ロケットマンのレビュー・感想・評価
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自伝
エルトンジョンはよく知らない。
名前は知ってる。曲も数曲…。
観終わっ後もピンとは来なかった。
幼き頃からの苦悩が綴られている感じ。
華やかなステージの裏側にあるアレやコレや。原動力はコンプレックスのようだった。それを吐き出すように楽曲に込める。
脚本的にはクイーンと似たような事柄のオンパレードだった。
ただ、あの作品はグッと来たんだが今回はあまーり胸には響かなかった。
エンドロールにご本人のコールが。
まだご存命でプロデューサーって肩書だ。あぁ、そおいう事かと。ご本人にその気は無くとも美談寄りにまとめがちにはなるよなぁと。
どおやら自伝のようだし。
エルトンジョンはよく分からず仕舞いだったけど、タロンエガートンは流石だった。
文字通り熱演だった。
英国が誇るスーパースターを演じる事に並々ならぬ決意で挑んだようだった。
セラピーが進んだ時の眼は、それまでの異常なまでの経歴を物語っているかのようだった。
美談のように感じちゃったのが残念だった。
天才ゆえの光と陰
生まれながらの天才だったんだと実感します。
華やかなスターの想像をはるかに超える陰の苦悩が痛々しかった‥
今現在の幸せな姿を見るに‥全ての苦悩は彼にとって必要な事だったのかもしれない‥
天才ゆえの光と陰。
ラストに配役と実際の笑顔溢れる幸せなフォトが映し出され、子役がめっちゃ似てる。エルトンジョンはもっとイケメンさんで良かった様な‥
団塊の世代のご夫婦が多かった事にエルトンジョンの世代を感じます。
おススメです。
手に入れたいものと手に入れたもの
私のエルトンとの出会いはGoodbye Yellow Brick Roadで、中学生の頃でした。
当時はThe Beatlesに夢中だったので、その流れでたまたま聴いたオールディーズのアルバムに入っていました。
楽しくて悲しい歌だなぁ、という不思議な感想を抱いたのですが、今作はまさにそんな映画でした。
世界的なスタートとなり、多くの人が手に入れたくても入れられないものを手に入れ、それでも求め続ける、多くの人が手にしているもの。
あなたは生まれてきて良かったんだよ、というメッセージは、本当に大事なんだね。
両親からの愛と触れ合いは、人生を長く支配することを改めて実感する作品でありながら、エンターテインメントとして十分に刺激的で音を楽しめる素晴らしい映画でした。
全てのシーンが素晴らしい
映画を観ていて、ああこの場面いいなぁと思えるシーンが1つでもあれば結構満足なんだけれど、この映画はそれがもうこんなに⁉︎っていうほど何度もある。
オープニングからアガるミュージカル、幼少期ベッドの上の妄想コンサート、観客と一緒に宙に浮き上がる初ライブ、本当にロケットになって空へ飛んでいく流れ、プールでの過去の自分との対峙etc…
どれもが一つ一つアイディアに長けている。
そして、俳優、カメラ、照明、美術、衣装、音楽など全てが高レベルで眼を見張る。
物語もエルトンという1人の孤独の人物を素晴らしく描いている。
エルトン・ジョンのことを全然知らなかったけど、もっと曲を聴きたいと思った。
有名アーティストの伝記映画としてはすっかり手垢のついた内容
「こういう映画も、いい加減ほとほと見飽きたな」というのが正直な印象だった。それは別に前年の「ボヘミアン・ラブソディー」と比較して言っているわけではなく、著名アーティストがスターダムにのし上がり、金と名声を手に入れる中で酒やドラッグやセックスに溺れて堕落し、そこから再起をかけてもう一度栄光のステージへ・・・!みたいな話は、もう様々なアーティストの姿で飽きるほど観てきたし、だからフレディ・マーキュリーの時点でも私は既に見飽きていた。ましてやその作品のクリエイティヴィティやら精神的な脆さの原因が幼少期の不遇の生い立ちだなんて話、手垢が付き過ぎて今更何も心は動かされないし、たぶん私はそういうWikipediaを読めば知るようなトリヴィアを繋いだだけの物語にまったく興味がないのだと思う。Wikipediaがなかった時代ならまだしも。
そうだとして、私はエルトン・ジョンの人生の何に興味を抱くだろうか?と考えた時、それはエルトン・ジョンとバーニー・トーピンの関係ではないか、と思った。エルトン・ジョンがゲイであることはよく知られているが、彼とバーニー・トーピンの友情には、同性愛も異性愛も介入しない絆が確かに存在しているように見受けられた。バーニー・トーピンはきっとエルトン・ジョンがゲイだろうがストレートだろうが関係なく、彼の人間性や音楽的才能に惚れ込んでいただろうと信じることが出来たし、エルトン・ジョンの方もバーニー・トーピンには恋愛の対象として愛される必要がなかった、という二人の友情の形は、LGBTQなどあらゆるジェンダーのアイデンティティと絆の在り様が語られるようになった現代に描かれる意味のある物語のような気がしたし、エルトン・ジョンの半生と共に、バーニーとの友情に焦点を絞った内容だったら、私は興味を持っただろうと思う(似たような理由で、この映画が一瞬で描き飛ばしたレネーテ・ブリューエルとの結婚についても、物語としては実に興味深い要素を持っていると思う)。
