いなくなれ、群青のレビュー・感想・評価
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伴奏
原作未読
なくしたものをみつけなければ出られない、捨てられた人達の島「階段島」に少し前にやって来た少年のもとに、昔の同級生の少女が現れた巻き起こっていく話。
皆島に来た前後の記憶はないが、島での生活に不自由はなく、受け入れて暮らしている中、納得いかないことが大嫌いな真っ直ぐな少女が現れたことによって変化をみせて行くストーリー。
受け入れつつもみんな出たいという意識もあるのか?なくしたものとは何なのか?と、ちょっとミステリー要素はあるけれど、謎解きというよりも、少年少女それぞれの自身や人に対する純粋な感情とか想いとか葛藤とかを感じる作品という感じ。
魔女だとか、灯台だとか、階段だとか、その他諸々がロジカルに説明できるものではないけれど、あくまでもファンタジーな世界なのでツッコミは無用。
魔女の手心入りということで、それはわかるんだけど、その割にはその辺に纏わる能書きとかが多くてそこを意識せざるを得ないというね。
毒や闇は皆無で登場人物は良い人オンリー。
温かくむず痒い「いやあ青春だねぇ、オッサンには眩しいよー」な作品だった。
このレヴューはどうしようもなく、つむぎたい気持ちからはじまる
ここに書くのもどうかと思いますが、言葉にするのがためらわれるそんな作品でした。 好き嫌いはあると思いますが、それは、言葉の表面を捉えて文字通りに作品を理解する人か、言葉の裏側にある真実を頼りに作品を理解するかによって違いが出るものと考えます。 この作品は、間違いなく後者よりで、しかも原作を読んでいると、カメラワークや色使い、台詞の回し方など感嘆の唸りが絶えるところ知りません。 ただ、それ故か、登場人物の台詞に聞き取りにくい場所がいくつかあることも否めません。 作られた世界であるにもかかわらず、誰もが経験した過去をここまで色鮮やかに描くことができる作品はそう簡単に出会えるものではないと考えます。 異論は多くあるでしょうが、共感も多い作品であると思います。 願わくば、このメンバーで原作の映画化も、と思いますが、これ以上のものは流石に難しいのではと思います。 いずれにせよ、横浜流星の七草、飯豊まりえの真辺由宇などなど……。 日本映画、まだ捨てたもんじゃないな。そう思わせるような作品でした。 最後に、 「よくわからない!」と言う人はもしかすると階段島に自分を捨ててきたのかもしれませんね。
個人的には今年最強作品。
「飯豊まりえ」がいい 松嶋菜々子の様な、ガッキーの様な、不思議な魅力を感じる 今後の活躍に期待したい バイオリニトのくだりと、七草はもちろん、ナドがよかったなあ …てか、全編よかった たぶん、もう一回観に行く
実写化は少し無理がある
原作ファンだったので観に行きました。 原作は表現の言い回しが多く、小説だからこそ感じ取れる雰囲気であったり、不思議なファンタジー感のある作品だったので、映画化する前からかなり不安ではありました。 自分は内容を理解した上で観に行ってますが、それ以外の横浜流星目当てで行く女性であったり、原作未読の方が観ると終始意味不明かもしれません。 映画序盤は予想通り退屈です。終盤にかけて徐々に盛り上がっていくので、そこは良かったんじゃないかな。 キャストも悪くはなかったけど、七草とナドがイメージと少し違うかった。 これが実写じゃなくてアニメ化ならまだ良かったと思いました。
人口2000人程度なのに、高校はあるし、タクシーもいる。
ミステリアスな雰囲気の予告編によって楽しみにしてましたが、謎の解明どころか色んな解釈ができるために、すっきりしないまま終わった感じです。みんなどうやってこの島に来てしまったのかも知らないけど、十分順応してしまい、シンプルライフを楽しんでいる。ネットは受け取るだけだし、新発売のゲームも3日遅れるし、なんとなく島流しにあったような気分なのに。 ファンタジーと冒険ものジュブナイルといった雰囲気だったけど、脳の中の一部分という言葉によって、これは全て脳内イメージなんだという見方をしてしまいました。つまり、自分の一部を捨てた人たちの脳内階段がそれぞれシンクロしてしまった世界。バーチャル世界を島で過ごすレディプレイヤー1といったイメージで。すると、もうその考えに支配され、魔女なんてどうでもよくなってきました・・・ しかし、VRだと考えると、展開がどうも緩くてしょうがないのです。魔女をやっつけるために武器も持たないし、落書き攻撃しか手段がない。逃げようと思っても戻ってきてしまうってのも、ゲームやりすぎ少年・佐々岡の手に落ちた気分です。 幻想的なたんぽぽ(?)が夜空から降ってくる終盤に、もしかして島に住民を繁殖させるかのような隠喩もあったのでしょうか。世の中に現実逃避したい人、自分のいやな部分を捨てたい人がいっぱいいるのでしょうかね・・・島のますますの繁栄を望みます。
まさに空に輝く星そのものに、ヒロインが美しい。
映像は実に美しく星5つ。
役者さんたちがそれにも増して皆さん綺麗でした。
内容は若干退屈な展開で、誘った知り合いは所々寝てました。
謎ってほどでもない謎を解いて真辺だけが行っちゃうので、アレ?って思ったからオチはちょっと救われたけど、
ラストは、いい感じになるけど別に真辺が七草を現実世界に連れ戻しに来たわけじゃないのね、、
階段の上で真辺から繋いだ手を七草が離したシーンの後で真辺が差し出した手を七草が掴むから、てっきり、、!
