劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さんのレビュー・感想・評価
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色んな形のキャッチボール
父親と息子ってなかなか打ち解け合うのが難しいよね。娘には割とラフに接することができるのに。(向こうも)息子だとお互いどこか構えてぎこちなく。
そんな状況を打破して私と息子のコミュニケーションに一役かってくれたのが私の場合は「ポケカ」でした。
息子が楽しんでいることを私も知りたくてやってみたら見事にハマった!それから息子はずっと師匠です。
バトルが私たちのキャッチボールでした。成人した今ではすることがなくなったけど楽しかったなあ!ポケカにはほんと感謝しています。
ゲームやおもちゃって、友人や家族や時には見知らぬ人たちとコミュニケーションをとるのに大きく役立っていると思う。この効能はもっと評価されていいはずだ。
しかしファイナルファンタジーって、あんなに風景綺麗だったんだあ。コロナ禍の今、あの中なら旅行できる!
買うか!?
親が子を見守る気持ち
人はゲームをどうしてプレイするのか。本作はそれを的確に描いていた。仕事一筋だった父が病気で仕事を辞めて、何もすることがなくなった。息子はそんな父にゲームをやらせる。それは今まで会話も少なく父のことを理解できあなかった息子がオンラインゲームでアバターをまとえば会話できるのではと思ったから。以外なことに父がこれにハマる。なぜ、父がハマるのかというと、父の台詞を借りて言えば「まだこの世界には知らないものがいっぱいあるから」だ。
60を過ぎ、病気にもなればなかなか活発に行動することも難しい。60のオヤジが何かに夢中になるなんてかっこ悪いとさえ思っているかもしれない。しかし、そんな人でもオンラインゲームでなら旅に出ることができる。冒険は人生を豊かにしてくてるのだ。
構成もすごく巧みだ。子は親の気持ちがわからない、しかし、実は親はいつでも子のことを見守っていたことが明かされる。そしてゲーム世界ではその立場が逆転する。子がゲーム初心者の親を見守っているのだ。きっと親もいつでもあんな気持ちでハラハラしていたのだろうと思わせる心憎い構成だ。
シズルなお父さん
ファイナルファンタジーがゲームであるということくらいしかわからずに挑んだが、そこはあまり問題ではなかったね。一番不安に思っていたところだから、本当によかった。
観ようか悩んでいる方は観て大丈夫。
お父さんは家族全員に対して、息子はお父さんに対して、距離感がおかしいよね。一応、距離感がおかしい理由は説明されるのだけれど、いくらなんでも遠すぎだよね。
ゲームを始めたときとか、教えたりすることで、もっと簡単に距離が縮まるだろ、とか、つい考えてしまうけれど、この過剰なまでの距離の遠さがツッコミどころであり、笑えるところなんだ。
漫才でボケに対してツッコミがあるように、作品のツッコミどころというのは笑いどころでもある。
お父さんと息子の距離が徐々に近付いていくにつれ、笑えるツッコミどころは、なめらかに、感動するツッコミどころへと変化していく。
ゲームの中のお父さんであるインディさんが、ゲームの世界に慣れ、強敵に挑む熱さを増していくように、笑えるインディから感動するインディへと変わっていくのだ。
感動というのは少々大袈裟な表現だが、つまり、単に笑えただけのツッコミどころが、いい話にすり変わって、エンディングに向け加速していく。
溢れ続けるツッコミどころは、大いに笑えて、少し感動できる、とても面白い作品だった。
エンターテイメントの基本は異文化交流だと誰かが言った。その中でも一番身近な、親子の物語というベタ中のベタなストーリーに、ゲーム内での交流というイマドキさ、新鮮さを持ち込んで、シズル感のある作品に仕上がった。と思う。
似た者同士の父と子の熱さとシズル感。風味園の中島さんが求めている出来なんじゃないか?
