劇場公開日 2019年6月21日

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「期待以上でした」劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん tomo sanoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5期待以上でした

2019年6月29日
iPhoneアプリから投稿

むかしFF好きだったので思い出しつつ今のFFこんなんなんだと思いつつ、ひとりひとりの描写や心情、エピソードも、丁寧に演出されていて、本音で繋がり合えるというオンラインゲームの世界で、現実の世界のギャップを埋めてゆこうとするひたむきさや、現実の苦悩を生きる辛さとが交錯する中で、

しばし現実も忘れられるようなFFの美しく壮大で没入感のある絶景が、広々と雄大に広がる世界。

もっと軽いタッチの映画かなと思ってたんですけれど、ゲームをしている時の深くあの自分の内面の底のあたりに入り込んでゲームの世界に没入しているような感覚が、終始続いて話しが進んでゆくので、普通のSF映画で感じる時とはまた違った、ゲームの世界ならでの没入感があって、

終始、親を想い続けるなんとも言えない切なさや、深くディープで腹の奥がジィーーーンと締め付けられて同じ世界を生きているような感覚がありました。

何度も観たくなる映画でした。

坂口健太郎さんや、吉田鋼太郎さんはもちろん、今回、山本舞香さんが好演されていて、彼女の出てた作品何本か観ましたが、どれもツンツンしてるだけのものが多かったように記憶していますが、たぶん今回いちばん可愛いくて、何をしててもちょうど良い可愛さの妹役になってて引き立て役になっていました。

この映画を観る前に、今日も嫌がらせ弁当観てて、母娘親子が外の世界と自宅などで繰り広げるとても良い作品でしたが、こちらは父息子親子のディープな世界感と外の世界との展開になっていて、対照的な映画となっていました。

ちょっと可笑しかったのが、どちらの映画にも、鍵を握る人物として、佐藤隆太さんが出演されていて、おいおいさっきの映画で佐藤隆太さん観たぞと思いつつ、かたや主人公と同じ境遇のネット友だち、かたや主人公の上司を演じられ、まったく別の役で演じられている佐藤隆太さんの好演もみものでした。

この映画、嫌がらせ弁当とセットで観れたのも、案外良かったようにも思いました。

親子の絆を思い出させてくれる映画となっていたので、家族や親子で観に行っても良いかもしれませんし、親子の関係が、最近ケンカなどして、ちょっとギクシャクしてしまっている時などに、観に行ってみるのも良さそうな親子や家族愛を想い出させてくれるとても良い映画でした。

心に残って何度も観たくなるような映画となりそうです。

tomo sano