「GODZILLA三部作が好きな人にはささるかも」HUMAN LOST 人間失格 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
GODZILLA三部作が好きな人にはささるかも
出だしの雰囲気はいいし、声優も実力派がそろっているし、メカのデザインもなかなかいいんだけど、ストーリーが進むにつれてどんどん物語への興味が薄れていく。
しかもこの声、この絵、空虚な世界観、どっかで見たことがある。そうだ、GODZILLA三部作だ。映画を見終わった後、調べてみたら、制作会社(POLYGON PICTURES)が同じな上に、メインキャストの声優が、宮野真守、花澤香菜、櫻井孝宏で同じ。どうりで、デジャブなわけだ。
それにしても、今回の冲方丁の脚本はひどい。PSYCHO-PASS サイコパス3では、いい仕事してるに残念。太宰の人間失格のエッセンスがなくなっていて、もう登場人物の名前と有名なセリフを借りただけ。
環境に配慮しない経済活動と19時間労働政策って、いくらSFでも無理があるでしょう。仮にそうなったとしたら、強烈な監視社会で、暗澹たる毎日を過ごしている市民が描かれていないと説得力がない。その上、PSYCHO-PASSのシビュラシステムの亜種みたいなおじいさんも出てくるし。
中盤あたりから、興味がうすれて、惰性でみてました。
それでも、この映画で良かった点が2つ
首都高速でのバイクチェースシーンは最高。昭和の暴走族をサイバーパンク風にデザインしたバイクがすごくかっこよくて、首都高でアクションシーンは、すごく見ごたえがあった。「ネズミ捕り」と呼ばれていたロボットマシーンもファニーなデザインでマッチしていた。
劇中で出てくるマダムをモデルにしたエロス満点の絵。この絵は、手元においておきたいな。
コメントする