想像するにエルトン・ジョンは、自分の死後に勝手な憶測で伝記映画を作られるのが心底嫌だったのではないか?と思う。この映画は彼自身が製作総指揮として携わっている。彼ほどのスターであれば、恐らくいつの時代かに必ず伝記映画は作られていただろう。それがもし彼の死後ならば、語られたくない過去を炙り出されるかもしれないし、勝手な憶測で無関係な点と点を線にされてしまうかもしれない。彼としては自分の伝記映画を自分でプロデュースして、自分の人生はこういうものだった、ということにしておきたかったのでは?と、これまた勝手な憶測で思う。でもその気持ちは人間として分からないではない。彼がそれを望むなら、この映画が彼の半生なのだと思ってあげたい気持ちになる。
とは言えタロン・エガートンの演技は素晴らしかったと思う。エルトン・ジョンが放つチャーミングさとエキセントリックさを体現していたし、歌声の良さも含めて(ちょっと頭が大きくてずんぐりした感じも含めて)彼がエルトン・ジョンだというのが納得できる演技だった。
うーん。感動はない。
ボヘミアンの二番煎じかな。ミュージカル調の映画とは知らずに見てしまいました。
あくまで個人の好みで、ミュージカル調の映画は苦手なので・・・
主演俳優の演技は確かにすごかった。エルトンが憑依したのかのようだった。
終わり方もなんか雑に感じた。
ボヘミアンのように唄は口パクでエルトンの声を使ってほしかった。
日本では、やっぱりキャンドル、ユアソングをがっつり聞きたかった。
フレディほどの伝説ではないからなー
エルトンは、日本公演で確か日本人を見下した発言をしなかった?違ったらごめんなさい。
タロン・エガートンの歌唱力に脱帽!エルトン・ジョンらしいファンタジー・ミュージカル
映画「キングスマン」が大好きで、その時、タロン・エガートン(タロン君)はまだ演劇スクールを出たての若造ということで、それほど演技が上手だとは思いませんでした。
しかし、エルトン・ジョンの役をやるというので気になり、また世代的にエルトン・ジョンの曲はあまり知らなかったので、公開前にApple Musicでサントラを聴いてから映画を見たのですが、彼の歌声を聞いてびっくり!こんなに歌が上手だったとは!
確かにタロン君はイルミネーションのアニメ映画「シング/Sing」でも、ゴリラのジョニー役でエルトン・ジョンの曲を披露していたぐらいなので、映画業界でも既に彼の歌唱力は評価されていたんですね。
演劇スクールのオーディションでもエルトン・ジョンの「Your Song」を歌い、「キングスマン・ゴールデンサークル」ではカメオで出演していたエルトン・ジョン本人とも既に会っているし、タロン君自身が昔からエルトン・ジョンと不思議なご縁でつながっていたようです。
また、この映画の前に、かのヒュー・ジャックマンと映画「エディー・ザ・イーグル」で共演していて、その時にふとタロン君がヒューの前でミュージカル「ハミルトン」の曲をさえずり、びっくりしたそうな。
実際、数か月前に行われたヒュー・ジャックマンのコンサートで、タロン君がスペシャル・ゲストとして呼ばれて、「Your Story」を披露していました。
さて、映画についてですが、Queenの映画「ボヘミアン・ラプソディー」とは絶対に一緒にしてほしくないです!
前者がガチな自叙伝で、口パクである一方、こちらはミュージカル・ファンタジーで、すべてタロン君本人が歌っています。
この点は、「ボヘミアン・ラプソディー」の最後の部分とポストプロダクションの監督を担当し、今作でも監督をしたデクスター・フレッチャー監督も強調しています。
エルトン・ジョン自身も彼の物まねはしてほしくないとリクエストしたそうです。心で歌ってほしいから。
エルトン・ジョンもタロン君の歌唱力に太鼓判を押しています。
選曲も、エルトン・ジョンの半生を語るためにマッチした曲が使われていて、私は特に「Tiny Dancer」が好き。
相棒のバーニーが女性と仲良くしている様を、物哀し気に見るエルトンがとても切なかったです。
正直、Queenの曲の方が、CMなどで沢山使われているので、Queenを知らない世代の人がノリノリの曲が満載の「ボヘミアン・ラプソディー」を観て楽しめるのは理解できます。
一方、エルトン・ジョンの曲で有名なのは、「Your Song」や「Goodbye Yellow Brick Road」で、Queenほど有名な曲がなく、ミュージカルが苦手な方はこの映画はあまり楽しめないかもしれません。
ストーリー的には両者とも同じような内容で、私的にはあまり共感できず、映画を見て泣くことはありませんでしたが、奇抜な衣装が特徴のエルトン・ジョンには、やはりファンタジー調にして大正解だったと思います!
