HUMAN LOST 人間失格のレビュー・感想・評価
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太宰の人間失格とは別のテーマの映画
半年程前にPVを拝見してから気になっていた作品、人間失格のSF化って面白そうだなと期待して映画館に向かいましたが
正直申し上げて原案を上手くアレンジとして落とし込めていないオリジナルアニメだと思いました。映像は凄いのですけどね。
自分も人間失格は一度読んだだけで完全に理解しているとはいえないにわかですが、なぞっているのは登場人物と台詞くらいかなと思います。ストーリーは勿論のこと作品のテーマまで変えてしまったのが残念。
それでも面白ければ割り切って楽しめたのですが、自分にはこの映画の描きたかったものが最後までいまいち見えてこず、結局何が言いたかったのか曖昧で理解できないまま終わってしまいました。
全体的にフワフワさせたまま話がどんどん突き進んでいるような...
アクションが売りとかであればそれも有りですがそういう訳でも無いし。
ラストにしても○○が目的と理想を得たのはいいのですが、それを達成するための具体的な方法って一体なんなのかが分からなかった。
せっかく太宰のタイトル使った映画であえて新たな主題を考えて挑むのならもっと分かりやすくも出来たはずだし、結論をぼかすのはやめて欲しかったな。
キャストがアニメのGODZILLAに似ているなあと思いあちらは自分は楽しめたのであまり不安は無かったのですが今回のは合いませんでした。あちらでは賛否あれど世界観は完成されていたしテーマを描ききっていたと思うのですが。
音楽、ED曲と度々出てくる絵画はとても良かった、ポリゴンピクチュアズのアニメは好きなので頑張って欲しいです。
ヒーロー作品?
ゼロ年代的ディストピア
宮野、桜井の主役のキャストが、絶望したGODZILLA
を思い出させてしまって期待せず
冲方丁が設定ときたので念の為鑑賞
設定は、伊藤計劃のハーモニーのようなゼロ年代JSF、管理されたディストピア
そのあたりが好きな人なら世界観は嫌いではなく受け入れられる
極端なディストピア世界での死と再生を描く物語なので整合性より設定優先
そのあたりに突っ込むのは無意味
そもそも、そういう手法なのだから
これは、主題からして救いのない終わり方になるだろうと予想
途中で希望が見えた分、鬱になりますね
という感じの作品なので好きそうな方なら是非
ポリゴン・ピクチュアズの描画はこの作品にはマッチしてました、いい映像だったと思います
が、人を語れてない、設定てんこ盛りで消化しきれなかったな映画でした
恥の多い作品
誰に見せたくて作ったの?
GODZILLA観に行ってないはずなのに……
主人公:宮野真守、敵:櫻井孝宏、ヒロイン:花澤香菜って……GODZILLAじゃん。
ヒロインが主人公の代わりに融合して帰らぬ人に……え、メカゴジラじゃん。
死を受け入れろと提唱して、怪物操る櫻井……え、メトフィエスじゃん。
宮野が櫻井殺してエンド……もうGODZILLAでよくね?
ギドラがロスト体とかいうクソ怪獣に置き換わっただけのGODZILLAでした。ゴジラでてこないけど。
なにも面白くないとこまで一緒にしなくも……。
主人公が生き残ったのだけはGODZILLAとは違ったけど、別にどうでもいい違いだ。
なんで冲方、虚淵の後釜みたいなのばかりやるんだろう。サイコパスといい……。もっとオリジナリティ出した方がいいと思うけど。
CGだけは進歩しているようね。海外にはだいぶ差がついてるけど。限られたマンパワーでは頑張ってる方では?ということで★ひとつ。
テレビアニメで1~2クールかけて描けば…
みなさんのレビューの採点が低くてかなり不安でしたが、期待していた作品なので、ハードルを下げ、覚悟して鑑賞してきました。率直な感想としては、思ったほど悪くないどころか、わりとおもしろかったという印象です。太宰治の「人間失格」に着想を得たというものの、それ自体を読んだことがないので、先入観も予備知識もまったくないまま鑑賞したのがかえってよかったのかもしれません。
冒頭から、近未来の架空の日本を舞台にしたSFであることはすぐに理解できました。そして、科学の進歩が医療の革新をもたらした一方、新たな問題も生まれ、そのひずみの中で苦しむ人々が社会や体制に抗っていくというのが、ストーリーの大筋です。近未来のSFにありがちな設定ではあるものの、この手の話は大好きなので、最後まで楽しく鑑賞できました。
とにかく映像が美しく、見応えがあります。「シドニアの騎士」や「GODZILLA」のような映像が嫌いでなければ、ポリゴン・ピクチュアズが創り出す作品世界を堪能できると思います。そして、異才を有しつつも心のうちに闇を抱えた主要キャラも、なかなか魅力的でした。そこに、宮野真守さん、花澤香菜さん、櫻井孝宏さんら実力派声優陣がキャスティングされており、まさに万全の体制です。
設定、映像、キャラ、キャスティングと、ここまでなんの文句もないのに、それでも評価が上がらないのは、やはり脚本のせいでしょうか。物語が進むにつれていろいろなことが明らかになってくるとはいえ、それがわかりにくく、腑に落ちない部分も多かったです。そのあたりを丁寧に描いてくれれば、かなり見ごたえのある作品になったのではないかと思います。そういう意味では、テレビアニメで1~2クールかけてじっくり描いたほうがよかったかもしれません。
PSYCHO-PASS
映画の2時間程度では描き切れない世界観
【あの太宰の名作をSF化】みたいな煽り文句には、余り期待をし過ぎない方がいい。
キャラクターやシチュエーションなど『人間失格』要素の取り入れ方、例えば、ヨシ子が人を疑わないあまり犯されて無垢性を失ってしまうというのを、ああいう表現にしたのかなぁとか、個々では面白く思うのだが。
太宰の人生と物語を重ねて読む文学性は、当たり前だが失われてしまっているので。
ここにこのファクターを引っ張ってきたのか!と、面白がれれば重畳かと。
SF世界観の特殊用語などは、SF慣れした人なら、何となくイメージで理解できるが、慣れているほど、類似作品が脳裏に浮かんで、比較対照してしまう悲しさ。
ゲームでもアニメでも漫画でも、人気があるゆえに使い尽くされた世界観。そう簡単に新鮮味が転がっている事もあるまいと、割り切るしかない。
何よりも、圧倒的に物語のボリュームに時間が足りてない!