真辺は階段島にいることを絶対許容しちゃダメなキャラだと思っていたので、花火してるクラスメイトと合流したのにはびっくり。
あれ?意外と素直な子じゃん?
島のイメージは一貫して閉じ込められてる感じだけど、わりと往き来が自由なのかな?閉塞感ですらあの子たちの思い込み?捨てた ってより、単に子供の頃の宝箱に、自分の一部分をしまい込んでるだけのような。(嫌な部分ですら愛おしいって意味で)
続編があるなら、是非また観たいですね。
ないなら、、原作読もうかちょい迷います。
☆★★★ 前半 ☆☆☆★ 後半 原作未読。簡単に。 原作未読の為か...
☆★★★ 前半 ☆☆☆★ 後半 原作未読。簡単に。 原作未読の為か、前半はさっぱりと理解出来ず(´-`) 後半になり、やっとこの島の住人には《自分探し》とゆう重荷を背負っているのが分かって来る(主に高校生しか出て来ないのがアレだけど) 主演の男の子に横浜流星。 若い女の子からの批判を覚悟に、一言だけ言わせて貰えば。感情表現が全く出来ないのがちょっと。現状では、単なる人気先行としか…。 対する飯豊まりえ嬢。元々まりえ嬢目当てで観に来たくらいなので、多少は贔屓目な意見なのだが…。 う〜ん、普通!(-_-) これまで、『暗黒女子』の悪女役であったり。『きようのキラ君』や『トラさん…』でのコメディエンヌ振りには見るべきものが有ったのですが…。 どうやら、まだシリアスな作品には向いていないのか? 逆に若手の女優さんでは。バイオリン少女役の中村里帆ちゃんに、将来性を感じる演技で目に付いた。 おじさん早くもチェック!チェックっと٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ ところで、魔女に支配された島…って設定でしたが!本当の魔女は一体誰だったのでしょう? 一応は推理しながら観ていましたが。映画的な目線で言えば…。 あの子なんじゃないの?…って、思っちゃいましたが! そこのところはどうなんでしょう(u_u) 2019年9月8日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン7
【透き通るように美しい”蒼”を基調にした映像が印象的な異色の青春ファンタジームービー。切ない想いを抱える青年を横浜流星が抑制した演技で魅せる作品。】
章立てで物語は進む。七草(横浜流星)のモノローグを織り交ぜながら・・・。 プロローグで語られる<階段島、魔女> という蠱惑的な言葉に惹かれる。章が進むにつれ、<ピストルスター>という新たな言葉が呟かれる。 階段島から、生徒が忽然と消えても、先生はにっこり笑い、”失くしたモノが見つかったのね・・・”と言い、気にする素振りを見せない。 七草が”何故・・”と呟いた真辺(飯豊まりえ)が、階段島の高校へ転入してから、物語は面白さと、ミステリー要素を増していく。 <うーん、面白いぞ。この作品は・・・。(独白)> ミステリー要素を巧みに織り込み(魔女に会うための階段の落書き犯に間違われた少年はいつもエドガー・アラン・ポーの文庫本を読んでいるし・・)、多くの少年少女が成長する過程で抱えるテーマをある形で具現化し、さらに秘めた想いを微妙な匙加減で塗し込んだストーリー展開と少年少女が口にするセリフの数々が秀逸である。 