フレディ・マーキュリーのように、他界した人を振り返って映画にすることは多いと思いますが、本人が生きている間に映画になり、しかも本人がプロデュースしているのは珍しいと思います。
実際、今作はエルトン・ジョン自身が長年温めていた企画で、カンヌ映画祭ではこの映画を見て号泣していました。そしてそれにつられて、タロン君も号泣。
子役の子たちも上手だったと思います。
バーで家族を前に、エルトン・ジョンの少年時代を演じていたキット・コナー君が、「Saturday Night's Alright」を歌い始め、塀の穴を抜けた途端、タロン君に入れ替わる切り替え方が素晴らしいと思いました!
それに小さかった頃の子役が本人と瓜二つ。
また、「Your Song」の歌詞を渡された時、エルトン・ジョンが「紙に卵が付いている」と言うシーンがあり、このセリフはフレッチャー監督が作ったそうですが、エルトン・ジョンが大ブレークした象徴的な曲を表すにふさわしいセリフだと思います。
来年のオスカーではぜひ賞を取ってほしいです!
タロン君の次回日本公開作「ロビンフッドや」「シング/Sing2」も楽しみ♪
ミュージカル仕立てのEltonJohnの半生記
幾多の大ヒット曲を世に送り出し、5度のグラミー賞に輝く音楽界のカリスマ的存在でもある、エルトン・ジョンの半生を、豪華絢爛な映像美で描き、そのヒット曲とともに辿ったミュージカル映画。
この様に書くと、昨年に社会現象を巻き起こした大ヒット映画、Queenのフレディ・マーキュリーの半生を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』が想起されるかと思いますが、当然の事ながら、似ているようで、かなり違いました。
この映画は、依存症のグループセラピー活動に参加したエルトン・ジョン(タロン・エガートン)が語る赤裸々な自らの回想から始まります。
イギリス郊外。少年レジナルド(レジー)・ドワイトは、厳格な父親とは滅多に会えず、たまに会える日もハグされることもなく相手にされない。
母親もまた冷たくて、或る日、母親が車の中で不倫している現場を見てしまったレジー。間もなく父親は家を出て行き、代わりに不倫男が家に住み着くようになったのでした。
そんな彼を慰めるのは音楽。或る日ラジオの音楽に合わせ、即興でピアノ伴奏を行ったことに母親と祖母が驚き、それから本格的にピアノレッスンを始め、天才的な音楽の才能に恵まれていたことから、イギリス王立音楽院に奨学生として入学するのでした。
それも束の間、クラッシックよりもロックに傾倒した彼は、パブに行きバックバンドを務めるようになるのでした。
レジーは、そのバンドメンバーに音楽で成功するにはいったいどうしたら良いかと尋ねると、「なりたい自分になるには、先ずは生まれた自分を捨てることだ。」と教わるのでした。
古臭い自分の名前を捨てて、レジーはバンドメンバーのエルトン・ディーンに、「僕はこれからエルトンと改名するよ!」と宣言するのでした。
そしてエルトンは、新聞広告を見てレコード会社の面接を受けると、即興でピアノを弾くエルトンに感心しきりの社員でしたが、エルトンは、「実は、歌詞が書けない」と告白するのでした。
すると、この会社に応募されていた歌詞を渡され、「この詩で作ってみて」とチャンスを貰うのでした。
「ところで、エルトン。君の姓は?」
エルトンはとっさに、壁に貼られたビートルズのポスターを見て答えるのでした。
「ジョン・・・。エルトン・ジョン。」
以後レジーは、「エルトン・ジョン」と名乗るのでした。
家に戻って歌詞を読んだエルトンは、そのセンスの良さに感動するのでした。
「直ぐさま、この作詞者に会ってみよう」
そして、エルトンは、この作詞家のバーニー・トーピン(ジェイミー・ベル)との運命的な出会いを契機に、そこからは一気に、スターダムを駆け上がって行くのでした・・・。
といったイントロダクションの映画でした。
それにしても、エルトン・ジョンの場合には、歌詞先行で、それに合わせて楽曲作りをするというのが、あの繊細なメロディラインが後付けで作られていたと言う点が、私には、あまりにも意外でした。
ド派手で奇抜な衣装、豪華なステージが再現され、「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」や「クロコダイル・ロック」、「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」などの数々のヒットナンバーとともにミュージカル仕立てで、その生き様が語られて行くのでした。
タロン・エガートンが、吹き替えなしの巧みな歌とダンスで、エルトン・ジョンになりきり熱演。
彼もまた、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックの様に、アカデミー賞はじめ今年度の賞レースを賑わしてくれそうなくらいに、演技・歌・演奏・ダンス、全てにおいて完璧と言わしめるほどに、素晴らしかったです。