美子の過去も、葉蔵の過去も、堀木の過去も。TVシリーズなら各々1~2話かけてゆっくり語って欲しい重要エピソードが、台詞一発で飛ばされてしまった。
原作の核となっている、他人が理解できず表面を繕って生きている苦しみや、社会に適応できず、自分は人間として失格しているのだろうと自嘲する悲しみ等、葉蔵の繊細な心情も伺い取れない。ほとんど自分の事喋りもしないもんな。
かと思えば、鑑賞の特典として、短編ボイスドラマを聴けるQRコード付きカードが貰えたのだが、その中でポロリと、葉蔵が結構重要な想いを漏らしていた。何故それを本編で描かなかったのか!結局世界観と筋を見せるのが精一杯で、キャラクターの感情まで仔細に描き切る事ができなかったんだろう。
世界観についても。例えば合格式。健康体で、年金を消費せず、現役19時間労働で、限界寿命120歳まで社会に尽くした者だけが『合格』という事かな?と読み取ったんだが、その先、喪服のような黒装束で式典に参列する老人達の行く末は?公園で遊ぶ声がしていたし、子供は存在するんだと思うが、死を極限まで廃したこの世界での妊娠や出産はどうなっているのか?
背景、設定についても、もう少し詳しく語ってくれれば、現代の少子高齢化問題などにもリンクし、もっと考えさせられる物語になったのではないかな。
映画の尺では色々と勿体ない。
TVなどで話数と時間をかけて、丁寧に見せて欲しかった。
思わせぶり
世界観の印象がちょっとPSYCHO-PASSとかに似てるんだよね、人間が人間を管理・監視してるとことか
市井の生活もあまり見えてこないし、文化背景がもやもやした灰色しかないからなんか憂鬱
健康を管理するという発想は面白いけど、ナノマシン等のテクノロジーによってほぼほぼ不死身化してるのに寿命を延ばすのはまた別の話で、120歳が大還暦で「合格式」なんてのがある
原案を太宰治の「人間失格」としてあるけどどの辺を原案としてるのか、原作を読んだことがないのでわからないけど粗筋をググっただけで成る程"原案"なのね、というのは察した
しかし原案とする程なのか?という違和感はある
映画自体の"造り"は割とよく出来ていたと思うのにこの映画の作品タイトルは有名作品タイトルに便乗した感がある
アクションものの要素もあるのに、勧善懲悪でもないし、結果カタルシスなども得られない
考えさせられる的な解釈があったとしても"まどマギ的"な雑然さのある結末感しかないので、ああ成る程ねで物語が終わる
それとロスト体のCG描写が画面から浮いた感じになる時があるのが残念
デザインとかは割と好みでした(*^ω^*)
。
幸せとは何かを考えさせられます
太宰は知らないが、全然物足りない
映像や音は素晴らしい しかし内容は理解できなかった
何も説明できないのですが
期待していたのとは違った
映像美はすごい。予告のダーク感や太宰治の人間失格を翻案といった謳い文句などから少し期待値を高くしてしまったせいか、ストーリーは深夜アニメのようなよくありがちな内容で期待していたのとは違い退屈に感じてしまった。
主人公の大庭がロスト化現象を起こす人物でその力は他のロスト化する者たちとは違い感情や思考、記憶などを残したままロスト化できる。
そしてヒロインの美子もまた同じロスト化現象持ちの人間で共闘し、その中で愛し合い最後はヒロインを失いヒロインの夢を叶える為に生きるといった話。
この作品はやっぱりこのロスト化ってのが最大の魅力だと思うのだが、あまり深く描く事なく、主人公がロスト化を操れます。自在にロスト化する事で地球を守りますってのが大半の描写な点が何より退屈に感じた。
まぁ設定描写はデビルマンやハルクに似た感じかな。
映画の日に映画館で鑑賞
自殺を繰り返す不謹慎な物語
作画やCGは綺麗でスピード感もあってハリウッド映画の様な映像ですが、ひたすら自殺を繰り返す不謹慎で不気味な作品です。
ただ現代の年金、医療問題を揶揄してるので少し考えさせられました。
でも、あまりお勧めしません。
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