関係を深めるのがどれみ本編にも出てきた
実在の地への女子旅が中心になりますが
結構あちこち行くので旅番組みたいになって
しまっている所もありますがまあ
大人が集まってざっくばらんに話せるとしたら
旅行しかないかな
どれみシリーズのファンは思いの外原作キャラの
登場が少なく戸惑いを感じるのかもしれませんが
主役3人の声を務めたのはそれぞれ芸能人ですが
全然違和感ありませんでしたしこういうのも
いいんじゃないという感じで楽しめる作品だと
思いました
他の作品に置き換えても成り立つストーリー
だったと思います
こういう作品も色んな名作を題材に
出てくるのかもしれませんね