エルトン・ジョンに対しては、私も、その素朴で心揺さぶられる楽曲に対して、ビジュアル面で、風変わりな衣装とのギャップに不思議な思いを持っていましたが、今作を通して何故だったのかが全て分かりました。
また、歌詞の内容が、エルトン・ジョン自身の苦悩と不思議なくらいにリンクし、また、その苦悩の要因のひとつがLBGTに拘わる自身の性癖という点も、如何にも『ボヘミアン・ラプソディ』とも似てはいるものの、フレディ・マーキュリーの様に、まるで拳を突き上げて周囲に連帯を訴えるかのようでもなく、エルトン・ジョンの場合には、あたかも道化師の様なド派手で奇抜な衣装を鎧の様にまとう事により、その苦悩は心の奥底にひた隠しにしながら、陽気な人柄を演じているといった孤独なスターの二面性。
そして、その成功の陰で、自分の殻にこもって、アルコール、ドラッグ中毒など様々の依存症を抱えていたのでした。
その苦悩の根っこにあるのは、やはり、子供の頃に負った、愛に飢えたトラウマ。
「ただ愛のあるハグをして欲しかった。」という愛を希求する気持ちが痛切に響いてきました。
また彼の人生に更なる苦悩を与えたのは、名声を横取りしようと謀る別会社のマネージャーの存在。ゲイであるが故のエルトン・ジョンを心身共にかどわかし利用している点で非常にたちが悪かったですね。
この点は『ボヘミアン・ラプソディ』のフレディ・マーキュリーともソックリな状況でしたね。
そんな中、エルトン・ジョンが、薬物の過剰摂取で、正気を失って、自宅のプールで溺れてしまう場面が、実にスターの孤独を象徴的に物語っていましたね。
製作総指揮として自ら参加したエルトン・ジョンが、この様な、自身の人生の谷間も包み隠さずありのままに見せている点で、観客にも、かなり共感を呼ぶ作品となっていました。
タイトル名にもなっている楽曲の『ロケットマン』。
宇宙飛行士の曲ではあるものの、名声を得るのと引換えに孤独な宇宙へと旅立つ姿は、これもエルトン自身の事を歌っているとも考えられる事から、あえてこの伝記映画のタイトルにもなっているのでしょうね。
彼の最も有名な曲のひとつ『ユア・ソング(僕の歌は君の歌)』の、曲が出来上がる過程がすごく短くて印象的でした。これぞ、天才たる所以でしょうね。
そして、また狂っていくエルトン・ジョンを支え続けた存在。
エルトン・ジョンと二人三脚で曲作りをしていた作詞家のバーニー・トーピンの存在が彼を救ってくれていました。
エルトン・ジョンとバーニー・トーピンとの友情がすごく眩しかったです。
さて、『ボヘミアン・ラプソディ』と比べますと、ブライアン・シンガー監督の降板の後を引き継いだデクスター・フレッチャー監督が同じくメガホンを採った、イギリスが誇る有名歌手の伝記映画という面では同じですが、今作はエルトン・ジョンご本人が存命中に、自らも製作総指揮に立って作られた作品であるという事が大きな違いではあります。
また、本作では、出来る限り、赤裸々にありのままにエルトン・ジョンの半生を描いてはいますが、Queenのフレディ・マーキュリーの半生を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』は、ほぼ史実に即した伝記映画であるのに対して、本作では曲の製作順序が時系列じゃない点で、ファンタジーミュージカルという位置付けになっている点が異なるかと思います。
そしてまた、少年時代の1950年代から今から約30年ほど前までの1990年頃までのリハビリ施設に入るまでのエルトン・ジョンの40年間に焦点を当てて描いたお話ということで、それ以降の曲は、ほぼ出てこなかったのですが、唯一、バーニー・トーピンとエルトン・ジョンとのコンビによる書き下ろし曲。主演のタロン・エガートンとエルトン・ジョン本人とのデュエット曲「(アイム・ゴナ)ラブ・ミー・アゲイン」で映画が幕を閉じる形を採っていました。
私の場合には、『ボヘミアン・ラプソディ』の鑑賞時の様に、今作では泣くまでには至りませんでしたが、エルトン・ジョンが苦悩してきた半生を、かなり上手くミュージカル仕立てで構成してあって、感動的な作品ではありました。
また、神童だったレジー少年をエルトン・ジョン自身が最後に抱きしめてやる心境に至る点で、本当の意味合いで、エルトン自身にとって自分の半生を回顧しながら、もしや実際にセラピー的な効用を果たす映画でもあったかも知れないですね。
私的な評価としましては、
<エルトン・ジョン>を名乗ってスター歌手を自ら演じながら、幾多の大ヒット曲を世に送り出し、英国王室からも「Sir」の称号まで与えられるという栄誉を授かるまでに至る反面、その陰では酒とドラッグなど数々の依存症に溺れ、同性愛の恋人には利用されるといった苦悩の日々を送っていたという事実を知って、あの繊細なメロディラインからはかけ離れた、かなりギャップのあるド派手で奇抜な衣装は、そういった彼の弱い部分の苦悩の色をひた隠しにするため、彼のステージに向かう際の戦闘服であり鎧であったと思うと、納得が出来ました。