更に、「青の帰り道」で瞠目した横浜流星さんの抑制した中にも強い想いを込めた演技に驚き、飯豊まりえさん始め、若手俳優さんたちの煌びやかな姿に魅入られた2時間であった。 エンドロール途中に一瞬挟み込まれたシーンも印象的な少し異色な青春ファンタジー映画の良作。 <この作品が醸し出す独特の雰囲気、世界観は、「1999年の夏休み」の不可思議で幻想的な世界観と抒情性と通じるモノであるなあ、と思った作品。 アニメ漫画原作の青春映画とは明らかに一線を越えたレベルの作品でもある。> <2019年9月8日 劇場にて鑑賞>
真っ直ぐに生きる女の子を、好きになったらば。
やっられたー。全長105分。ミステリーと聞いてミステリーを期待しながら見ていた。あ。これ普通の恋愛もので終わる気だ。と気づいた時点では、まだ舐めてました。ビニールチューブだと思って片手ではねのけようとしたら、中実の鉄棒だったでござる。げ、これ何時までも思い出しては泣かすヤツじゃん。なので途中退席せずに、きちんと最初から最後まで見ましょう。 前半酷いです、正直なところ。「なんやコレ????」。どっかの活動家みたいなセリフ。置いてけぼりになりそうな芝居と展開。15分過ぎたあたりから、テンションは下げ下げ下げの右肩下がり。委員長の登場シーンだけテンション上げ。出番過ぎたらダダ下がる。もうそろそろ勘弁してくれよ。今日のお昼は何にしよう。これ映画にしちゃダメなやつじゃないんか。どう落とすんや、Stairway to Heaven??? そのオチだけは止めろよ。等々。もうね、ネガティブ一色の頭の中で、委員長のメガネ萌えショートカットだけがポジティブ。 これがですね、気づいたらですね、「かなり込み入ったラブ・ストリー」にギアチェンジなんかしちゃってる訳です。そもそもミステリーじゃなくってファンタジーだったし。ファンタジー要素ネタバレ以降の、七草と真辺の全力殴り合い的な告白合戦が素晴らしい。と言うか、飯豊まりえが良かった。いや、前半のクソっぷりな展開も何もかも、全ては終盤の「めちゃくちゃ泣かす愛の物語」に繋げるための準備運動。ちょっと長いけど。 撮影が良かった!画は無茶苦茶綺麗です。「海岸」の美しさには目を奪われました。真辺が登場したファーストシーンは、額縁に入れて飾っておきたいくらい。真面目にポスターにしてくれないかな。Digital 処理がキッツイなぁと思ったのは2か所くらいの夕刻のシーンで、ちょっとコントラストがきつくて人物の顔が怖かった。いや、この処理、ホラー系。全般的には、狙いのある構図が多くて好きでした。 しっかし、最近の恋愛ものは、ここまで込み入った手を使わなければならないのかと。大変やなぁ。それを考えると、ベタでストレートな「短命悲恋もの」に製作者が走りたくなる気持ちも分る。そんなファンタジー・プラットフォームの青春感動大恋愛物語、いや恋愛、っていうか、男女の友情感も強くて、その爽やかさも好きです。 良かった。とっても!