とれたぞ!と叫ぶ声が聞こえてきそうだ。
あと、難癖をつけるとしたら、息子とマイディの同一人物感が薄かったね。
キャラクターのせいで声を変えなければいけないのはわかるが、もう少し話し方を似せる努力をしてほしかった。
お父さんとインディさんを共に吉田鋼太郎さんが演じている、完璧な同調の前では、別人感が一層悪目立ちしてしまう。
最後に、結局は壮大なゲームCMだったのではと、妙な勘繰りをしてしまうが、光のお父さん計画はシズル感あるお父さんとなり、温かさをお届けしたってことで、いいかな。
感動もんだ!
正体を知られないようにしながらゲームの中で、ゲーム初心者である父と...
ファイナルファンタジーがやりたくなる
光のお父さん計画
メタバースの世界で起こることの予習映画
お父さんは家族を守る戦士なんだよ
役割が一つだけなんてそんなわけがない
FFの世界が映画に。 あまり期待はしていなかったけど思っていたより...
めっちゃ笑えるし泣ける
涙あり、笑いありのゲームを交えた親子ストーリCM
(FF知識0の原作未読、ネタバレなしのレビューです)
坂口健太郎さん, 吉田鋼太郎さん、山本舞香さん出演とのことで鑑賞しました。
どんな内容か簡単に言うと気まずい関係の親子がゲームを機に昔の関係を取り戻そうとする物語です。今の中高大生の人は父親と一緒にゲームをやったことがあるひとが多いのではないしょうか。しかし、自分自身が反抗期に入ったり、なぜか父親とうまくいかなくなったりすることはあると思います。そんなときに見てほしい映画です。
映画としての完成度はまぁまぁといったところだと思います。特に高評価できるところもないですが、ここがおかしいと思うところもあまりありませんでした。しかし、吉田鋼太郎さん演じる不器用な父親が最高でした。たまにクスッと笑える部分もあったり、涙腺が緩むシーンもあったりとおもしろかったです。金曜ロードショーの合間にある「スバル」のちょっと泣きそうになるCMの延長版という感じでした。序盤少し内容が薄いようにも感じましたが、ストーリーが進むにつれて濃いものになっていきます。
堅物お父さんがゲームにハマるだけの話じゃない、
FF14をやり始めて、この映画に辿り着いた。
オンラインゲームどころかゲーム自体初心者の私なのでお父さんの気持ちが良く分かる。
でもお父さんのどハマり具合とか、息子とお父さんのやり取りにクスリとさせられるだけじゃない。
最後はホロリとなる位にストーリー展開がきちんとされていて、観て良かった!とちゃんと思えた作品。
多分ゲームしていなくてもきちんと楽しめます。
いまや、テレビゲームが親子を繋ぐ
男親子の子どもの頃の思い出の象徴といえば、キャッチボールですが、たしかに今やキャッチボールをする親子も見なくなり、そもそも野球よりサッカーの方がメジャーになりつつあることもあり、変わりつつあるのは納得。そして確かにスポーツだけが親子の思い出ではない。特に体育が苦手な男の子にとっては、テレビゲームは友だちや親とのコミュニケーションツールになっていたし、それが思い出となる世代がすでに社会へと出てきている。ファイナルファンタジー3も、公園でのキャッチボールと同じくらいノスタルジーを感じるものであって全くおかしくない。
コミュニケーションがうまく取れない親子がオンラインゲームを通じてつながり、打ち解けていく本作品は、少し強引な部分はありつつ(そんなすぐにお父さん、オンラインゲームマスターできる?とか)、時代を読んだハートウォーミングなお話。クスッと笑わせて、ホロって泣かせる良作。ファイナルファンタジーファンならなお楽しめるのではないか。
オンラインゲームもそうだけど、SNSとかやり始めて、本当に年代の異なる方々と繋がる機会が増えた。名前も明かさないからこそ、実は知り合い、親子みたいな話は今後も出てきそう。
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