使用楽曲は決して製作順序が時系列ではないのですが、要所要所で上手く使用されていて、<ファンタジーミュージカル>という形式も決して悪くないとも思いました。
ただ、ミュージカル映画が根っから苦手な人にはもうひとつな構成かも知れないですね。
どうしても、あの『ボヘミアン・ラプソディ』と比較してしまいますが、あちらは口パクではありましたが、唯一無二のフレディ・マーキュリーの声を尊重してあえて使用した伝記映画であり、今作の『ロケットマン』は、エルトン・ジョンを演じるタロン・エガートンが吹き替えなしの生歌を披露してくれていて、凄く上手かったのもありますが、ちょっと楽曲の持つパンチ力の点では、やはりQueenには敵わない面もあり、五つ星評価的には、ほぼ満点に近い、四つ星半の★★★★☆(4.5)の評価とさせて頂きました。
分かっちゃいたけど、このパターン…
類稀な才能、成功、栄光、金に群がる下衆野郎、LGBT、孤独、酒とドラッグ、挫折と再生。
分かってて鑑賞したんですが、それを超えてくれなかったなぁ。
心情をミュージカル調に表現する演出も乗り切れず。
両親にすら愛されない孤独感は充分伝わってきたけど、逆にそこまで愛せなかった両親の心情を知りたい!
結婚離婚は孤独を強調するエピソードなんだろうけど、あまりにも瞬殺スルー過ぎ。
バーニーとおばあちゃんが唯一の救いでしたね。
それと、洋楽に疎い自分はボヘミンラプソディーを観てQUEENの劇中の曲は大概「あーこれもそうなんだ、すげー!」って感じだったんですが、エルトンジョンの曲は2曲しか「記憶にございません」だったのが乗り切れなかった最大の要因。
いや、これは個人的な問題で映画の内容とは関係ありません…。
エンドロールの子役はそっくりでしたね
とてもよかった
作詞家のバーニーとの出会いから意気投合して、曲を作って行く時の高揚感が素晴らしい。最後までいい友達で本当によかった。彼がゲイなら、もっとよかったのかもしれないけど、続かなかったかもしれない。
バンド仲間から堂々と芸名をパクるのもすごいけど、その場面で別のメンバーがビンにおしっこをしていたのもすごい面白い。バンド仲間に対してはほぼ背景のような扱いで、それほど深いかかわりがなかったのだろうか。
パーティの場面が悲しい。元々孤独な人間がなぜパーティで楽しめると思うのか、目を覚まして欲しい。
数多くの名曲が掛かるけど、アレンジがきついのもあって、もっとちゃんと長く掛けて欲しい。
お父さんとお母さんがひどすぎる。愛着障害で集団カウンセリングを受けるつらい話でもあったのだが、普通に幸福だったらスターにもなっておらず、才能も発揮できなかったかもしれない。
ボヘミアンラプソディーと似ているが…。
物語の大筋は、「ボヘミアンラプソディー」とほぼ一緒。主人公がゲイであり、世界的なスターになっていく所も酷似している。では、何が違うのかというと、やはり製作に名を連ねるマシュー・ボーンの存在だろう。
マシュー・ボーンと言えば、「キック・アス」や「キングスマン」でお馴染みで、おそらく「キングスマン・ゴールデンサークル」の時に出演していたエルトン・ジョンと意気投合して、今作が作られたと思う。(情報が既出であればすみません)
なので主演がタロン・エガートンなのも頷ける。しかも随所にマシュー・ボーンを意識した演出が多々あり、マシュー演出を好きな人間には楽しめる部分が多くある。
しかしながら、タロン始め出演している全員が歌が上手く、ミュージカルシークエンスもすごく良かった。
生まれながらに愛を求めて、酒やドラッグに嵌っていくという王道のストーリーではあるが、子どもの頃から抱きしめてほしいと願い続けた彼が、スターになってすべてを手にしても得られなかった愛に向き合い、自分で自分を抱きしめるシーンは感動した。あと、バリーが変わらぬ友情を持ち続けてくれたのが大きかったのだと思う。今年観た映画の中で上位に入る作品だった。
ボヘミアンと比べてみよう!
アーティストが題材
アーティストがイギリス出身
主人公がピアノで作曲する
70年代〜80年代に世界を席巻したロックスター
ゲイ
けど彼女はいたことがある
麻薬中毒
アルコール中毒
男性マネージャーが恋人
男性マネージャーによって既存のコミュニティが破壊される
ど迫力の完コピライブシーン
ヒット曲盛りだくさん
など。ボヘミアンラプソディーとの共通項が多いですね。
麻薬多きゲイのロックスターという人物にフォーカスを当てているため、そうした共通項は当然としても、物語の展開についても似たような印象を受けました。
ただし、劇中での曲は名曲揃いで、めまぐるしく転換していく画面(ライブシーン、ミュージカルシーン、エルトンジョンのライブ衣装の完全コピーなど)にクギ付けになることは間違いなし!