作品の評価が見終わった後ジワジワ上がる
あらすじを読んで何となく面白そうだなぁ、と感じて観に行った。設定がかなり手が混んでいて難しかったが、終盤にくる種明かしで一気に引き込まれた。ミステリー作品なので作品に関してあまり触れるのは避けるが、捨てることに関して考えさせられる作品だった。
ファンタジー要素もあって
不思議な作品でしたが十分に楽しめました。 まりえちゃんに合っている役柄で違和感なくストーリーに入っていけました。 階段島や魔女や失くしたものなど色々解明すべき点について原作を読んでみたいと思います。
余韻が続いてます。
公開初日、舞台挨拶後娘と拝見しました。柳監督と俳優さん達のお話以上に最後まで引き込まれました。原作未読で映画を観る派ですが、まるで小説を読みながら、自分の頭に浮かんだ風景、人物像がスクリーンに映り出されたようで、ゆっくりと深く心に響き、原作を読みたい、映画をまた観たいと思いました。素敵な時間、映画をありがとうございます。
もう一度観たい映画
横浜さん、飯豊さん、黒羽さんをはじめ、生徒役のキャストがそれぞれ個性がちゃんとあって、演技も素晴らしかった。特にナドは本当に小説から抜け出たかようにイメージ通り。 子供が観る胸キャンラブストーリーとは全く違って、ラブストーリーではあるが、それよりも深く考えずにはいられないストーリー。 昨日観たけど、朝起きてもまだ余韻が残っている。 映画を観てこんなに引きずることって今まで何回かしかないかな。 青と緑に統一された世界観が美しい。監督、若いのにすごいな。階段島自体が儚くて脳裏に焼き付いて離れない。 もう一度観ようと思う。2回観たらまた違う一面に出会える気がする、そんな映画。
「面白かった」と一口で言えなくて、すべての人に共通する物語だと思う
映画を観終わって。 登場人物たちが目の前の自分から目を背けたり、向き合ったりする。 その描写は他でもなく、いつかの自分、もしくは鑑賞者にも向けられる。 「今、自分はどうだろうか」と、ふつふつと考えてしまう時間でした。 はっきりとした答えとか映画を観てスッキリしたい人には向いてないかも。 モヤモヤ、自分と向き合える作品だと思う。 登場人物たちが失くしたものは何か、で、自分が失ったもの、またもう一度拾いたいものは何か? 呑みながら感想を話してもいいかも。 いや、学生にこそ観て欲しいけど、ただ全然学園ものラブきゅん映画ではないです。 あとは映像美の素晴らしさは必見。 みなさま、ぜひ劇場で!
好きな世界観
今注目してる俳優さんがメインキャストで出てるということで観に行きました。原作はあらすじをパラっと見た程度だったけど、これ実写難しいんじゃないの??とあまり期待せずに観賞。 結果、私はとても好きな世界観でした。映像も美しく、一人一人のキャラも個性があって面白かった。 とても考えさせられる映画で、原作が小説だからかもだけど、映画を観終わった後、1冊の小説を読み終わったかのような余韻がありました。 セリフの一つ一つが聞き逃せず、重みがあり、また、言葉の選択とかがとても素敵でした。 最後は原作を読んでみたいと思わされました。 ただ私的に残念だったのはエンディング曲かな・・・最後は余韻に浸れるような優しいエンディングがよかったなと思いました。あとラストはちょっと急展開すぎるというか、無理矢理感あったような気もする・・・原作だとどうなるんだろ??とりあえず原作読んでみます。
映像の綺麗なミュージックビデオとして、原作知らない人は絶対観るなよ!
ステータス: 2ヶ月前に原作小説を4巻まで読了。作中ストーリー把握済み。小説の難しい心理描写等をどうやって映像化するのかに興味があり閲覧。 一言で言うと: "ミュージックビデオとして"映像だけ観れば最高!それ以外は最悪! ①ストーリー: 一番最悪な部分。原作読んでいても、強引なストーリー展開とカット割りに終始苦悶。ヒロイン達の単純な恋愛関係ではないもっと根本の部分、若者のアイデンティティーの部分の完成度があまりに中途半端。 また、作中の重大イベントの作り込みが中途半端。もう少し作り込みしないと、クライマックスで感情移入できないし、途中で「え?これってそんなに大変な事態になってたの?」と呆れる始末。 ②演技: 横浜流星くんがドンピシャ!特に、抑揚のないナレーションとセリフは”観る側に考えさせる”ものになってる。ただ、原作独特の詩的な台詞回しが、映画だと変にワザとらしく見えてしまう。 飯豊まりえは下手ではないが、原作とは噛み合ってない。キャラの深みを感じず通り一辺倒な印象しかない。 ③映像:今作での1番の推し。何かのミュージックpvだったら...と考えてしまう。特にあるシーンで山を登っていくシーン、あれは映画でしかできない表現だと脱帽。 ④メッセージ性:あるわけがない。 ⑤最も許せない点: 最後のシーン描写で、今作がまるで下手な恋愛映画みたくなっている点。「いや、そうじゃないだろ!」と。原作はヒロイン達が互いのアイデンティティ、「自分とは何か?」「他人とは何か?」という青春問題が主題になっている。勿論、恋愛もあるが、それを越えた人間的成長にゴールを置いている。しかしこの映画は時間不足で、とりあえず「お互い必要だから一緒に頑張ろ」「とりま雰囲気で手つなごー」とった安直な結論、自己満足に終始している。 最後に: 原作読んでない人は、絶対観ないで!原作読んでいても分からないのに、ストーリーわかるとは思えないから。あと、前の席では映画に飽きたカップルが、途中からずっとホッペをつつき合って遊んでいる始末でした。
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