「原作とは似て非なる作品」劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん ナッコーさんの映画レビュー(感想・評価)
原作とは似て非なる作品
※私は現役のFF14プレイヤー(通称ヒカセン)で原作となるブログはリアルタイムで見ていた&TVドラマ版も視聴済みです。
キレイにまとまった、昨今の邦画によくあるフォーマットの佳作だとは思います。
現役ヒカセンならゲームパートの映像やその音楽を大画面て見られることが一番の醍醐味になるでしょう。
しかし、書籍化→ドラマ→映画と躍進を続けるに従って原作からかけ離れていってしまってる感は否めない。
もちろん全ての作品に原作者であるマイディー氏が関わっていることから監修はされているのだとは思うが…
以前原作となるブログ内でこんな記事があった、某所から「光のお父さん」の実写化をオファーされた際にその内容を聞いて(マイディー氏が)断ったというエピソード
たしか「病気にかかった父が最後には病院のベッドで家族に囲まれながら…」という内容に対しマイディー氏が「父は死んでもいないし、そこを中心に物語を進めるのはおかしい」と。(間違っていたらごめんなさい、たしかこんな感じだったと)
原作はブログ記事という形もあってかゲームのプレイを中心にふとしたことから家族を感じさせる暖かくてのんびりした話であった
今作に至っては一般の(FF14プレイヤー以外)層に訴えるべく人気の俳優を揃え、肝心のゲームはあくまでも小道具に成り下がり、父は死の危険を迎え、恋愛要素も追加されるなど、原作とは似て非なる形となっている。
トドメはキャッコピーにも使われた「ゲームなんてしてる場合じゃなかった」
原作の理念とはどこに行ってしまったのか、マイディー氏にとってこの結果はどう映ったのか
FF14は今夏、大規模なアップデートを予定しています、今作は公開時期といいそれに向けてのプロモーションに組み込まれてしまっただけなのかもしれません。
仰る通り、重要な意味を持つセリフだと思います。
CMのコピーに使用されるにあたり原作やドラマ版を知らない層にどう伝わるのか…と疑問に思ったのですが言葉足らずで申し訳ありません。
「ゲームなんてしてる場合じゃなかった」というセリフはドラマ版にもあるものです。
お父さんの病気を知り、主人公は「ゲームなんて・・・」と後悔するものの、お父さんはそのゲームに、そこで得た絆に救われていたのだと知る重要なシーンです。
どう見ても、ゲームを卑下する表現・展開ではなかったですよ。