ミュージシャン自伝映画のエンタメ化のフォーマットは今後も鉄板コンテンツだね!
異なる点は
・麻薬、アルコールなどの依存症から立ち直るプログラムから、
自身を見直すという視点で進む
・ミュージカル
・歌声は演者
前構成として現在地点から過去を観測するものになり、生い立ちを追っていくには最適。
終盤にカウンセリングのシーンを回収する爽快感は素敵だった。
ミュージカルシーンを多用しているため、場面は派手で良いのだが、
ライブシーンのスペシャル感がやや薄くなってしまうのはもったいない。
また、ミュージカルシーンやドラッグのシーンなど、エルトンジョン自身の心を画面に反映させて過ぎてしまい、演出は派手で良いのだが、起きている出来事が現実なのか妄想なのか回想なのか、薬物の影響なのか、時系列も含めて分かりづらく感じられるところが散見された。
構成はシンプルなものの、「過去を振り返っている」+「更生プログラム」であるという設定が、徐々に固められていくという演出が、そうした分かりづらさを生み出す要因に見えました。
主演のタロンエジャトンは非常に素晴らしい。
メイクや衣装など外見だけでエルトンジョンを表現するに止まらず、圧倒的な歌唱力と美声はこの映画に欠かせない主要な要素となり、また、この映画を非凡なものたらしめている。
ボヘミアンとの比較は野暮だけれど、大画面でエルトンジョンの曲が聴けるのはプレミアム感はあるし、何より、イギリス出身ロックスター自伝映画やるなら次は是非オアシスでも見てみたい!この流れならいけるのでは!?と。
孤独から生まれた名曲
予想以上に全て良かった。
いろんなシーンで涙がこぼれた。
エルトン・ジョンのことは知っていたし、ベスト盤は持っているけれど、生い立ちなど詳しくは知らなかった。
曲も、彼が1人で作っていると思っていた。
こんなに孤独な人だったとは…。
子供の頃から愛されず育った彼が、孤独を受けとめながら、愛を求めて生きていた中で生まれた名曲の数々。
その曲は、たくさんの人の心に届き、感動を与えてきた。それが、彼の生まれてきた意味であり、宿命なのかもしれない。
人は愛がなければ生きられない。
抱きしめてくれる人がいなければ、自分で自分を抱きしめてあげるとこと。
最近読んだ自己肯定感の本でも、セルフハグの大切さが書いてあった。
自己肯定、自己愛を低くしないようにセルフハグをする。
子供の頃の自分を抱きしめるシーンは、胸に響いた。
自分は生きる価値があるし、愛される価値がある。
誰かに抱きしめられたいが、それが叶わない時は、自分で自分を抱きしめてあげよう。
Your Songのできるシーンは、とても心が震えた。
大好きな曲。
こんなにせつないなんて。
孤独の寂しさの中、盟友のバーニーがいてくれたことが救いである。
愛はお金では買えないね。
億万長者であっても、普通の人であっても、人生は孤独との戦いである。自分の生きる世界で、自分の宿命を受けとめて精一杯生きていきたい。
そして、タロン・エガートンの演技力、すごい!
小さな顔の筋肉の動きから、歩き方や歌い方。
細部にまでこだわった演技だった。
歌もステキ。
ボヘミアン・ラプソディも良かったけれど、私自身は、この作品のほうが好きだ。
ボヘミアン・ラプソディの、最後の20分のライブを見ているかのような、身体が動き出すようなシーンはとても楽しかったし、素晴らしかった!ただ、同じようにアーティストの人生を描いた作品ではあるが、ロケットマンはまた種類が違う映画なのだ。派手なストーリーではないけれど、心の細やかな感情が上手く表現されている素晴らしい脚本だと思う。
プールの水の中で、子供のエルトンと会うのシーン。
水中と宇宙。飛び込んで来る人たちの動きの美しさ。
コンサート会場から更生施設に向かう時の、衣装のラインストーンがパラパラと落ちるカット。
ひとつひとつが、とても美しい。
ファッションのオシャレさも、この映画をらさらに魅力的なものにしていると思う。
インテリアもカッコイイ。
久しぶりにすべて満点の、とても満足感の高い映画を楽しめた。
ドルビーシネマで観て良かった!
DVDではなく、劇場で見て欲しい作品だ。
エンドロールが耳から離れません
主役を勤めるタロン・エガートンが文句なしに素晴らしかったです。
演技も勿論のこと、歌も本人が歌ってると聞いて驚きました。また幼少期を演じた子役の歌声にも胸を打たれました。
正直エルトン・ジョンをあまり知りませんでしたが彼の幼少期からな家庭環境が重くて可哀想て見てて辛くなりました。
両親はどうして実の子供にこんなに冷たくなれるんだろうと不思議でなりませんでした。
才能があって歌手として大成功し億万長者になっても愛は得られず、むしろ利用傷付けられ堕落していく様子は胸が苦しくなりました。
だからこそ最後まで変わらない友情を示してくれていたバーニーには視ている側からも救われたんじゃないでしょうか?
バーニーが最後に渡してくれた「アイム・スティル・スタンディング」で物語を締めなかったら映画の感想その物が違ったと思います。
エンドロールで流れた彼が立ち直り幸せな家庭を築けた姿が、心から嬉しくなりました。
リジーをハグして
昨年はクイーン、今年はエルトン・ジョン。
話題の音楽伝記映画。
クイーンもそうだが、エルトンも世代ではない。
エルトン本人についてよく知らないし、曲のタイトルを幾つか上げろと言われても返答に困るレベル。
知ってるのは、『ライオン・キング』に楽曲を提供したり、『キングスマン:ゴールデン・サークル』でのお茶目な姿などの映画繋がり。
それでも曲が流れると、あ~知ってる知ってる!…って曲が幾つか。
ほんの多少だが、自分の中にもエルトンの曲が染みてたんだなぁ、と。
それらエルトンの名曲の数々がたっぷり効果的に響きつつ、作風はユニーク。
ミュージカルになったり、ファンタスティックな演出になったり。
『ボヘミアン・ラプソディ』のような正統派の伝記映画を期待した人には賛否分かれてるようだが、ミュージカル・シーンは勿論ノリノリで、ファンタスティックなシーンは独創的。
何よりこの異色の作風は、唯一無二な存在のエルトンにぴったり。
デクスター・フレッチャー監督の変化球にして的を射た演出。
『SING/シング』ではエルトンの曲を歌い、『キングスマン:ゴールデン・サークル』では本人と共演し…。
つくづく、エルトンと不思議な縁があるタロン・エガートン。
それは単なる偶然ではなく、本作でエルトンを演じるのは運命だったと思わせるくらい、タロンの圧巻の大熱演大パフォーマンス!
歌は『SING/シング』で披露済みだが、改めて聞いても、何と上手い事上手い事!
『キングスマン』でのキレのいいアクションは、本作でのダンスに活かされている。
そっくりの奇抜な衣装やメイクもさることながら、全身全霊の熱演で成り切り、“キングスマン”から“ロケットマン”へ、オスカーにノミネートされてもいいタロンの新たな代表作、誕生!
名曲に彩られ、タロンの熱演、ミュージカルやファンタジーを織り交ぜた作風だが、話自体は“THE音楽伝記映画”。
幼少期。
本格的に音楽の道へ。
バックバンドとしてデビュー。(あのエルトンが最初、バックバンドだったとは…!)
名パートナーとの運命的な出会い。(ジェイミー・ベルが好助演)
ミュージシャンとして成功を収め、一躍スターへ!
その一方…
気難しい性格故、数々のトラブル。
友情や信頼に確執や亀裂。
パートナーとの決別。
新たなマネージャーと組んだのが運の尽き。
同性愛者でもあり、マネージャー兼恋人と最初は良好な関係だったが…。
アルコールやドラッグに溺れ…。
自殺未遂…。
リハビリ施設に入所、治療…。
ショービジネスの頂点からどん底へ…。
フレディ・マーキュリーもそうだが、確固たる地位を築いたミュージシャンはどうしてこうも似たような過ちを辿る…?
それには各々、理由が。
エルトンの場合、“孤独”だろう。
両親に愛されなかった幼少期。
名門音楽学校に入ったり、父のクラシック音楽レコードに興味持ったりしたのも、両親に振り向いて欲しかったからだろう。
やがて息子は世界的ミュージシャンになるが…、
再会した父の素っ気ない態度。
母の辛辣な言葉。
幼少期のある言葉が切ない。「ハグして」
一度だけでもハグして上げる事は出来なかったのだろうか…?
何よりも愛を求め、愛を受け間違う。
恋人兼マネージャーとの破局、出会った女性との短い結婚生活の終わり…。
ただ愛して欲しいだけなのに…。孤独がどんどん身を押し潰す。
ゴージャスな暮らしもパーティーや乱痴気騒ぎも、ド派手な衣装やパフォーマンスも、その孤独を隠す為なのかもしれない。
哀しきピエロ…。
そんな孤独とどん底の中でやっと見出だした、再起と友情再び。
愛されようとするんじゃない。
愛するのだ。
世界を、周りの友人/家族を。
愛を込めて、歌う。
今や世界中に愛されるスター・ミュージシャンだが、愛を求め、欲し、そして愛する事を知った、一人の少年リジーなのである。
彼を愛し、ハグせずにはいられなくなる。
エンタメ性もメッセージ性も満足度も悪くなく、音楽伝記映画としても上々の好編。
見る前は楽しめるかちと不安もあったが、なかなか良かった。
…でも、こんな事言ったら全てをひっくり返すみたいだが、
『ボヘミアン・ラプソディ』ほど胸熱く響かなかったと言うのが本音。
『ボヘミアン・ラプソディ』は観た後、クイーンの曲が無性に聞きたくて聞きたくて堪らなくなったが、
勿論本作も曲は素晴らしく魅了されたが、そこまでは…。
多分自分は、クイーン派なのかなぁ…。
スミマセン、ゴメンナサイ、エルトン御大…。
勉強し直します…m(_ _)m
激動の人生を描ききったが、後半にもっと盛り上がって欲しかった...
エルトン・ジョンについてはyour songくらいしかきちんと聞いたことがなかったものの、
ボヘミアンラプソディのデクスター・フレッチャー監督ということで観に行きました。
幼少期から両親の愛を受けられず育った、変わり者のレジー(エルトン・ジョン)が、
自己表現の手段として得た音楽の才能に開花していく期間はとても華々しく、ミュージカルともマッチしてとても楽しい構成が展開されます(親の愛を受けられない辛さは抱えてはいるが、とても魅力的な映像でした)。
特に、少年期でパブでロックンロールを披露する若き日のエルトンはとってもクールです。
そこから一気に音楽界の頂点に駆け上がってから、酒、ドラッグ、買い物依存による金が全てといった感覚の麻痺など、絶頂でありながら絶望の日々が続いていく。
やはりそうなると幼少期のような華々しいミュージカルシーンではなく、辛さを抱えながら
行うエルトン・ジョンの舞台公演が中心のシーン展開となってしまい、ミュージカルとしての楽しさというより、「エルトン・ジョンの心の悲鳴を聞いて沸き立つうファン」という構図に見え、切ないストーリーに思えてしまいました...。
映画に対して何を期待して観るか、という点が重要なのかもしれませんが、
私は「ミュージカル」の要素を強く求めていたフシがあったので、後半の悲しみや憎悪が入り乱れる人気者の苦悩の部分はあまり求めていなかったのかもしれません。
そして何より、ラストシーンにかけての盛り上がりには欠けていたように感じました。
主人公のエルトン・ジョンが現役であるため、半生を描くという形にしたのではあると思いますが、ラストシーンで「現在のエルトンは〜〜〜している」という字幕と静止画で〆るのはどうも納得がいかなかったし、ミュージカル作品として観に行ってしまっていた私としてはスッキリしませんでした。
様々な苦難を乗り越えたエルトン・ジョンが、子供時代の自分やずっと和解できずにいた両親、裏切りを行ったビジネスパートナーなど全員入り乱れで、これまでの鬱屈さをぶっ壊すような壮大な歌とダンスで〆て欲しかったというのが希望でした。
ただ、エルトン・ジョンという人についての理解を深められた気がして、映画館の帰り道にyour songを聴きながら歩きました。
全然知らなかったので面白かった。
・エルトン・ジョンの事は全然知らなかったので、色々と知ることができて良かった。
名前が本名じゃなかった事とジョンの由来がジョン・レノンだったことと、
作詞が別の人がしていた事など、あと孤独な少年期を過ごしていた事。
・両親ともに距離があるのは切なかった。
・なりたい自分になるんだといって芸名をつける所が、良かった。けれど追々それによって皆はエルトン・ジョンが観たいんだ、レジ―じゃない!と怒るシーンが切なかった。
・実家でエルトン・ジョンが作曲していた様子に母親と祖母、ジーニーが感動していたのが良かった。
・ボヘミアンラプソディで裏切られた善人っぽく出てきたジョン・リードがゲイでとんでもない悪役で出てきて驚いた。(実際はポール・プレンターより酷いのかな?)
・各所のミュージカルシーンが良かった。孤独なシーンも多くて苦しい映画だったけど、・エルトン・ジョンが歌詞が書けないと言って生涯作詞を担当するジーニーがずっと寄り添ってているのがとても良かった。
・ラストのi'm still standing はもうちょっと長めに観たかったけど色々あった末にもジーニーが期待した結果を出したんだなぁと思ったら泣けた。
・エルトン・ジョンが始まってすぐグループカウンセリング?で自分を振り返っていく形で展開していって、そこに帰結したけど契約やらジョン・リードがのさばったままなのかな?とかが少し気になった。
知られざるエルトン・ジョンの過去
タロン・エガートン主演のキングスマン ゴールデンサークルでエルトン・ジョンが出演した事で初めてエルトン・ジョンの事を知りました。その後Saturdayにどハマりだったのでこの映画もずっと前から気になってました。
それにしてもタロン・エガートンこんなに美声だったのかってぐらい、歌が上手いし、美しい声をしていました。
エルトン・ジョンがどうやって、麻薬漬け、アルコール依存性になったのか、そこからどうやって這い上がったのか、知らなかった事がたくさん今回の映画の中で見られて面白かったです。パフォーマンスも凄く良くて、鳥肌がずっとたってました。
これからもエルトン・ジョンを応援したくなりました。
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